剣道で「クラスの奴らを見返してやりたい」 居場所のない学校で部活から夢つなげた漫画(1/3 ページ)
作者の半自伝的な作品。
つばめ(@tsubame_0320)さんがTwitterに公開した読切漫画「強豪校で剣道部の女の子が頑張る話」が重たい内容にもかかわらず、爽やかな読後感で揺さぶってきます。
主人公の東一華は少し引っ込み思案で、あまり学校が好きではない、ごく平凡な高校生。クラスでは毎日のように陰口をたたかれるので、本当は教室にも入りたくないぐらいですが、彼女を学校につなぎとめていたのが大好きな剣道の存在でした。
めきめきと剣道の実力を付けていくのに反比例するかのように、クラスや部活で孤立を深めていく東。自主練を二人三脚でサポートしてきた父は、その頑張りを知っているだけに、「“学校を辞める事”は“逃げる事”じゃないぞ」と、転校も視野に入れるよう優しく助言します。でも東は、最後の総体でクラスの奴らを見返してやりたいと、強い決意を口にします。
ところが総体直前に待っていたのは残酷にも、選手生命を左右するほどの大ケガ。医者からは「今すぐ手術をするべきだが、6月の総体には間に合わないかもしれない」「どうしても総体にこだわるなら、卒業後の選手生命を諦める覚悟でリハビリをするように」告げられます。そして「まだ 終われない」と覚悟を固めた東は、高校、そして人生最後の大会に臨むことになります。
高校生が一生残る障害のリスクを負ってまで大会参加を強行する姿は、なかなか肯定し難いもの。ですが、本作では学校でのいじめや、部活仲間とのあつれきを生々しく描写し、東の選択を有無を言わさぬ迫力で描ききっています。
この語り口は、本作が実は作者・つばめさんにとって半自伝的な内容であることと無関係ではなさそうです。つばめさんは2020年11月に「私の高校時代の話」との題で、本作の「現実バージョン」ともいうべき漫画も公開。その際、執筆理由について「今辛い思いをしてる人は誰よりも優しく、強い人です。それを伝えたくて(ひとりよがりになってしまいましたが)自分の高校時代を漫画にしてのせました」とつづっていましまた。
この記事では、次ページより「強豪校で剣道部の女の子が頑張る話」と「私の高校時代の話」の本編を掲載。両作を読み比べることで、現実での経験や、創作が果たす役割について考えるきっかけにもなるかもしれません。
つばめさんは、現在漫画のアシスタントとして活動中。3月には「グランドジャンプR30漫画賞」で準入選するなど、漫画家としての道を着実に歩んでいます。
作品提供:つばめ(@tsubame_0320)さん
関連記事
- 幼なじみの天才に全てを奪われ…… 「嫉妬」と「友情」で苦悩するスポーツ少女の漫画が切ない
圧倒的な才能を前にした、才能があった少女の物語。 - 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
人間をやめてでもたどり着きたい境地。 - 校内でいじめ発見 → 褒め倒してるだけだ! ワルを成敗しようと思ったら善人しかいなかった漫画がほっこり展開
治安が良すぎる。 - 昔助けたいじめられっ子と久しぶりの再会 成長した姿に背中を押される漫画がグッと来る
2人とも強くてかっこいい。 - これはつらい…… いじめっ子が夢の中では仲良くしてくれる漫画に「いい話だけどつれぇ」「ラスト震えた」の声
いじめによるトラウマは簡単には癒せない。 - 「警察官をクビになった話」 ブログ公開された漫画が1日で閲覧数200万を超える
ブログで話題に。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
-
「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
-
友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
-
後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
-
毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
-
「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
-
「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
-
余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」