半獣の夫人が巨人討伐をさせられる漫画「ケモ夫人」かわいさとハードな展開で人気 反響に作者「1話目は落書きだった」(1/2 ページ)

序盤からは想像できないハードで謎にあふれた展開に。

» 2021年11月17日 21時00分 公開
[コンタケねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 Twitterに投稿された漫画「ケモ夫人」が、半獣人好きな人たちの心に深く突き刺さるデザインと予想外過ぎる強烈な展開で人気となっています。夫人を観察して愛でるだけの漫画かと思ったらすげえことになってんぞ……!?

ケモ夫人 twitter 漫画 すごいせりふ

 上品な身なりと豊満な体に、動物的な頭を持つ「ケモ夫人」。第1話では突然おのを渡され、「これで巨人を討伐してください」と言い渡されます。無理難題に夫人は、「そ…そんな…わたし出来ないわ…ちょうちょしか捕まえたことないのよ…?」とうろたえるのでした。

ケモ夫人 twitter 漫画 半獣人好きな人達の心に刺さりまくった第1話

 この夫人の見た目と立ち振る舞いや一連の流れ、そして「ちょうちょしか捕まえたことない」という味わい深すぎるせりふは多くの人の心を直撃。4万件近いいいねを集める人気となり、半獣人好きの間で盛り上がれる素晴らしいキャラクターが誕生した瞬間でした。

 しかしこのキャラ人気は、漫画「ケモ夫人」の話の始まりにすぎなかったのです。

 巨人討伐を言い渡された夫人がカフェで思い悩んでいると、スマホに夫からの電話が。巨人討伐の件について話していると、サングラスの男にスマホを銃で撃たれてしまいました。逃げ出す夫人ですが、カフェの外には巨大な化け物が待ち構えていたのです。

ケモ夫人 twitter 漫画 どんどん不穏な雰囲気に

 しかし先ほどのサングラスの男が、この化け物を銃殺。同時に撃たれた夫人のスマホが自己修復と変形をし、夫がスマホを介して男と戦い始めてしまいました。夫もこの男も、謎だらけです。

ケモ夫人 twitter 漫画 スマホを介して戦い始める夫。謎だらけである

 なんとか夫人が場を収め、夫から巨人研究所に向かうよう言われる夫人。研究所では少女のような見た目でだいぶやばめのテンションの「フォックステール博士」が、巨人討伐のためさまざまな実験をしていました。

ケモ夫人 twitter 漫画 テンションやばめな「フォックステール博士」

 しかし、突如1話で夫人におのを渡していた“依頼人”が、空間を破るかのように突如出現。博士に「これで巨人を討伐してください」とナイフを渡すと、博士は悲鳴を上げて泣き崩れてしまいました。

ケモ夫人 twitter 漫画 “依頼人”も謎だらけ

 「ウチらは死ぬんだ」と泣き崩れる博士ですが、この研究所はもう“危険”らしく破棄することに。こうして博士と夫人は2人で巨人討伐へ向かう……という第14話で話は一区切り。ここでちょっとゾクッと来る演出が入ります。この後も話は続いており、現在進行系で更新中。新たな謎が次々に登場する、本格的な話となっています。

 この漫画を公開したのは、藤想さん(@kanon_pic)。今回、どのような思いでこのケモ夫人を公開、連載しているのか聞いてみました。

―― 反響の大きさについて率直な感想をお願いします。

藤想: キャラクターについて、驚愕するような大先生方にファンアートを描いていただけたことは、全く予想していなかった幸運でした。そしてそのファンアートがさらに作品の知名度を高め、作品を多くの方に知って頂き、うれしく思っています。些か現実を信じられない気持ちも大きいです。

 ケモ夫人がこんなにも多くの方に親しんで頂けたことは全く予想外でしたが、第四話、第五話の反応を頂いたとき、私は今まで通り普通に漫画を描いていいのだと分かり、それからの連載では私が今まで積み上げてきた作品に対する熱意を皆さまに評価していただけたことに感謝しつつ、のびのびとやらせていただいております。驚きつつもとてもうれしいという感想です。

―― 「ケモ夫人」のキャラクターをどのように思い付いたのか教えてください。

藤想: 私は昔から子どもでも描けるくらい簡単なキャラクターを生み出すのが好きだったのですが、昔コミティアで発表した『コミティアの最悪』という漫画に「壊死愛子」というマズルの長い大人の女性のキャラクターを描いたことがあり、それからマズルの描きやすさとかわいさに気付き、10月の終わりごろに動物っぽい顔をしたふっくらとしたエロい体形の人妻を描いたら面白いんじゃないかと思って最初の設定イラストを描きました。

 おのは適当に持たせました。おのを持っておろおろしてたらかわいいんじゃないかという出来心でした。

―― 連載スタート時点で長編にする構想はあったのでしょうか。

藤想: 第一話は完全な落書きであり、キャラ立ての練習にと20分くらいで適当に描いたもので、これを描いた時は何も考えていませんでした。第二話を描くかどうするかと迷った辺りで、これを連載する覚悟を決めて、作品全体の構想やネタや、キャラ設定を固め始めました。今はそれなりに長い話の構想があります。

―― 今後の意気込みを教えてください。

藤想: ケモ夫人の更新を毎日楽しみにして下さっている方や、コミティアで私の新刊を楽しみにして下さっている方、今まで応援してくれていた友人や家族たちのために、面白いと思える漫画を描き続けて、取りあえずはケモ夫人の書籍化を目指したいと思います。

 このバズりはまだ全ての出発点だと思っています。今後も良い作品を作り続けます。

作品提供:藤想さん(@kanon_pic

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」