「自覚していなかったストレスに気付いた話」に共感の声 コロナ禍で帰国できず、心が折れた実体験漫画(1/2 ページ)

家族と遠く離れて暮らしている人はわかると思うんだ……。

» 2021年12月25日 09時00分 公開
[あまにょんねとらぼ]
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 コロナ禍で今まで自覚してなかったストレスに気付いた……ドイツ在住の漫画家、夏目ひららさんが描いたエッセイ漫画が共感を呼んでいます。

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 ドイツ在住の夏目さん。2020年に子どもが生まれ、お母様がドイツに来てくれる予定でしたが、コロナ禍により渡航直前で来られなくなってしまいました。

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 気持ちを切り替えて過ごしていた夏目さんですが、ドイツと日本の感染状況はいつも逆で、帰省の踏ん切りがつかなかったそうです。キリがないからと、単行本の原稿が終わったら帰省すると決めた夏目さん。そこには子どもが生まれたことだけでなく、ここ数年で何度か入院している高齢の祖母が気がかりだったという事情もありました。

 帰国できない間も親戚の入院や不幸が続き、夏目さんは「今家族に何かあったら」と強い不安に襲われます。そしてようやく帰国できると思っていた11月29日、日本政府が外国人の入国を制限し、日本人でも隔離施設で隔離するとのニュースが流れます。そのニュースを見て、感情が湧く前に涙が流れていた夏目さん。

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 感染拡大は心配だからしょうがない、と気持ちを切り替えた夏目さんですが、その数日後に、「日本政府が年内に日本に到着する国際線の新規予約を停止する方針」とのニュースが流れます。この時期に帰る予定はなかった夏目さんでしたが、このニュースを見て初めて、“帰る手段がなくなる”ことに対する精神的なダメージを受けていたことに気づきます。

 普通に生活していたつもりだったけど、本当はたくさん我慢していたことを自覚していなかった……。夏目さんはその状態を、「複雑骨折をボルトで繋いでるような状態」と表現しています。

 読者からは「私も日本の入国制限を見た日に急にプチンって自分の中の何かが切れて、朝食中にボロボロ涙が出てきました」「繋ぎとめてた何かがポキッと折れた感じ」「母国に帰りたくても帰る方法がない現実に漠然とした不安感が押し寄せてくるよね」など共感の声が寄せられています。

 夏目さんは、現在ドイツで漫画家として活動。失恋直後にドイツ人と出会い、交際&海外移住して苦労したエッセイ漫画『少女漫画家vsドイツ人』などを手掛けています。

作品提供:夏目ひらら(@natsumehirara)さん

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