面白ネタを続々と生み出すカップヌードル公式Twitterアカウント 中の人に運営の裏側について聞いた(1/2 ページ)
カップヌードル食べたくなってしまうからずるい。
カップヌードルの公式Twitterアカウント(@cupnoodle_jp)が、商品の宣伝のみならず面白いツイートをたくさん発信していると人気を集めています。こうした投稿について“中の人”に取材しました。
同アカウントのツイートを見てみると、あるときは「カップヌードルの具材の気持ちが味わえるおふろのおもちゃをつくってみました」として、1枚の写真を投稿。巨大なカップヌードルの具材(おもちゃ)が浮いたお風呂に、気持ちよさそうに入浴する男性が映っています。このツイートは3.6万リツイートされ、「発売日はいつですか?」「スープの香りの入浴剤も欲しい」などと、商品化を望むコメントが多く寄せられました。確かにこれはちょっとやってみたいかも……!
またあるときは、「カップヌードルを将棋のコマにしてみました」と、カップヌードルの商品を将棋のコマにした写真を投稿。どのヌードルがどのコマにふさわしいかと、Twitter上で話題になりました(関連記事)。ちなみに2017年4月にもカップヌードルを麻雀牌にした画像を投稿しているので、謎グッズを考え出すのが好きな人がいるのかもしれませんね。
この他にも、カップヌードル鍋のアレンジレシピ、カップヌードルのフタ裏に描かれた“猫”についてなど、さまざまな投稿を行っています。次から次にアイデアが出てくるな……!
このユニークなアカウントはどのように運用されているのか、ねとらぼ編集部は日清食品ホールディングスの担当者に話を聞きました。
――カップヌードル気分を味わう風呂や将棋のコマなど、カップヌードルのTwitterアカウントは商品の宣伝だけでなく、面白いツイートを多く投稿されている印象があります。こういったツイートはどなたが考えていらっしゃるのでしょうか。Twitterチームなどがあるのですか。
担当者:宣伝部の「カップヌードル」ブランドの担当者が主体となり、広告会社の協力を得ながら投稿案を検討しています。SNS専任のチームではなく、「カップヌードル」のブランドコミュニケーション全般を担当していますが、自分たちがスマホで撮影した画像を投稿することも多いです。
――では、ツイート内容はどのように決めているのでしょうか? 面白いツイートが多いですが、偉い人に怒られることなどはないのでしょうか。
担当者:日清食品の社長(安藤徳隆)と宣伝部は、週に1度の定例会議を開いています。SNSの投稿内容は、宣伝部で作成した原案をもとに、この定例会議の場で社長を含む出席者の意見を取り入れながら決めていきます。投稿文の“てにをは”が違えば、伝わり方も変わってきますので、細部にまでこだわっています。社長から面白いアイデアが飛び出してくることも少なくありません。
――なんと! 社長もアイデアを出していたとは驚きです。Twitterについては反響も大きいと思いますが、どのように受け止めていますか。
担当者:“フタ裏のネコ”の投稿のように、多くの人にご覧いただき、さらにテレビ番組やネットニュースなどで取り上げていただけることは、担当者として非常にうれしく思っています。現在のフォロワー数は39万人で、この5年間に20倍近くも増加しており、これだけ多くの方が投稿を楽しみにしていただいていることが、何よりの励みになっています。一方で、いまだに「これは絶対ウケる」と思った投稿がまったくウケないことがありますが……。
――確かに、何がウケるかはフタを開けてみないと分からないものですよね。では、Twitterを運用していて、特にうれしかったことはありますか。
担当者:「いろいろ悩んでいたけどカップヌードルのツイート見たらどうでもよくなった」「こんな面白いことができる会社に入りたい」「(良い意味で) 公式が病気」などのコメントを見るとうれくなります。企画から制作、そして実際に投稿するまでには何かと苦労も多いのですが、それも一気に吹き飛びます。また、前述しました通り、テレビ番組やネットニュースなどで取り上げていただく機会が増えていますので、「たった1つの投稿で、世の中に影響を与える」ことの喜びと責任を感じています。
――なるほど。最後に、公式アカウントを通じて今後もTwitterユーザーに伝えていきたいことを教えてください。
担当者:「カップヌードル」の公式SNSアカウントでは、楽しみながらブランドに愛着を感じていただけるように、思わず人に話したくなるようなユニークな投稿を行っています。ぜひフォローしていただき、過去のツイートや今後の投稿もお楽しみいただけるとうれしいです。
社長も加わって面白いアイデアを生み出し続けている、カップヌードル公式Twitterアカウント。今後もどのような斜め上のツイートが誕生していくのか、見守りたいですね。
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