魚を生きたまま持ち運べる水槽「活魚BAG」がインパクト抜群 開発者に狙いを聞いた(1/2 ページ)
CAMPFIREで10台限定の試験販売を実施。
生きた魚を持ち運べる「活魚BAG」がクラウドファンディングのCAMPFIREに登場し、強烈なインパクトを放っています。いわば「取っ手の付いた水槽」で、泳ぐ鯛を携えて歩く様がなかなかおしゃれ。
こちらはフードロスの削減を目指すMa Corporationのプロジェクト。「魚介類を生きたまま売買できる仕組みがあれば、消費期限が延びて廃棄を減らせる」との考えから始まったといいます。
そこで開発されたのが、水槽ユニットと魚の生命維持装置からなる活魚輸送装置。全長10センチから40センチ・体高16センチまでの魚を収容できます。満水時の重量は約15キロで、できれば台車も用意したいところ。
水質浄化や水温の維持などの機能を備える生命維持装置は内蔵バッテリーで最大1時間稼働し、車のシガーソケットなど外部電源にも対応。活締め・血抜きから自前で処理したい飲食店や、釣果を生きたまま持ち帰りたい釣り人といったユーザーを想定しています。
開発者の福永諒さんは、水産業界に勤めるなか水産資源の減少やフードロスの問題に直面し、3年前に活魚BAGを構想。2021年7月から本格的に開発へ着手し、CAMPFIREでの試験販売までこぎ着けました。価格は56万9800円で、発送は9月を予定しています。
開発に際しては、魚の生存時間をいかに延ばすかを重視し、試行錯誤を経て、真鯛を48時間生存させることに成功。「48時間あれば、日本を宗谷岬から佐多岬まで車で縦断可能です。つまり、日本中どこでも活魚を運べる活魚輸送装置ということになります」(福永さん)
今後は量産化に向けて、生産体制や受注システムを整備しつつ、企業とタイアップして産業化に向けた活動も行っていきたいと、福永さん。「最終的には活魚BAGによって捨てられる魚が減り、消費者がいつでも新鮮な魚介類を食べられる日が来ることを願っています」と、ねとらぼの取材に答えています。
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開発を重ねるごとに、蓄積される技術。
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