ニュース
» 2021年06月16日 11時30分 公開

「とらのあな」なぜ急ペースで閉店? コロナ禍の影響は? 閉店が相次ぐ理由を聞いてみた(1/2 ページ)

お話を聞いたらいろいろ納得でした。

[しげる,ねとらぼ]

 ここしばらく、ものすごいペースで店舗が閉店している同人ショップ「とらのあな」。つい先日も札幌店と広島店が6月30日で閉店することが発表され、これによって国内直営店は関東に5店舗、名古屋に1店舗、大阪に2店舗、岡山に1店舗が残るのみとなりました。

6月末で閉店する広島店(Webサイトから

 コロナ禍の影響もあるだろうし、とらのあなの経営ってそんなに大変なのか……と思いきや、6月9日に発表されたプレスリリースでは「2020年5月〜2021年4月のオンラインサービス事業の流通総額が200億円を突破」「昨対比143%を達成」とやたら景気のいいニュースも。店舗はガンガン閉店してるのに、どうやらオンラインでの事業は好調な様子。一体どういうことなの……?

 ということで、とらのあなの偉い人に直接閉店についての疑問をぶつけてみました。取材に答えてくれたのはとらのあなの親会社ユメノソラホールディングス取締役で、虎の穴取締役でもある鮎澤慎二郎氏。一体大量閉店の裏側では、何が起こっていたのでしょうか。

コロナ禍の前から始まっていた、通販へのユーザーの偏り

―― これまでの閉店の直接的な理由はなんだったんでしょうか?

 われわれが27年間やってきたビジネスは、店舗からスタートしています。それを基本にして経営してきたわけですが、実は2〜3年ほど前からお客様の流動が通販に寄っていたんです。

―― コロナ禍の前から店舗から通販へ購買行動が移っていく傾向があったんですね。

 そうですね。その時期から店舗経営をどうしていくべきか考えていました。とらのあなの店舗には男性のお客様が多いように見えていたと思いますし、実際男性寄りの店舗の方が多いんですが、しかし通販など全てを含めた近年のユーザー構成では7割が女性なんです。そういった中で経営をどうしていくかを模索しているところで、コロナ禍に入ってしまったんです。

―― やはり、コロナ禍の影響は大きかったんですね。

 コロナ以降は、さらにユーザーの動向が通販に寄っていく動きが顕著になりました。皆さんもご存知のように大型イベントも中止になり、お客様自身が店舗に足を運ぶことができなくなりましたから。一時期は前年対比で70%近く来店客数が低下したこともありました。

―― 大ピンチですね……。

 ただ、その時期の通販はというと150%の伸び率を示していたんです。当然、昨年(2020年)以降は2年前の段階で「店舗をどうしていこうか」と話していた状況とは全く異なる状態になってきまして、そこから経営的な舵を切ったのが現状です。

通販事業の売上推移

―― 先ほど、全体のユーザー構成では7割が女性とおっしゃっていましたが、そうなると女性のお客さんの方が通販を頻繁に使うということなんでしょうか?

 全体ではどうか分からないですが、当社を利用していただいている女性のお客様は通販をご利用いただいていることが多いです。池袋店などでは女性のお客様にご利用していただけるような商品を提供していましたが、結果として通販をご利用いただくケースの方が圧倒的に伸びていますね。そういったユーザー構成と購買行動の特徴という背景もあって、一旦は店舗を絞ってでも、今伸びている通販の方に舵を切ろうと判断しました。

―― これ以上店舗を閉める予定はあるんでしょうか?

