殺されたミステリー作家と、動物と会話できる超能力者…… 唯一の目撃者「飼い猫」が衝撃の真実を告げる漫画(1/3 ページ)

所々にヒントが張り巡らされています、お見逃しのないように。

» 2021年08月26日 21時00分 公開
[たけしな竜美ねとらぼ]

 2002年にタカラ(現・タカラトミー)から発売された、犬の気持ちが分かるという犬専用声紋分析機「バウリンガル」。想定以上の大ヒットとなったこの商品は、同年に人々を笑わせ考えさせてくれた業績に贈られる「イグノーベル賞平和賞」を受賞し、大きな話題となりました。

 今回ご紹介する作品は、バウリンガル以上に「ある特定の条件下でのみ、動物のしゃべった言葉が分かる」という特殊能力者のお話なのですが……それをもってしなければたどり着けない、実に奇妙なてん末が描かれています。作者は三奈(@abco414)さんです。

殺人事件の唯一の目撃者は猫だった話 漫画
漫画をまとめて読む

 ある場所に建つ大きな洋館。殺人事件の現場となってしまったその一室で、現場検証が行われているのですが……そこには「被害者の飼い猫と向かい合い、"猫が目撃したと証言する犯人像"を語る青年」の姿がありました。

 警察関係者から「アニマルコミュニケーター」と呼ばれる青年は「さまざまな動物の言葉が理解できる……ただし、なんらかの事件や不祥事を目撃した動物に限る、超能力者」です。その能力の精度は、捜査協力を依頼されるほど。どうやら彼のなりわいとなっているようです。

 唯一の目撃者である猫の証言を伝え、帰ろうとした青年でしたが……警察関係者から、主人を亡くしたその猫をしばらく預かるよう頼まれます。それを断ろうとした青年でしたが、結局押しつけられてしまい猫を預かることになったのでした。

殺人事件の唯一の目撃者は猫だった話 漫画
殺人事件の唯一の目撃者は猫だった話 漫画

 殺されたのは人気ミステリー小説家で、青年はその被害者の作品を愛読しているファンのひとりでした。このシリーズの続きはもう読めないのか、この作品の犯人は一体誰なのだろう……と未完の小説を開く青年へ、猫が唐突に声を掛けてきたのです。

 猫が語ったのは、青年からして納得の行く、その小説の犯人とトリックでした。それを受けた青年は「自身の能力は小説内の事件も聞き出せる」と気が付き、そして「被害者に未公開の作品はあるか」と尋ねます。すると猫はタイトルらしき単語を言い放ち、つらつらと設定を語り始めるのでした。

殺人事件の唯一の目撃者は猫だった話 漫画
殺人事件の唯一の目撃者は猫だった話 漫画
殺人事件の唯一の目撃者は猫だった話 漫画

 猫が断片的に語る内容を、青年は文章へとしたためてゆき……しばらく後、小説が完成してしまいます。それはミステリー小説好きの青年からして「少し手直しすればものすごく面白い作品になる、絶対に売れるぞ」と言わしめるものでした。

 「まだ世に出ていない、出ることもない、好きな作家の新作小説」を手に入れた青年は、少しだけいい気分になります。ですが「この小説の犯人、洋館の主人の犯行動機が分からない」と猫に尋ねたところ、衝撃の事実が判明するのです……。

 青年が「気付いてしまったこと」とは一体なんだったのでしょうか。気になる展開と結末は、漫画を読み進めてお確かめください。

作品提供:三奈(@abco414)さん

記事:たけしな竜美(@t23_tksn


       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」