“中に餡を詰め込める”と話題のギョーザエコバッグ 開発者を取材したら商品への愛情がすごかった(1/2 ページ)

開発者「中身の柄は実は最初のアイデアでは“餃子のレシピ”だった」

» 2021年09月05日 13時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 ギョーザを模したチャームからするするっと出てくるエコバッグ、その柄はなんとギョーザの餡。SNSを中心に話題を呼んでいる「ギョーザのエコバッグ」の開発者を取材。意外な出発点から始まった開発秘話を聞きました。

ギョーザエコバッグ

 ドリームズが発売している「My Dish ECO BAG Gyoza(マイディッシュ エコバッグ ギョーザ)」は、コンビニのお弁当などにぴったりのサイズのエコバッグ。

ギョーザエコバッグ

 普段はギョーザのチャームとして、使うときは中からエコバッグを取り出して使うことができますが、バッグのデザインがニンニク、豚肉など、餡にインスピレーションを受けたものとなっており、SNSでは「ほしい」「ミンチ柄の落とし込みがすごい」「微妙に柔らかそうなギョーザ部分、手にとってニギニギしてみたい」といった声が上がっています。

ギョーザエコバッグ

SNSバズをきっかけに作者降臨

 この商品をTwitterユーザーのたばね(@_tabane)さんが紹介したところ、7万2000件を超える“いいね”が寄せられたほか、1万3000件以上拡散。ついには開発者の元まで届きました(関連記事)。

 ねとらぼ編集部はギョーザエコバッグの開発を手掛けた、ドリームズ元社員の餃子ちゃん(@Gyozanomoushigo)さんに制作秘話を聞きました。

ギョーザエコバッグ

――ギョーザエコバッグの企画はどのように始まったのですか。

餃子ちゃんまず初めに出した企画は餃子のみです。そこから、「どうせ販売するならシリーズにしよう」との話が出てオムライスやロールキャベツ、エビフライなどの案が出てきました。

 最終的には人気がある食べ物で中身が「餡」と納得感のある「オムライス」「餃子」が候補に選ばれました。

ギョーザエコバッグ

――エコバッグのデザインが秀逸で驚きました。

餃子ちゃん中身の柄は実は最初のアイデアでは“餃子のレシピ”だったんです。

 「餃子を作りたい人がスーパーで何を買えばいいかすぐにわかるように」を目的に、「餃子が出来上がるまでの過程が餃子に詰まったエコバッグ」という事で提案しました。

 しかしその後、「普通のエコバッグはもう世に溢れているので、若い世代に向けたコンビニ弁当に特化したエコバッグの形に改良してほしい」という案が出ました。

 そうすると布の幅が一気に狭くなるのでレシピのイラストが描けず、さらに行き先がコンビニになると出来合いのものを買う場合が多いため、「餃子の材料やレシピを載せても意味ないなぁ」と、再度デザインを考え直しました。

――そんな裏話があったんですね。

餃子ちゃんそうなんです。まず「ケースから出したとききっとクシャクシャだから、クシャクシャでも可愛い柄って何だろう」というところからいくつか案を出し始めました。

 ちょうどGUさんのパターン柄のパジャマも話題になっていた時期だったので、「買ってほしい世代にマッチするのではないか!」と考えてパターン柄を1つのアイデアに加えました。

 餃子のイラストのパターン柄や材料そのもののイラストのパターン柄、「餃子」という文字のパターン柄、色々考えたのですが、最終的に「シリコンのケースの隙間からのぞいたときに、餃子の中身の柄だったら納得感もあるし面白そう!」と閃きました。そのアイデアは当時、社長も気に入ってくださり、すぐ採用されました。

 結果的にこの餡柄になって、よりこの商品の良さを引き立たせることができたのでとても良かったと思っています!

――最後にご自身からみてギョーザエコバッグはどんな存在ですか。

餃子ちゃんこの商品を企画してから発売するまでに1年半かかりました。一緒に頑張ってくれたデザイナーがいたのですが、本当に2人でわが子のように可愛がって守って、育てた商品です! 現在は2人ともドリームズから離れておりますが、このように直接開発者の私にお話をさせてくださったこと、大変感謝しております。

ギョーザエコバッグ

 餃子ちゃんさんによると、当時は第2弾としてスイーツをテーマにしたエコバッグを作りたいとも考えていたとのこと。ユニークな発想は人々の暮らしを彩っています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」