おしゃれなカフェのカップが世紀末すぎた! 店員が「横から持つと痛い」と注意するカップ、店側に採用理由を聞いた(1/2 ページ)
どうやって飲めばいいんだ。
あるカフェで出てきたカップが世紀末感にあふれており、「パンクすぎる」「ヘビメタバンドが愛用してそう」と話題です。側面全体が鋲(びょう)に覆われたこのカップ。店員さんも「横から持つと痛いので」と注意を促すそうです。なぜこれを使っているのか、お店に聞きました。
話題になったきっかけは、こなき(@kanningshine)さんのツイートでした。甘酒を注文したところ、店員が持ってきたのは鋲がとげとげしいカップ。「世紀末仕様…?」と戸惑っていたところ、「こちら横から持つと痛いので下から持ってお飲みください」と説明され、「なぜそんなカップに注いだ?」と心中でツッコんでしまったエピソードを写真付きで投稿したところ、5万件を超えるいいねが寄せられました。
このカップを使っているのは、東京都世田谷区にある「L'atelier a ma facon」さん。芸術的なパフェや静かな雰囲気が評判のカフェです。Instagramには色鮮やかなパフェの写真が投稿されています。
世紀末感がコンセプトということはなさそうですが、なぜ、このカップを使っているのでしょうか。店長の薗部さんに聞いてみました。
「高価なので、1点しか持っておりません」
―― カップはどこで入手したのでしょうか?
店長 数年前に新宿伊勢丹にて行われた、器ギャラリー「白白庵」さんの企画展で購入しました。古賀崇洋さんの作品です。
―― どのドリンクを注文したら、このカップが出てくるのでしょうか?
店長 特に決まったオーダーに対してというのは無いですが、今は甘酒や出汁のオーダーが入った時に出す可能性が高いです。
―― お客さんたちの反応にはどういったものがありますか?
店長 やはり驚かれることが多いです。お店の雰囲気がいわゆるアンティークや端正な器をメインとしたものですので、意外性と言う意味での驚きがあります。ギャップという部分で楽しんでいただけたらということで、私自身が買い集めたちょっと変わった物を時々登場させることがあります。古賀さんのこのカップは高価なので、1点しか持っておりません。
タダモノでないオーラを放っていたこのカップは、陶芸家・古賀崇洋さんが手掛けた作品だったことが判明。古賀さんは“現代社会へのカウンター”を掲げ、カップのほかにもトゲトゲが大量に付いた急須や招き猫など、奇抜な作品で知られるアーティストです。
「L'atelier a ma facon」のお店には1点しかないそうなので、このカップが出てきたらかなりの強運なのではないでしょうか。リプライ欄には「ジャッキー・チェンとかブルース・リーがトレーニングに使うやつ」「飲み終わったら、なかに拳を入れる用の武器」「クッパ城みたい」「ドクロの騎士しか持てない」など、バラエティーに富んだ反応が寄せられています。
画像提供:こなき(@kanningshine)さん
(高橋ホイコ)
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