「泣いた」「なにこれ尊い」 “魔女の子”を倒しに来た“聖騎士の娘”、戦うはずが絆が生まれ…… 友情で真の敵を討つ漫画がグッとくる(1/2 ページ)

決めつけではなく、本質を見ることの大事さ。

» 2021年06月03日 20時00分 公開
[Tomoねとらぼ]

 人々を苦しめた悪い魔女の子を聖騎士が倒しに来るも――対立する立場のはずの2人に思わぬ絆が生まれる漫画「魔女の堕とし子」が、胸にグッとくる内容で好評です。作者は漫画家の樹ソウマ(@itsuki_souma)さん。


「魔女の堕とし子」 倒しに来た“魔女の子”は普通の子どものようで……

 厄災をばらまいていた魔女が聖剣により倒されてから300年。聖騎士の家系の娘、ロザリカは、魔女が産み落としていた子を倒しに森の奥へ向かいます。化け物が出てくると思っていたら、魔女の子・エンデは普通の男の子のようで面食らうロザリカ。

 エンデは強い力を持っていますが、ロザリカに危害を加えることはせず、平和に暮らせるよう「魔女の子は恐ろしくないと人々に伝えてほしい」と頼みます。しかし父親から討伐命令を受けているロザリカは引き下がりません。意志を曲げないロザリカに、エンデは自分を倒すまで一緒に住むよう勧めます。

「魔女の堕とし子」 戦う気のないエンデと、討伐を諦めないロザリカ

 倒し倒されるはずの関係ながら、楽しそうに暮らす2人。そんな中でロザリカは、エンデが人助けをしたにもかかわらず、「魔女の子」というだけで街の人々から嫌悪の目を向けられる場面を目にします。生きているだけで悪者扱い……ロザリカは考えを改め、「何も悪くない奴を倒せない」と一時休戦を申し出。魔女の子は悪ではないのかもしれないと父親に伝える彼女ですが、父親は兵隊を率いてエンデを討伐しにやってきて――。


「魔女の堕とし子」 魔女の子だから悪と思われても当然、と諦めているエンデに、ロザリカは……



 「悪い魔女の子どもだから」「世間が悪と決めたから」。初めはエンデを悪と決めつけていたロザリカが、過ちに気付く場面は「決めつけずに本質を見る」ことの大事さを考えさせられます。大事なことに気付いたロザリカが、悪とされて孤独に過ごしてきたエンデの救いとなり、2人の間に絆が生まれるさまにはジーンときます。

 樹さんはTwitterやpixivでイラストや漫画を発表。ガンガンONLINEでは読み切り作品として、殺し屋が子どもを拾う物語「親愛なる無垢の子へ」、不死の青年と呪われた子どもの「死なないシュトレーの追想」を公開しています。


作品提供:樹ソウマ(@itsuki_souma)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」