八村塁や渡邊雄太のNBA勢も、東京五輪へ男子バスケ日本代表候補選手20人発表「バランスを考えたチーム構成を」（1/2 ページ）

NBA名が出てくる日本代表熱すぎる。まじ漫画。

» 2021年05月14日 19時08分公開

　日本バスケットボール協会（JBA）は5月14日、東京2020オリンピックへ向けた強化合宿に参加する男子日本代表候補選手を発表。八村塁選手（ワシントン・ウィザーズ）や渡邊雄太選手（トロント・ラプターズ）らNBA勢、オーストラリアでプレーする馬場雄大選手（メルボルン・ユナイテッド）も含め、20人を発表しました。

　今回の発表メンバーから、代表合宿やフィリピンで行われる「FIBA アジアカップ2021予選」を経て、オリンピック代表選手が選出されます。海外でプレーする3選手が入っていることを踏まえ、ファンからは「NBA名が出てくる日本代表熱すぎる。まじ漫画」といった声も寄せられています。

　日本代表のフリオ・ラマスヘッドコーチが、母国のアルゼンチンからオンラインで記者会見に登壇し、強化合宿へ参加する20人の名前を自ら読み上げます。選考基準としては「BリーグやNBA、オーストラリアNBLの試合を見ながら、選手のコンディションをチェックしていました」とコンディション重視で選考したことを明かしました。

　加えて、選手全員には「ベストのコンディションであることを前提にテクニック、タクティス（戦術）、メンタルにおいてチームへ貢献できること」を求めます。特に今年はコロナ禍の影響もあり「陽性判定を受ける選手が出るかもしれない」とコンディション面では万全を期す考えを示しました。

　男子バスケットボールは、1976年のモントリオールオリンピック以来の出場。2014年には、国際試合に出場できなくなる資格停止処分へ追い込まれましたが、2016年には男子プロバスケットボールリーグのBリーグが誕生。2018年7月には渡邊雄太選手がメンフィス・グリズリーズとのツーウェイ契約で日本人2人目のNBA契約選手へ、2019年には八村選手が日本人初のNBAドラフト1巡目でワシントン・ウィザーズから指名を受けるなど、日本男子バスケットボールのレベルは着実に進化を遂げています。

2019ワールドカップグループリーグチェコ戦から八村塁（画像はJBA公式Instagramから）

　2019年には3大会ぶりに「FIBAワールドカップ2019」へ出場しますが、グループリーグ1次ラウンドで3連敗を喫して順位決定戦でも連敗するなど、本戦で勝利できませんでした。それから2年経過しますが、八村選手はチームの主力に成長し、渡邊選手もトロント・ラプターズで日本人選手3人目の本契約を獲得、馬場選手は2019年にBリーグ出身選手初のNBA契約選手となり、今シーズンはオーストラリアNBLのメルボルン・ユナイテッドへ移籍して球団新記録の10連勝に貢献するなど、多くの経験を積んでいます。

2019ワールドカップグループリーグチェコ戦から渡邊雄太（画像はJBA公式Instagramから）

　「バランスを考えたチーム構成としたい」とラマスヘッドコーチはチームの方向性を示しました。それを実現する上で、この3選手は欠かせないはず。八村選手、渡邊雄太選手の合流については「NBAの基準による」とし、馬場選手については「6月頭にレギュラーシーズンが終了しますが、成績次第によりますのでわかりません」としました。いずれにしても、海外で活躍する選手たちが日の丸を背負って戦う姿を早く見てみたいですね。