「和風庭園を作るロボ」が上野公園に現れ話題に 4本のメカアームが広大な砂利に和の息吹をもたらす(1/2 ページ)

東京都のイベント「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環。

» 2021年09月09日 20時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 上野恩賜公園に現れた、枯山水のような文様を描くロボットが注目を集めています。日本庭園とロボット技術の、不思議な組み合わせ。

枯山水ロボ 4台のロボットアームが、砂場に文様を描く(画像提供:すずき村長さん)

 このロボットは、東京都のイベント「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環で、7月28日から9月5日まで出展されていたもの。4台のロボットアームが14トンもの砂利をなぞり、枯山水の1要素、「箒目(ほうきめ)」のような文様を描くシュールな様は、観覧者のツイートがきっかけで広く話題を呼びました。

 Twitterでは「技術と文化の融合が面白い」「すごいけどわびさびがない」などと賛否ありましたが、実はこの試み、ロンドンの「ジェイソン・ブルージュ・スタジオ」が、禅の庭からインスピレーションを受けて作ったアート作品「THE CONSTANT GARDENERS」。「アート、テクノロジー、スポーツの領域にまたがる広大な動的インスタレーション」とされており、日本庭園そのものを機械で造るのとは趣向が違うようです。

 制作においては、役目を終えたロボットアームに「庭師(ガーデナー)」と名付け再利用。描いているのは「アスリートの動き」で、過去のオリンピックやパラリンピックの映像を手本に、さまざまな競技を文様化しているのだそうです。

枯山水ロボ スプリンターのストライドを表現(ジェイソン・ブルージュ・スタジオのサイトより)
枯山水ロボ 円盤投げ選手の複雑な動きも(ジェイソン・ブルージュ・スタジオのサイトより)

 同スタジオは出展に際し、「伝統、職人技、そして進化するテクノロジーの役割について考えさせられる作品で、東京の文化的な中心地にありながら、来場者が静かに自分自身を見つめ直せる空間を提供する」とコメントしています。

動画提供:すずき村長(@szkjn)さん

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