トヨタ、立ち乗りの電動3輪モビリティ「C+walk T」発売 歩行者との共存を目指したEVとして登場(1/2 ページ)
現時点での公道走行は不可。
トヨタ自動車は2021年10月1日、立ち乗りタイプの新世代モビリティ「C+walk T」を発表。同日に発売しました。
C+walk Tは、立った姿勢で乗れるコンパクトサイズの3輪EV。同社の「C+」を冠する製品としては、2020年12月発売の2人乗りの超小型EV「C+pod」(関連記事)に続く第2弾となる製品です。
ステップ高は150ミリとし、乗り降りのしやすさをアピールします。また、全幅は1人分のスペースに近い450ミリのコンパクトサイズを実現したといいます。
ハンドル部のスイッチで最高速度を切り替えられ、時速2〜6キロの5段階に加え、「熟練者用」とする時速10キロの設定を用意します。
なお、同社のWebサイトなどでは「公道での走行は不可能(2021年10月時点)」と案内しています。参考までに、一般的に「シニアカー」「電動カート」と呼ばれる電動の乗りものが、道路交通法上で歩行者として認められる最高速度は時速6キロです。
周囲の歩行者との共存を追求した走行性能を備えるとし、広大な施設内での移動や警備の現場で働くシニアの歩行負担の軽減、公園や施設内を巡るアクティビティツアーでの利用を想定しています。
車体サイズは700(全長)×450(全幅)×1210(全高)ミリで、重さは29キロ。原動機はブラシレスDCモーターで、定格出力は0.25kW、最高出力は0.35kW。着脱式のリチウムイオンバッテリーを搭載し、充電時間の目安は約2.5時間(単相100V/6A)。連続走行距離は約14キロ(気温20℃、搭乗者の体重70キロ、時速6キロで平坦移動の場合)。
標準価格は34万1000円。下り坂での自動減速機能や障害物検知機能を装備する“Safety support”グレードは35万4200円。
同社は今後、座り乗りタイプ、車いす連結タイプの「C+walk」シリーズについても、市販化に向けた開発を進めているとのことです。
(大泉勝彦)
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