かわいいもの好きな男性が、推しのグッズ発売日に“転売屋”に間違われて…… 自身の経験を描いた漫画に気付きと共感の声(1/2 ページ)

好きなものが好き、と言える世の中になりますように。

» 2022年02月25日 07時30分 公開
[三日月影狼ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 かわいいキャラクターが好きな男性が、転売屋だと思われていることを知ってしまったーーそんな実体験を描いた「かわいいものが好きな男の人がいることを知ってほしい!」という漫画がTwitterに投稿され、気付きと共感の声が寄せられています。

 作者は漫画家のミナモトカズキ(@minamotokazuki)さん。ミナモトさんは30代になったある日、彼氏さんと一緒に某遊園地に遊びに行き、あるクマのぬいぐるみと運命的な出会いを果たしました。そこからあれよあれよとその世界観にハマり、今では彼氏さんともどもぬいぐるみなしでは生きていけない! と思うほどの大ファンになったんだとか。

 ミナモトさんによると、「発売されるお店近くのホテルに前日泊して、朝イチで並びに行くことが多いです。おかげで店員さんとも結構顔見知りになっちゃって、お店に行くと店員さんから駆け寄って来てくれて推しの話で盛り上がることもあります!」と、推し活を楽しんでいたそうです。推しのために並ぶのも、推し活の醍醐味ですよね。

男だってかわいいものが好き漫画1 ショックを受けるミナモトさん

 しかしある日、SNSで「クマさんのグッズ発売日に先頭の方に並んでる男なんて100%転売ヤーでしょ」「黒い服着てる男なんて絶対クマさんのファンじゃない、転売ヤーに決まってる」というショッキングな投稿を目にしてしまいます。

男だってかわいいものが好き漫画2 ”好き”は人それぞれ

 純粋なクマさんファンであるミナモトさんですが、他の人からは転売ヤーだと思われている可能性があることを知り、「こんなにクマさんを愛してるのに……!!」と大きなショックを受けます。このときミナモトさんは、「今まで推し活をしてきて、正直転売ヤーは驚くほど年齢性別関係なく存在していたので、男性=転売ヤーっていう決めつけは悲しい」と感じたそうです。

 ミナモトさんは、転売目的と思われる人がグッズを目の前で乱雑に扱ったり、ファンを押し退けてカゴに詰め込んでいく姿を何度も目撃したといいます。「そうなると、楽しいはずの推し活も、悲しい気持ちになってしまったりするんですよね……。少しでも改善されて、好きな人が好きなものを手にできる世の中になってくれたらいいなと願っています」というミナモトさん。ミナモトさんの好きなキャラクターだけでなく、さまざまな分野で問題になっている転売。販売側も対策を講じてはいるものの、“本当に欲しい人”に行き渡らせるのはなかなか難しいことのようです。

 それからのミナモトさんはクマさんのグッズが発売する日にはグッズをバッグに付けたり、推し色の服を着たりと、“転売ヤーではなくファンである”ことをアピールするようになったんだとか。これをきっかけに「だったらとことん推しコーデしちゃえー!」と推し色コーデの楽しさに目覚めたものの、当初はやはり気恥ずかしさがあったといいます。自分なりの方法にめぐりあい、今も楽しく推し活を続けるミナモトさんですが、自身の体験から「かわいいキャラクターが好きな男の人もいることを知って欲しい」、そして「見た目や性別だけで判断しないでもらえたら嬉しい」と切に願っているといいます。

 ここ数年はさまざまなグッズや商品が転売されて問題になり、疑心暗鬼になってしまう人も多いことでしょう。過去には先頭に並んでいた人が全ての在庫を買い占めてしまったという例もありますが、性別や服装が転売ヤーであることを示すわけではありません。見た目や性別で物事を決めつけることなく、誰もが自分が好きなものを好きだと言える社会になるといいですね。

 この漫画には「確かにその状況だと転売ヤーかと思ってしまいそうです、無意識に男性への偏見や性差別に加担している人も多そう」「自分もかわいいものが好きな男です、ともに頑張りましょう!」「男性が多い界隈では女性が同じような扱いをされます……」といった、考えさせられるコメントがたくさん集まっています。

 ミナモトさんは、コミックリュウで『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』を連載中。Twitter(@minamotokazuki)には、パートナーとの日常を描いた漫画やイラスト、推しのクマさんたちの写真などをたくさん投稿しています。

三日月 影狼

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」