耳が聞こえないお母さんが授業参観で囲まれてもみくちゃに 子どもたちとのやり取り描く漫画に「良い話だった」(1/2 ページ)
互いを知ろうとする気持ちが大事。
イラストレーターのミカヅキユミ(@mikazuki_yumi)さんは、生まれたときから耳が聞こえません。そんなミカヅキさんが息子の授業参観に行くと、子どもたちは興味津々。いろんな方法でミカヅキさんとコミュニケーションを取ろうとします。その出来事をつづった漫画が、SNSで反響を呼んでいます。
ミカヅキさんは授業参観前の昼休み、息子のちどりくんの教室に一番乗りで到着しました。名簿でちどりくんのお母さんだと知った子どもたちは、周りに集まり、次々と話しかけてきます。
ミカヅキさんは、子どもたちに「耳が聴こえないので 紙に書くか 手話か 口を見せてお話して下さい」と伝えました。するとクラスのボスっぽい勝気そうな女の子が近づいてきます。「いつから聴こえないの?」「どうして聴こえなくなったの?」などたくさんの質問に、ミカヅキさんは快く答えます。
その後、ボスちゃんはグランドで遊んでいたちどりくんを連れてきて、手話で好きな色を聞くように頼みます。ちどりくんは気が進まない表情で、みかづきさんはドキドキしながら見守ります。ボスちゃんは「やってよ!」と強い口調で言ったり、「お願い」と頼み込んだりと、なかなかあきらめません。
ちどりくんは首を横に振ったり傾げたり。どうやら手話での通訳を断っているようでした。自分の意思で決定し、行動することを喜ぶミカヅキさん。しかし、なぜ断ったのかはわかりませんでした。手話をあきらめたボスちゃんとは、その後は筆談で会話を楽しみました。
帰宅後、ちどりくんはミカヅキさんに「色」って手話でどうやるのと聞きました。手話の通訳を断ったのは、手話で「色」をどう表すのかわからなかったからなのです。クラスの人気者状態だったお母さんの通訳を頼まれたのはうれしかったとのこと。嫌がっていたとばかり思っていたミカヅキさんは、意外に思いました。ボスちゃんとのやり取りを口出しせず見守ってくれてよかった、ともちどりくんは話します。
ミカヅキさんは、2人がやり取りしているとき、ドキドキした理由を振り返りました。親が聞こえないせいで、ちどりくんがイヤな思いをしないか心配だったからです。それは子どものためのようで、結局は自分が傷つきたくないからではないか。自分とちどりくんの感情は別物だから、イヤかそうでないかは本人が判断すること。
ミカヅキさんは、「もっと子どもを信じていい」という結論に至ります。授業参観がきっかけとなり、親子で頭の中を見せっこするように、お互いをより理解し合えたように感じたミカヅキさんでした。
漫画にはさまざまな反響がありました。「良い話だった」「子どもたちへの目線がとても優しくて、朝から何度も読み返してる」という声があり、ミカヅキさんと子どもたちとのあたたかなやり取りで、ほっこりした人が多いことが分かります。「新しい扉に触れた気持ちに」「凄く参考になる、勉強になる」といったコメントも。この漫画は、聞こえない人の感覚を理解するとっかかりになっているともいえるでしょう。
また「コミュニケーションの方法はいろいろあるけど、どの手段でも『相手のことを思いやりながら』が大事」「親子でもお互い違う人間同士」との声もあり、聞こえるかどうかにかかわらず、互いを知ろうとするコミュニケーションのあり方や、親子でも別の意思を持った人間として尊重するいった普遍的なメッセージを読み取った人もいました。
小3男の子、年中さんの女の子を育てるミカヅキさん。聞こえる子どもたちとのエピソードや、聞こえないミカヅキさんの日常を漫画に描き投稿しています。Web版レタスクラブで漫画「聴こえないわたし 母になる」が連載中です。
作品提供:ミカヅキユミ(@mikazuki_yumi)さん
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
まるで絵画 SNSで公開された“世界屈指の美しい犬”の姿に「女神様」「サラブレッドのお馬さんかと」
捨てられて真っ黒だった元野良猫が、家猫になった今では…… 真っ白で幸せいっぱいの暮らしに「ほんときれいな美猫さんに」「胸が熱くなる」
猫たち、日常を写した1枚に爆笑ポイントを詰め込みすぎてしまう 108万件表示された光景に「猫4匹いる!?」「笑っちゃったw」
ハロプロアイドル、自撮り加工での大失態暴露「最悪です」「あー恥ずかしい」 やらかし写真は投稿済でファンの反応まちまち
入院で2週間不在だったママを待ち続けた猫、再会の瞬間…… 涙を誘う喜びあふれる“お返事”に「深い絆に涙が」「嬉しさがひしひしと」
同居猫のおしりを嗅いで「テメェ屁こいたなぁ!!!!!??(怒)」と理不尽ギレする猫の姿に抱腹絶倒「夜中に爆笑させないで」「名作」
ロッチ中岡、「エンゼルスの大谷翔平」をすべり込みセーフで撮影 “お別れ1時間前”の写真に「マジ? 奇跡だ」「さすがもってる!」
King Gnu井口理、プライベートでスペイン旅→同行した“超大物”に驚きの声 「まさかの」「番組一本できるやつ!」
木村拓哉、「DA PUMP」ISSAとの舞台裏ショットが感動モノ「兄弟みたい」「泣きそうになる」 “縁のあるチームTシャツ”に反響「愛を感じます」
犬同伴OKのビュッフェに柴犬と行ったら…… 全く別の楽しみ方をしてしまう姿に「かわいいいいい」「気持ちよさそう」
- オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
- 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
- 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
- マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
- 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
- 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
- “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
- 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
- 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
- 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
- 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
- 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
- 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
- “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
- 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
- おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
- 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」