【快挙】ねとらぼの記者が世界3大ポーカー大会「WPT」に出たら盾をGETしてプロ契約をオファーされた話(1/4 ページ)
全編集部員が予想だにしなかったまさかの結末とは。
ねとらぼ編集部のKikka記者がポーカー世界大会の1つ、「World Poker Tour Japan 2021 Main Event」に出場し、入賞を果たしました。今回は3日間にわたって本選を戦い抜いたKikka記者によるレポートをお届けします。
Kikka記者によるレポート
こんにちは、ポーカー歴3カ月のねとらぼ編集部員・Kikkaです。
YouTubeチャンネル(世界のヨコサワ)の視聴をきっかけにポーカーを始めた私が出場したのは、「World Poker Tour(通称:WPT)」の日本大会。世界各地で開催されているWPTは“世界三大ポーカー大会”とも言われている大きな大会で、2018年からは日本でも「WPT Japan」が開催されています。
今回はサミーが提供するスマホアプリ「m HOLD'EM(エムホールデム)」にて開催されていたサテライト(予選)を勝ち抜き、「WPT Japan 2021 Main Event」の出場権を獲得できました。
このほかにもサテライトは全国のアミューズメントポーカールームで開催されており、総出場者数は驚異の11万人だったそうです。
そこから本戦へ出場したのは1291人。大崎(東京)にあるサミー本社で3日間かけて優勝を争っていきます。
いざ本選に出場
入口できれいなコンパニオンさんが検温と手指の消毒を促してくれていざ会場へ。ポーカープレイヤーカードというものを作ってもらい、14番テーブルのシート5に着席しました。
あまりライブポーカー(実際にカードを触ったりチップを触ったりしてプレイするポーカー)経験のない筆者は「WPTオリジナルチップ」に感激しながら、2万点分のチップが正しく配られているか確認します。
が、ここで一つ気づきました。隣のお兄さんも、向かいのナイスミドルも明らかに2万点よりも多い……!
それもそのはず、WPT JAPAN2021ではサテライト1回通過で2万点、2回通過で3万点、3回通過で4万点と、予選通過の回数によって手持ちの点数が異なるのです。というわけで圧倒的に不利なスタートを迎えましたが、アミューズメントポーカールームに何度も通って見事サテライトを通過した実力者の皆さんと、無料で遊べるポーカーアプリで出場権を得た私がそもそも同じテーブルに座ること自体がすごいよなと切り替えました。
そして10時ちょうどに大会のMC・岡田拓海さんの掛け声で試合がスタートしました。
約0.024%を引き当てた!
ポーカーの大会ではブラインドと呼ばれる場代が時間経過とともにどんどん上がっていくので、いいハンドが来るまでずっと降り続けていたらどんどんチップが減っていってしまうのですが、序盤は筆者のもとにいいカードがあまり来ず。
厳しい状況が続いていたその時でした。「10(ハート)と10(ダイヤ)」というそれなりに良いカードが配られました。「これはチャンス!」とゲームに参加してみると、最終的に10のカードが4枚そろう「フォーカード」という超強い役が完成。出現確率は約0.024%なので、4165回に1回ぐらいですね。向かいのナイスミドルとの一騎打ちを制し、2万5900点までチップを増やすことができました。
その後もハンドが入らない中ですべてのチップを賭ける「オールイン」の特大ブラフを何度が繰り返して休憩に突入しましたが、今回の大会の過酷さは試合の内容だけではありませんでした。
それは、建物の中にコンビニや自動販売機がないこと。本大会では感染症予防対策により「ペットボトル飲料のみ」持ち込みが可とされていたことから、ペットボトルを2本持ち込んでいた筆者ですが、会場が意外と暑くて前半戦ですっかり飲み切ってしまいました。
かといって、休憩は2時間に一度10分〜15分与えられるのみ。お手洗いに行けばあっという間に試合が始まってしまいます。
試合中の離席は認められているので、場代を諦めて離席……も考えましたが、筆者の持ち点は2万5900点。トップの人が10万点近く持っている中でじりじり削られる場代の打撃は小さくないので、ここからは水分補給なしの気力勝負に出ることを決めました。
そこからなんやかんやあってオールインすること2回。途中同卓のおじさんがルール違反すれすれのプレイをしてしまって、フロアマンが呼ばれることもあるなど多少のトラブルにも見舞われましたが、20時ごろに「ここからラスト5ハンドで本日の試合終了です」というアナウンスがあり、無事にDAY1を9万500点残しで終了しました。
初日では約350人のプレイヤーが脱落し、平均が10万1323点だったのでまずまずの成績を収められましたが、筆者は水分補給の失敗に加えて初めて10時間ぶっ続けでポーカーを打つという経験をしたためややグロッキーな状態。翌週に控えるDAY2に思いを馳せながら帰宅の途につきました。
DAY2に出場
翌週、またまたやってきました大崎のサミー本社。
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