“ハンカチ王子”斎藤佑樹が現役引退 「高卒でプロ入りしていたら」「たくさんのわくわくをありがとう」と残念がる声も
ジムで一緒だった清原和博さんも佑ちゃんの今後にエール。
プロ野球の北海道日本ハムファイターズは10月1日、斎藤佑樹投手が今シーズン限りで現役引退すると発表しました。早稲田実業高校在学中は、甲子園にエースとして出場しチームの優勝に貢献。青色のハンカチで汗をぬぐうマウンド上の姿から「ハンカチ王子」と愛称が付き、甲子園のスターとしてその名を残しました。
斉藤投手が脚光を浴びたのは、2006年夏の第88回全国高等学校野球選手権大会。2回戦の大阪桐蔭高戦では、のちに日本ハムでチームメイトとなった中田翔選手(現:読売巨人軍)を3三振に抑えると、駒大苫小牧高との決勝戦では、エースの田中将大投手(現:東北楽天ゴールデンイーグルス)と壮絶な投手戦を繰り広げて、延長15回でも決着がつかず引き分け。翌日の再試合にも志願して先発し、最後は田中投手を三振に打ち取って、チームを夏の甲子園初優勝へ導きました。
高校卒業後は早稲田大学に進学。1年生ながら東京六大学野球春季リーグ戦開幕戦に先発し、勝利投手となりました。甲子園のスターが加入したことで、リーグ観客動員が大幅に増加。2008年からは、史上初めて東京六大学野球のカレンダーとベースボールカードが発売されるなど、「佑ちゃんフィーバー」は大学野球を席巻しました。
2010年のプロ野球ドラフト会議で4球団競合の末、北海道日本ハムファイターズにドラフト1位で入団。2011年4月17日のプロ入り初先発では、5回4失点(自責点1)の成績を残してプロ初勝利をあげるなど、ルーキーシーズンは6勝6敗で防御率2.69とまずまずの結果に。
プロ2年目以降は、大学時代に痛めていた股関節や右肩の負傷も影響し、成績が伸び悩むことに。栗山秀樹監督ら日本ハム首脳陣が再起を願うも1年目の成績を上回ることなく、2020年にはプロ入り後初めて1軍登板なしに終わり、10月には右肘内側側副じん帯断裂と診断。その年のシーズンオフには一般女性との結婚を発表し、今シーズンは2017年以来の1軍勝利を目指して再起をかけていましたが、残念ながら1軍昇格は叶いませんでした。
プロ通算成績は15勝26敗で、防御率が4.34。夏の甲子園を沸かせた“ハンカチ王子”が残したプロ野球通算成績としては物足りなさを感じるとの意見も少なくなく、「高卒でプロ入りして制球力と変化球で勝負する投手になっていれば」「たくさんのわくわくをありがとう」「いざ、引退となると本当に寂しい」と、マウンドで投球する「ハンカチ王子」に別れを惜しむ声もありました。
斉藤投手とジムで一緒に汗を流していた、元プロ野球選手の清原和博さんは自身のTwitterへ「プロ生活は怪我・リハビリと本当に辛く大変で、ここまでよく辛抱してきたと思います」とのコメントを投稿。「ジムでも本当に頑張っていました。まずはゆっくり心身共に休んでくださいね」と斉藤投手の今後にエールを送っています。
球団から斉藤投手の引退発表があった後、Twitterでは「斎藤佑樹」「ハンカチ王子」がトレンド入りするなど、佑ちゃん人気は健在です。佑ちゃんのセカンドキャリアに期待したいですね。
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昨シーズンは沖縄県出身初の新人王を獲得しています。
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