「退職届を写経しました」→達筆ツイッタラー「私も写経しました」→本物の住職「読んでみました」 ネットの連鎖に「心が浄化される」「私も写経しちゃおう」(1/2 ページ)

いつでも心に退職届を……。

» 2021年08月08日 16時45分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 会社への鬱憤を「退職届の写経」にしてみた投稿がTwitterで人気を博しています。さらに、この投稿を見て自ら写経を試みる人や、ガチ読経する本物の住職まで登場。インターネットに徳の高い連鎖が広がっています。

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 最初に投稿したのは、Twitterユーザーのちゃーきさん(@OochaaakyoO)。「心が荒んでたので写経しました」と、毛筆で退職届を仕上げました。

退職届

無給残業休日出勤

疫病拡大売上減少

社長豪遊夏報酬無

上司延々独言耳痛

部下多文句責任感無

不始末後処理謝思無

精神身体共苦痛故

希望退職本日限

 日々の不条理がにじむこの内容。ちゃーきさんの「誰か毛筆上手な方、清書してください」の声に応えて、Twitter上では達筆に写経する人が次々に現れました。

 蒼喬さん(@sokyo1226)は「ちょっと強そうにするため」、書道で使われる書写体で写経を投稿。また片山表具店の掛物継美さん(@kakemonotsugumi)は昭和書体の毛筆フォントで印刷(※)し、退職届を掛軸に表装するこだわりよう。

※当初「写経」としておりましたが、印刷の誤りでした。お詫びして訂正致します。

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書家 蒼喬さん(@sokyo1226)による写経。書写体(異体字とも呼ばれる)で仕上げました

 さらに、ふが6さん(@Sunacha)が力強く美しい毛筆の写経を披露すると、本物の住職がそれをプリントアウトして読経を披露する様子まで投稿してしまいました。

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 一連の流れにTwitterでは「心が浄化される」「上司に聞かせてあげたい」「私も写経真似ちゃおう」など、喝采が寄せられています。

 なお、元の投稿をしたちゃーきさんはいまのところ辞表を出す予定はなく、「本気で辛くて辞めようと思ったらいつでも辞められる人権があるのを忘れないように」との思いで写経をしたとのこと。この心意気を見習って、いつでも心に退職届を持って日々の仕事に励みたいものですね。

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