16歳監督によるオカルト短編映画が1300万再生を記録 “黄色い異空間の部屋”に世界が熱狂(1/2 ページ)
来たことない場所なのに、見たことあるような景色。
16歳の監督が手掛けた、“謎の異空間に迷い込んでしまった一部始終を記録”したホラー短編映画「The Backrooms (Found Footage)」がYouTubeに投稿され、その不気味さに世界中が魅了されています。
Kane Pixelsさんが投稿した9分程度のショートフィルム。Kane Pixelsさんは過去に「進撃の巨人」のファンムービーなどを公開して注目を集めた投稿者で、新作の「The Backrooms (Found Footage)」は1月に公開され、YouTubeで1300万回以上の再生を記録。
Twitterでも「雰囲気が凄い。しかも監督が16歳らしくてビビる」「これ凄い」など絶賛の声が寄せられています。
内容は、ビデオ撮影の途中、ふとしたはずみで迷い込んだ異空間でさまよい続けるというもの。いくら歩いても抜け出すことができず、似たような景色がどこまでも続きます。
カメラを回したまま、半狂乱状態で出口を探すものの、一向に景色は変わりません。壁に落書きを見つけ、自分以外の人間がいるのかと思えば、異形のクリチャーが出現し、追い回され、最後は異空間から追い出されてしまいます。
元ネタは2019年の海外掲示板の投稿
舞台となっている「The Backrooms(バックルーム)」とは、もともとネットミームとして海外の掲示板などで広まっていたもの。2019年5月12日に「4ch」で、「今にも何か起きそうな画像」と投稿されたのが、特定可能な範囲での始まりだとされています。
その後、この不気味な雰囲気の画像はネット上で拡散し続け、1年ほど経過した2020年3月から4月にかけて、TikTokでも「どこかで見たことあるような場所(リミナル・スペース)」として同様の画像が注目を集めることに。
日本でも2021年9月頃にはTwitter上で海外での話題を紹介する形で「日本でも流行ってほしい」「真女神転生の世界観のようだ」と、一部で話題になりました。
題材となっている「バックルーム」は4chに投稿された当初から「familiar(見たことあるような場所)」と表現されてきました。足を踏み入れたことがないはずの場所なのに、既視感や懐かしい感覚を呼び起こす奇妙な場所として、認知を広めていったと考えられます。
このように、ミームとして「バックルーム」が浸透したところに、短編映画「The Backrooms (Found Footage)」が2022年1月7日が投下されたというわけです。都市伝説のように広まっていた題材に、説得力のある映像と物語を加えられた本作。謎の空間で歩き回る不安と、追跡する異形のもの。1人称視点で見せる画面と生々しい息づかいで、自分がその世界に迷い込んだような追体験を提供してくれます。
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