 はっきりしたことはまだ決まっていませんが、状況によってはこれ以上の閉店も考えなくてはならないと思います。コロナについてはワクチンなど状況の変化で好転することはあると思いますが、2年ほど前のインバウンドのお客様が秋葉原や名古屋、難波といった主力店舗に足を運んでくださっていた状況と比べれば、海外のお客様が足を運べない状況は続きますから。そういう状況を総合的に判断して、閉店を考えることはあると思います。

―― 店舗については、新しい動きはないのでしょうか? プレスリリースには直接的な交流のための場として運用していくというお話もありましたが。

 例えば秋葉原の店舗には、展示会場として活用できるようなイベントスペースを設けています。ファン交流とクラウドファンディング型のサイトであるFantiaも非常に伸びていることから、こういった場で交流イベントを企画していくことは考えています。また「とらのあな出張所」という形で、他の書店様と協力しながら新しい形の店舗の形態を模索しようと思っております。

Fantiaはクリエイターが自分のファンクラブを作り、創作活動に必要な資金を集められるサービス
Fantia事業の伸び
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2112/03/news106.jpg 45キロ減のゆりやんレトリィバァ、劇的変化の“割れたおなか”に驚きの声 「努力の賜物」「昔を思い出せない」
  2. /nl/articles/2112/03/news085.jpg 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  3. /nl/articles/2112/03/news088.jpg ダレノガレ明美、“痩せすぎ”指摘する声に「体絞っていました」 現在は4キロの増量 「ご安心ください」
  4. /nl/articles/2112/02/news159.jpg 骨折で入院のLiLiCo、小田井涼平との密着夫婦ショットで退院報告 「大きな男が迎えに来てくれた」
  5. /nl/articles/2112/03/news006.jpg 「楽しくないでしょひとりじゃ」→「楽しいですが」 バイト先のおひとりさま女子を描いた漫画に共感の嵐
  6. /nl/articles/2112/02/news156.jpg お台場のガンダムが撮影ミスでめちゃくちゃ発光 奇跡のショットが「自爆寸前」「トランザム付いてたっけ?」と話題
  7. /nl/articles/2110/12/news157.jpg 「身長もすっかり抜かれてしまった」 新山千春、15歳娘との長身2ショットで成長をひしひしと実感する
  8. /nl/articles/2112/02/news121.jpg 「俺、死ぬな」 はじめしゃちょー、5日続いた39度の熱で救急病院へ 4キロ減した“意外な原因”に「みなさんも気をつけて!」
  9. /nl/articles/2112/02/news133.jpg 岡田義徳、家族4人での初集合ショットが「愛あふれる写真!」と反響 妻・田畑智子は約8カ月ぶりのインスタ登場
  10. /nl/articles/2103/19/news141.jpg 鈴木光、美しい和服ショットで東大卒業を報告「先生と友人に感謝です!」 お別れ近づき“涙の祝福”メッセージ殺到

先月の総合アクセスTOP10

  1. 池田エライザ、 “お腹が出ている”体形を指摘する声へ「気にしていません」 1年前には体重58キロ公表も
  2. 「前歯を取られ歯茎を削られ」 広田レオナ、19歳デビュー作で“整形手術”を強制された恐怖体験
  3. ゴマキの弟・後藤祐樹、朝倉未来とのストリートファイトで45秒負け 左目腫らした姿を自ら公開し「もっと立って闘いたかった」
  4. 清原和博の元妻・亜希、16歳次男のレアショットを公開し反響 「スタイル抜群」「さすがモデルの遺伝子」
  5. 小林麻耶、おいっ子・めいっ子とのハロウィーン3ショットに反響 元気な姿に安堵の声が続々「幸せそうでなにより!」
  6. カエルに普段の50倍のエサをあげた結果…… 100点満点のリアクションに「想像以上で笑った」「癒やされました」
  7. 「左手は…どこ?」「片腕が消えてる」 中川翔子、謎が深まる“心霊疑惑”ショットにファン騒然
  8. 「家ではまともに歩けてない」 広田レオナ、左股関節に原因不明の“炎症” 夫から「凄い老けたと言われてます」
  9. 小林麻耶、髪ばっさりショートボブに「とても軽いです!」 ファンも反応「似合います」「気分も変わりますよね!」
  10. キンタロー。浅田舞の社交ダンス挑戦を受け体格差に驚がく 「手足が長い!!」「神様のイタズラがすぎるぞ!!」