「起きたら全て消えていた」 Discordで横行する“サーバー凍結荒らし”、1万人参加サーバーが一夜で消えたその手口(2/3 ページ)

» 2021年12月09日 18時10分 公開
[池谷勇人ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

同じ手口で荒らされた「電ファミニコゲーマー」の場合

 また凍結にまでは至りませんでしたが、12月にはゲームメディア「電ファミニコゲーマー」編集部のDiscordサーバーも同じ手口での攻撃を受けていました。手口はにゃるらさんのケースとほぼ同じで、突然アクセストークンと思われる文字列が大量に書き込まれ、荒らしメンションが管理者(実存さん)に届き始めたとのこと。

Discord 凍結 荒らし Discord開設時の記事(電ファミニコゲーマーより)

「最初は手動で荒らしアカウントをBANしていたのですが、すぐにめちゃくちゃなスピードで連投されはじめたため手動では対応が間に合わず、Discord自体も重くなってきたため、サーバーの認証レベルを『最高』に変更したところ、ようやくスパムメッセージは止まりました」(実存さん)

 幸い、電ファミニコゲーマーの場合は管理者がリアルタイムで対応できたため初動の時点で鎮火できましたが、その時点で既に400件程度のスパム投稿がたまっており、全ての書き込みを削除するにはかなりの労力を要したそうです。

「今回はたまたま対策が間に合いましたが、遅れていたらと思うと恐ろしいです。今のところ認証レベルを最高にしたままなので取りあえず攻撃は防げているようですが、一般ユーザーにも電話番号認証が必要になってしまうので迷惑極まりないです。Discord側にシステム的な対策をしてもらいたいところですね……」(実存さん)


まとめ

 Twitter2と電ファミニコゲーマー、双方のケースを踏まえて今回の手口をまとめると以下のようになります。

  • 荒らし側はまず、何らかのサービスのアクセストークンを大量に書き込む
  • その後、Discordに「このサーバーは不正なアクセストークンのやりとりに使われている」と通報
  • この間に管理者側が対応できなければ問答無用で凍結(Twitter2の場合)
  • 管理者側が気付き、すぐに書き込みを削除、停止させることができればセーフ(電ファミニコゲーマーの場合)
  • この手口で削除させられた場合、Discord側の裁定が覆る可能性は恐らく低い

 今回の手口が恐ろしいのは、「この方法で攻撃された場合(電ファミのようにリアルタイムで対応できないかぎり)、どんなサーバーも一撃で削除される恐れがある」という点です。にゃるらさんによると、今回の“荒らし”は恐らく、他のサーバーを荒らして回っている「荒らし専門サーバー」の住人ではないかとのこと。ある意味ではDiscordの脆弱(ぜいじゃく)性を突いたとも言える今回の攻撃、Discord側から何らかの対応が発表されるまでは、サーバーの認証レベルを引き上げるなど、今のところは管理者側が自衛に努めるしか手段はなさそうです。

 なお、今回荒らしの被害を受けたにゃるらさんはライター・ゲームクリエイターとしても活動中。にゃるらさんが手掛ける初のゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」は2022年1月21日に発売予定です(関連記事)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」