「マイペース」「モザイクカケラ」歌うSunSet Swishの今 コロナ禍で見つけたYouTubeという新たなステージねとTube(1/4 ページ)

2025年、武道館に立つーーを目標にする彼らの今を取材しました。

» 2021年10月10日 13時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 一つ!数えて進めばいい、二つ!数えて休めばいい、三つ!数えて考えりゃいい マイペースで進めればいい――。「モザイクカケラ」「マイペース」などのヒット曲で知られるSunSet Swishが、「2025年に武道館に立つ」ことを目標に歩みを進めています。YouTubeを一つの発表の場とし、SNS問題をテーマにした3年ぶりの新曲をリリースする彼らの“今”を取材しました。

SunSet Swish SSS 「2025年に武道館に立つ」SunSet Swish

CHEMISTRYになりかけた男、サラリーマンからのデビュー

 大阪府枚方市でバンド結成後、2005年にメジャーデビューしたSunSet Swishは、リーダーでベース・キーボードの石田順三さん、ボーカルの佐伯大介さん、ギターの冨田勇樹さんからなるスリーピースバンド。

 ASAYAN(テレビ東京系)の「男子ヴォーカリストオーディション(CHEMISTRYの発掘オーディション)」で11位になるなど、とにかく歌うことが好きだった大介さんの歌声に後輩の順三さんがほれ込んでオリジナル曲を制作したことがバンド結成の始まりでした。

SunSet Swish SSS 左からリーダーの石田順三さん、ボーカルの佐伯大介さん、ギターの冨田勇樹さん

大介地元でバンド活動をしていた冨田が加入してSunSet Swishの前身「Swish」が誕生したんですが、順三が初期に作った楽曲が「マイペース」です。あまりにも楽曲の完成度が高くて、これはただ事じゃないと驚きました。

360,SunSet Swish「マイペース」

順三「マイペース」は自分たちに向けて「これから頑張っていこうぜ!」と書き下ろした楽曲でした。歌詞なんて書いたこともなかったので、「こういうのなら書けるかもしれない」という感じで。その後間もなく行った枚方でのライブが大成功した翌日、大ちゃんから「オレ、仕事辞める」って言われたんですよね。

大介僕は大手企業のサラリーマンとして営業の仕事をやっていたのですが、当時は「働き方改革」なんて言葉はなく、本当にブラックな状態だったんです。そんな中、ライブハウスで初めて“人前で自分の居場所が感じられた”と思って。これだけのお客さんが沸いていて、順三がこんな素晴らしい曲を作ってくれて、冨田がかっこよくギターを弾いてくれて、「これはすぐにでも東京に行かなきゃだめだ」と言いました。

冨田上京後、無事にデビューが決まったものの、所属事務所から「Swishという名前ではだめだ」と言われてしまい、「夕暮れっぽい感じがいいんじゃないか?」と提案され出てきた折衷案が「SunSet Swish」という名前でした。


 稲森いずみさん主演のドラマ「曲がり角の彼女」の挿入歌として、当時無名だったSunSet Swishの「明日、笑えるように」が抜擢されたことは大きな話題を呼び、グループ結成からわずか1年でメジャーデビューが決定。

SunSet Swish「明日、笑えるように」

 2ndシングル「風のランナー」がアニメ「冒険王ビィト エクセリオン」のEDテーマとしてタイアップされたほか、3rdシングル「マイペース」はアニメ「BLEACH」のEDテーマに抜擢されるなど、デビューからの道は順風満帆そのものでした。

 特に「マイペース」はMVに俳優の要潤さんが出演したことでも話題を呼び、自身のオリコン最高位となる8位をマーク。「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)でも披露されるなどグループの看板とも呼べる楽曲となりました。

SunSet Swish「マイペース」

大介テレビから自分の声が聞こえた時には鳥肌が立ちました。メディア出演が増えてきたころには電車に乗っているときに気づかれることもありましたし、地元に帰れば「一旗揚げて帰ってきたぞ」という感じで、この頃の僕は正直“天狗”状態だったと思います。

冨田ベタですがメジャーデビュー後に僕は親戚が増えました。デビュー直後に九州でライブがあったのですが、そこに観光バスで親戚がやってきまして。僕の知らない親戚も多かったのですが、「握手して」とか本当に大スター的な扱いをされてびっくりしました。

順三僕は逆に道を歩いていて気づかれるっていうこともないし、全く何にもなかったですね(笑)。ただ作曲をやっていることもあり、“印税”というものが入ってきて初めて「あ、デビューしたんだな」と実感しました。またありがたいことに「マイペース」で 第48回日本レコード大賞の新人賞をいただきまして。当時はそこまで実感がなかったんですが、今となっては本当にありがたいことだったと思っています。

モザイクカケラの誕生と活動休止

アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」のEDテーマに抜擢された6thシングル「モザイクカケラ」も大ヒット。2021年10月には同番組が再放送されたことからTwitterで「モザイクカケラ」がトレンド入りを果たすなど、同局はアニメファンを中心に長く愛される名曲となりました。

SunSet Swish「モザイクカケラ」
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」