“猫を選ぶ”つもりの飼い主が、愛護センターで出会ったのは…… コミックエッセイ『ねこ活はじめました』があたたかい(1/2 ページ)
どの猫ちゃんにも幸せになって欲しいから。
保護猫を引き取るまでの体験や日々の暮らしをまとめたコミックエッセイ『ねこ活はじめました かわいい!愛しい!だから知っておきたい保護猫のトリセツ』が、3月3日にKADOKAWAから発売されました。
著者は元保護猫の「しらす」ちゃんと一緒に暮らすオキ・エイコ(@oki_soroe)さん。かわらしい漫画がSNSなどで人気のイラストレーターさんです。
書籍化にあたりオキさんがこだわったのは「保護猫を迎えたいと考えている人の背中を押す本を作りたい」ということ。しらすちゃんとの暮らしに加えて、行政や保護団体に取材を行ったり、保護猫と暮らしている方のエピソードを紹介したり、盛りだくさんの内容になっています。
もくじ
1章 保護猫しらすが家族になった話
「猫を選ぶ」つもりだった私。でも本当は、このコに選ばれたんだ――引っ越しを機に長年の夢だった「猫を飼う」ことを決意したオキ家。ある時「保護猫」の存在を知り……。
2章 しらすが我が家に来てからのお話
初めて迎える猫様。お迎えするための家の準備、買ったもの、そして諦めたこと。病院やお金のことも赤裸々に!オキ家としらすの場合。
3章 いろんな保護猫さんの話
Twitterで集まった、保護された猫と保護した人たちのエピソードを漫画化。
4章 保護猫と向き合う人たちに会う話
保護猫を取り巻く施設や団体の、活動と思いをまとめた取材レポート。
5章 愛しきしらす様の日常の話
ただただ愛おしい! オキ家のお嬢・しらすと家族のにぎやかな毎日。
1章は保護猫だったしらすちゃんをお迎えするまでの体験談。猫好きな友人に保護猫を提案されたオキさんは、いろいろ調べ始めます。
動物愛護センターの保護猫講習会に参加したり、保護猫カフェで面談を受けたりしながら、保護猫探しを続けるオキさん。気に入った子猫に会うために向かった愛護センターで、しらすちゃんと運命の出会いをします。
2章では、しらすちゃんを迎えるために準備したものや病院に行ったときのエピソードを紹介しています。お迎えするときに何を用意したのか、しらすちゃんが来てどんな風に暮らしが変わったのか、病院ではどんな診察をして費用はどれくらいかかるのかなど、具体的に書いてあるので参考になります。
3章は、いろいろなお家の保護猫さんたちのお話。どの猫ちゃんにもそれぞれの物語があり、飼い主さんの愛が伝わってきます。
4章では、保護猫と接する方たちへの取材の様子を紹介しています。殺処分ではなく次の飼い主さんに譲渡することを第一にしているという「名古屋市動物愛護センター」、さくらねこ運動(TNR=野良猫を一時保護して避妊手術を施し、元の場所に帰す)を進めている「どうぶつ基金」、猫と暮らしたい人、ボランティアさん、行政や企業の架け橋でありたいという「保護猫カフェ・ネコリパブリック」など、実際に保護猫と接している方の話には重みがあります。
5章は「愛しきしらす様の日常の話」。コロコロと表情が変わったり、さまざななオモチャで遊んだり、しらすちゃんと家族のほっこりエピソードを見ることができます。
コラムでは「保護猫ってなあに?」「保護猫と出会える場」「ペットショップとの違い」など、保護猫に関する基礎知識やQ&Aを紹介しており、保護猫と暮らしている人、保護猫をお迎えしたい人の役に立ちそうです。
『ねこ活はじめました かわいい!愛しい!だから知っておきたい保護猫のトリセツ』は、単行本、kindle版ともに1210円(税込)。Amazonで単行本を購入すると描き下ろしデジタル特典(SNSアイコンや4コマなど)が、kindle版を購入すると巻末特典(描き下ろし4コマ漫画2本)が付いてきます。
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