「境界駅」のロマン 新幹線と在来線の改札口、なぜ同じ駅なのに駅員さんの制服が変わるの?(2/2 ページ)

» 2022年02月09日 18時00分 公開
[新田浩之ねとらぼ]
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普段意識する必要はほとんどない「境界駅」 ただ「お得きっぷ利用時」は少し注意を

 「境界駅」といっても、ちょっとした鉄道の歴史や経緯、ロマンを感じつつ、普段は「へぇー」くらいの意識で大丈夫でしょう。でも、ちょっと深く鉄道を楽しむ「お得きっぷ」利用時などに少し注意しておきたいことがあります。

なぜ同じ駅なのに制服が変わるのか (参考)新幹線・特急にも乗れるJR西日本の乗り放題きっぷ「JR西日本どこでもきっぷ」の利用可能エリア。JR西日本エリア内ながら、JR西日本の管理ではない東海道新幹線、九州新幹線、北陸新幹線は乗り放題対象にはならないと但し書きがある(JR西日本Webサイトより)

 例えば、JR西日本に「JR西日本どこでもきっぷ」という新幹線も含めてJR西日本エリアの列車乗り放題となるお得きっぷがあります。

 前述した東海道・山陽新幹線は、東京〜新大阪間は東海道新幹線としてJR東海、新大阪〜博多間は山陽新幹線としてJR西日本が管理します。JR西日本どこでもきっぷは、JR西日本の在来線駅である境界駅「米原」へのルートも乗り放題対象です。しかし米原から新幹線には乗れません。東京〜新大阪間の途中駅である米原の新幹線駅はJR東海管轄だからです。複雑〜。

 お得な乗り放題きっぷでよりお得に旅したい人は「境界駅」もちょっと意識するとよさそうですね。

新田浩之(にったひろし)

1987年神戸市生まれ。関西大学文学部卒、神戸大学大学院国際文化学研究科修了。主に鉄道と中欧、東欧、ロシアの旅行に関する記事を執筆。2018年からチェコ政府観光局公認の「チェコ親善アンバサダー2018」を務める


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