怪しいほど家賃が安い部屋、次々とおかしなことが起こり……思わぬ展開と事実を見せるミステリー漫画(1/6 ページ)
最後まで読み終えたら、もう一度読み直すことをお勧めします。
部屋が2階層以上に分かれている集合住宅「メゾネット物件」。賃貸ながらも戸建てのような住み心地と広さ、ということで、お家賃は張るものの人気がある間取りだそうです。
今回ご紹介する作品は「メゾネットタイプの物件に引っ越してきた女の子」が、そこで起きた心霊現象らしきものをきっかけとして、実に奇妙な「現象と事件」に巻き込まれるお話。作者は齋末(@yomsmado)さんです。
主人公の女の子「ミキさん」が、あるメゾネットタイプの物件へ引っ越してきました。決め手は「怪しいほどの家賃の安さ」だったのですが、ネットで調べる限り事故物件ではなく……部屋の仕様がところどころ古く不便で、それが安さの理由なのだろうと思っていました。
ですが引っ越してきてから後、その部屋で奇妙な現象が起こりはじめます。コーヒーが勝手に淹れられたり飲まれたり、朝起きると閉めたはずの窓の鍵が開いている、ぬいぐるみが冷蔵庫で冷やされていた、などなど……。
隣に住む友人「町山くん」の部屋では何も起きていないようで、彼は「それは絶対に幽霊だ、そのまま住み続けるのは危ない」と忠告します。ですがミキさん当人は「イタズラ程度で何か悪さをするでもないし、おちゃめな感じで怖くはない」と、すっかり「見えない同居人」との生活に慣れきっていたのでした。
そんなある日の朝、明らかに異質な事件が起こります。洗面所の鏡と壁の周辺に「出ていけ」「殺す」という、今までの現象とはまったく異なる、明確な悪意をもった文字が大量に書き殴られていたのです。
いわゆる「多重人格」を疑い始めていたミキさんに「智弘くん」からメッセージが入ります。「東京に“山本美木(ヤマモトミキ)”という、お前(三木はるか)と瓜二つの女性がいる。彼女のSNSの投稿とお前の送ってきたメッセージを並べると、お互いに影響・干渉しあっているのが分かる」というのです。
そう、この物語は「ほぼ同じ間取りのメゾネットに住んでいて」「何故かお互いに干渉しあっている」「瓜二つの“ミキ”という名の女子大生」に起きた出来事を、それぞれの視点から代わる代わる描いていたのでした。
2人はSNSを通じてコンタクトを取り、それによって智弘くんの仮説、部屋で起きる怪現象の正体を掴み、そして事件が起こります……。
情報交換によって判明した新たな事実、片方のミキさんにだけ起きている現象の数々。それは本物の幽霊の仕業なのか、それとも。急展開を見せる物語とそのてん末は、漫画を読み進めてお確かめください。
作品提供:齋末(@yomsmado)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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