亡き父がダイヤモンドになる 遺骨で作った「メモリアル・ダイヤモンド」の投稿に反響 サービスが生まれた思いを聞いた(2/3 ページ)
「妻にダイヤモンドとして持っていてほしい」から始まった日本法人
2004年にアルゴダンザの設立をネットニュースで知った法月さん。「自分が死んだら妻にダイヤモンドとして大事に持っていてほしい」と思い、アルゴダンザ本社のサイトを検索しました。設立間もない同社のサイトには「全世界にパートナー募集中」とあり、自分がサービスとして展開することを思いついてメールを送ったといいます。
交渉を重ねたのち、2005年に日本法人を任せられサービスを開始。2022年までに通算2000件、年間180〜200件ものメモリアル・ダイアモンドの依頼を受けているとのこと。
「以前は大切な方を亡くしてつらくてつらくて……という思いで依頼される方がほとんどでしたが、最近は少子化の影響で、お墓の将来的な管理の心配から『お墓を建てずにダイヤだけ』と、すべてのご遺骨を預けられるケースが増えています。現在は依頼の4割がそのような『ダイヤモンド葬』になっています」(法月さん)
ツイートきっかけに問い合わせ増
Twitterでのみっぽんぽんさんの投稿からの反響はアルゴダンザ・ジャパンに届いていたようです。
「いつもより問い合わせが多く、公式サイトのアクセスも増えました。調べたところTwitterを見てこられた方が多かったので、投稿者された方にお礼を言いました」(法月さん)
現時点ではサービス内容について訪ねる問い合わせが多く、依頼に直接結びつくものはまだないと言います。「普通、お問い合わせをされてから、親族などにも相談しつつ、何カ月間も考えてから依頼されます。今回のTwitterでお知りになられた方が依頼されるとしても、何カ月も先のことになると思います」(法月さん)
確かに大きな決断であるし、死後、家族に管理してもらう必要があるため、ひとりで即決というわけにはいかないのでしょう。
みっぽんぽんさんの投稿には「本当に綺麗」「すごくいい」というコメントとともに「私もダイヤになりたい」という声が多数寄せられていました。また、中には家族の遺骨をダイヤにするためにスイスに送ったという人も。
美しさとともに、「永遠」を象徴するダイヤモンド。お墓とはちがう形で、亡くなった人の記憶を留める存在として定着する日が訪れるかもしれませんね。
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