33歳で脳梗塞に 「アンタ死にたいの?」医者に半ギレで入院させられた実体験漫画がためになる(1/2 ページ)

決して他人事ではありません。

» 2021年11月02日 20時00分 公開
[ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 33歳の若さで脳梗塞を患い、左手足がマヒしてしまった……冷静に考えると恐怖しかない体験を明るいタッチで振り返ったエッセイ漫画がTwitterで反響を呼んでいます。

漫画をまとめて読む

 投稿したのは漫画家のあやめゴン太さん。数年前に脳梗塞を発症したのですが、はじめは「腕枕でしびれたのかも」と勘違いするほど軽い症状だったといいます。

 その日、寝起きで身支度をしているころまでは左腕のしびれ程度でしたが、出勤途中には左足に力が入らなくなり、意識して歩かないとよろけてしまうほどに。ここで「でも仕事行かなくちゃ!」と頑張ってしまったことを、あやめさんは「今思うと本当に馬鹿である」と振り返ります。

 会社に着いても受診を渋っていたあやめさん。同僚が「今すぐ病院 行け!」と強く勧めてくれたのが命拾いになりました。病院で医師に「即入院」を言い渡されて、ようやく脳梗塞が発覚。この段階でも深刻さが把握できておらず「仕事が…」と入院に躊躇(ちゅうちょ)する様子と、切迫感を持って「アンタ死にたいの?」と迫る医師の漫才のようなやりとりがなんともシュール……。

 あやめさんが発症したのは「ラクナ梗塞」と呼ばれる脳の細い血管が詰まって起こるタイプの脳梗塞。頭痛もなく起床直後には両手足が問題なく使えていたこともあり、リハビリに最低1年覚悟するよう伝えられて衝撃を受けます。

 こうして始まった入院生活。手足の運動や、言語・記憶のチェック、検査のためのカテーテル挿入など、目まぐるしいリハビリや治療の様子を軽妙かつ具体的に振り返り。さらに、もし利き腕がマヒして漫画が描けなくなっていたらと想像し凍りつく場面や、両親がお見舞いに来てお母さんがポロポロ泣き出してしまう場面など、実感の伴った描写でも揺さぶってきます。

 懸命のリハビリにより、幸運にもあやめさんは以前と変わらぬ生活に戻ることができました。しかし「手足の脱力・しびれ ふらつき」といった脳梗塞の初期症状を知らなかったばかりに、もっと怖い結果になっていた可能性も。こうした自戒と啓蒙の念から、毎年自身の発症時期に合わせ、この漫画を投稿するようにしているのだといいます。

 Twitter上では「面白くわかりやすく漫画にされている」「うちの母も脳梗塞で入院したから分かる」「リハビリの事を詳しく描いてくれる方って意外と少ないので参考になる」といった反応が多く寄せられました。

 あやめさんはこの経験をnote上で記事としてまとめているほか、商業連載の漫画としても発表しており、そちらは『33歳漫画家志望が脳梗塞になった話』(集英社)として発売中。現在は見事回復し、11月9日には所属する漫画制作チーム・studio HEADLINEの初コミックス『魔女ノ結婚』(KADOKAWA)第1巻の発売も控えています。

作品提供:あやめゴン太さん(@aya_gon

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/12/news158.jpg セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
  2. /nl/articles/2412/11/news023.jpg ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  3. /nl/articles/2412/12/news069.jpg 「犬の写真下手くそ選手権会場はこちらです」 “圧倒的強者”の1枚が1600万表示「笑いすぎて死ぬかと思ったw」
  4. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  5. /nl/articles/2412/12/news128.jpg 格闘家の皇治、“約5000万円の高級愛車”と2ショット「おかんの為に仲間の為に稼ぎたおすんや」 ロールス・ロイス、ランクルに続き
  6. /nl/articles/2412/12/news028.jpg 祖母が自宅で起こした“大事件”が400万表示突破 米びつから見つかった“まさかのもの”に「おなか痛いwwww」「元気出たわ」
  7. /nl/articles/2412/11/news034.jpg 「で、でかい!」 ド素人だったはずの妻と釣りに出掛けたら…… “船上騒然”のとんでもない魚に「えげつない」「大物ハンターやん」
  8. /nl/articles/2412/12/news030.jpg 一緒に暮らしているリス、あることが原因で進化を始めて……? まさかの変身に「笑いが止まらなくてお腹痛い」「あんた誰や(笑)」
  9. /nl/articles/2412/11/news078.jpg ガンプラじゃない……だと? 完成度が高すぎるガンダム → “まさかの正体”に「なんだただの天才か」
  10. /nl/articles/2412/09/news063.jpg 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」