ニュース
» 2021年06月05日 12時00分 公開

AIが進化した未来、人類に残された仕事は「クレーム対応」だけだった 不毛で人間らしい社会を描いたSF漫画(1/2 ページ)

あり得なくはない未来の話。

[沓澤真二,ねとらぼ]

 AI技術が極まった未来、人類唯一の「人間らしい仕事」は「クレーム対応係」だった――。漫画家の窓口基(@R_adical)さんによるSF短編、「『怒られ屋』あるいは『人類最後の仕事』」が好評です。


アイキャッチ クレーム対応といっても、「問題解決の案内役」でなく、「感情のはけ口」としてのニーズ

漫画をまとめて読む

 舞台はAIが人の思考速度を超えるに至った世界。AIは脳と一体化し、人間の思考能力をサポートしています。


1-1

 例えば“主人”が「今日は何を食べよう」と考えたとき、人気のレシピや生活費、食材の備蓄、気候や体調といったもろもろの条件を参照。適切なメニューを割り出して本人の意識下に提案します。人間に先回りして答えを導き出し、「より良い選択」を「人間が自分で思い付いた」ていで、自然に合理的な判断を促すわけです。


1-2

 こうして誰もが理性的になった時代において、「“人間的”とは愚かであること」が通念に。その穏やかな社会に1つだけ残った“人間的”な仕事こそ、クレーム対応だったのです。

 クレーム対応と言っても、求められているのは「問題解決のためのオペレーター」ではなく、「感情のはけ口としての人間」。なんともブラックな仕事に聞こえますが、クレーマーに謝り頭を下げる一連の動作は全てAI任せ。本人の意識は脳の余力を使ってクラウド上のSNSへ接続。趣味の執筆を楽しんでいて、気苦労などはなさそうです。

 クレーマーもクレーマーで、他人を怒鳴るのも面倒だからと、言動をAIに任せて意識は趣味に没頭中。どうやら、メンタルのバランスをケアするために“自分で思い付いたつもり”になって怒っているに過ぎないようです。不毛な話ではありますが、合理性だけでは割り切れないのが人間というものなのかもしれません。


1-3

 漫画は最後に、これまで自分の仕事をナレーションで説明してきた主人公の視点へ。彼は「“人間らしさ”をほんのり感じられるこの仕事を、俺はけっこう気に入っている」――もとい、「気に入っていると“自分では”思っている」とつぶやくのでした。

 漫画は「すごく納得感のある未来」「コミュニケーションも思考もAIに任せるほうがうまくいくのは自明なので、いずれ実際にこうなる」「そのうち怒るほうもバーチャルに飛んで存在しなくなる」「欄外の膨大な脚注が士郎正宗的で好き」などとさまざまな感想を呼びました。作者はほかにも、Twitterで興味深いSF短編を公開しています。

作品提供:窓口基(@R_adical)さん


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2111/30/news172.jpg 46歳と18歳の内田有紀、“2人そろって”『STORY』表紙へ 「自分の妹と撮影しているみたい」
  2. /nl/articles/2111/30/news032.jpg 黒猫「おしぼり いりませんか」 とっておきの宝物を配達してくれる黒猫サービスが「何枚でももらいたい」ほどかわいい
  3. /nl/articles/2111/30/news093.jpg 「素敵なカップル」「ラブラブじゃん」 上地雄輔、“元カレ”松坂大輔との2ショット&ダンス動画に反響
  4. /nl/articles/2111/30/news142.jpg 原日出子、長男とウオーキング 仲むつまじい親子ショットに「優しい息子さん」「めっちゃイケメン」などの声
  5. /nl/articles/2111/29/news184.jpg 橋本愛、「青天を衝け」栄一の再婚に戸惑うファンをフォロー 吉沢亮との秘蔵2ショットに粋な一言を添える
  6. /nl/articles/2111/30/news145.jpg ゴマキ弟・後藤祐樹、拳交えた朝倉未来のアフターフォローに感激 “妻号泣”のサプライズが大反響「感動しました」
  7. /nl/articles/2111/29/news130.jpg 【漫画】「おべんとうに にどと とんかつをいれない」 6歳娘の威圧感たっぷりな抗議文に「かわいすぎますね(笑)」の声
  8. /nl/articles/2111/29/news101.jpg 「目が覚めたかね」「猫になった気分はどうだ?」 猫医者のような見下ろす猫に脳内アフレコする人続出
  9. /nl/articles/2111/30/news053.jpg 「永遠に見ていられる」「可愛くて泣ける、もん絶級」 保護猫4兄妹の“こしょこしょぱっ”がかわいすぎて胸が苦しい
  10. /nl/articles/2111/29/news181.jpg 【その視点はなかった】夫「惑星を英語でいえるなんて天体詳しいね」 → 今の30代日本女性は大概答えられるんだよ……

先月の総合アクセスTOP10

  1. 池田エライザ、 “お腹が出ている”体形を指摘する声へ「気にしていません」 1年前には体重58キロ公表も
  2. 「前歯を取られ歯茎を削られ」 広田レオナ、19歳デビュー作で“整形手術”を強制された恐怖体験
  3. ゴマキの弟・後藤祐樹、朝倉未来とのストリートファイトで45秒負け 左目腫らした姿を自ら公開し「もっと立って闘いたかった」
  4. 清原和博の元妻・亜希、16歳次男のレアショットを公開し反響 「スタイル抜群」「さすがモデルの遺伝子」
  5. 小林麻耶、おいっ子・めいっ子とのハロウィーン3ショットに反響 元気な姿に安堵の声が続々「幸せそうでなにより!」
  6. カエルに普段の50倍のエサをあげた結果…… 100点満点のリアクションに「想像以上で笑った」「癒やされました」
  7. 「左手は…どこ?」「片腕が消えてる」 中川翔子、謎が深まる“心霊疑惑”ショットにファン騒然
  8. 「家ではまともに歩けてない」 広田レオナ、左股関節に原因不明の“炎症” 夫から「凄い老けたと言われてます」
  9. 小林麻耶、髪ばっさりショートボブに「とても軽いです!」 ファンも反応「似合います」「気分も変わりますよね!」
  10. キンタロー。浅田舞の社交ダンス挑戦を受け体格差に驚がく 「手足が長い!!」「神様のイタズラがすぎるぞ!!」