手作り棍棒(こんぼう)を200本以上集めた狂気のイベント「大棍棒展」が大阪で開催 “試し殴り”で原初の衝動を解放だ(1/2 ページ)

ドラクエでも初期装備といえば棍棒と布の服ですし(異論は認める)。

» 2022年02月16日 19時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 棍棒の展示販売に加え“試し殴り”までできるイベント「大棍棒展」が大阪で開催され、「意味は分からないが心がたかぶる」と反響を呼んでいます。確かに、原始的な衝動が刺激されてウホウホ言っちゃいそう。

大棍棒展 大小さまざまな形の棍棒が並ぶ様は壮観
大棍棒展 フライヤーも破壊力抜群です

 大棍棒展は大阪市中央区のホテル「THE BOLY OSAKA」の地下ギャラリー「KITAHAMA N Gallery」で、2月20日まで開催。約60種の樹木を使った、多様な棍棒200本以上を取りそろえています。価格も1本3000円から1億円までと、バラエティの幅がエグい。

 展示された棍棒のほとんどは自由に触れて、振り回すもよし、試し殴り用の木材に振り下ろすもよし。手ごたえを試したうえで購入できますし、随時行われるワークショップで自作することもできます。

 運営は里山制作団体「つち式」を母体とする「全日本棍棒協会」。棍棒の原始的な破壊力と魅力を、「(とかく“野蛮なザコキャラの武器”扱いされるなど)何かの添え物や引き立て役にしておくにはあまりにもったいない」と評価。「十分に主役を張れるとして、純粋に棍棒のみを展示した」とねとらぼの取材に答えました。

大棍棒展 開催概要では「ゴブリンのような少々野蛮でザコい架空のキャラクターの武器におとしめられる以前、棍棒は大いなる道具だった」などと、棍棒への思いがエネルギッシュに語られています
大棍棒展 「都市型の生活様式が主流となっても人類の体内から暴力が消失することはなく、人々は暴力発散の代償装置を編み出さずにいられないが、人間風情が考案するどんな疑似体験も、棍棒のたったひと打ちにさえ及ばない(要約)」

 木材は日常の林業や庭仕事で得たものや、山に住む知人から譲られたものなど、さまざまなルートで入手。工程はナタで粗く削ったのちにグラインダーで磨くというもので、30センチクラスでは30分、1メートルを超えるものは、太さ次第で2時間ほどかかるとのことです。

 苦心の末に、会場には物騒なものやら持つのがやっとなほどの大物やら、禍々しい悪魔的なものやら、唯一無二の棍棒が勢ぞろい。その様子は大勢の心を揺り動かしたようで、「ストレス解消に良さそう」「狂ってて好き」「棍棒という武器にここまで心躍らされたのはドラクエの最初の町で武器を購入するとき以来」などと話題を呼んでいます。

 開催4日目には40本ほどの棍棒が売れていくなど、来場者からの評判も上々。大勢が試し殴りを楽しんだおかげで、木材がへし折れて2本目に突入するなど、盛り上がりを見せています。

取材協力・画像提供:全日本棍棒協会

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」