集英社、宗教2世への取材漫画を打ち切り 「特定の宗教や団体の信者を傷つけるものになっていた」(1/2 ページ)

連載再開に向けた話し合いが行われていましたが、打ち切りが決定しました。

» 2022年03月18日 19時50分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 集英社は3月17日、「よみタイ」で連載していた漫画『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜』の打ち切りを発表しました。

 同作は、複数の「宗教2世」への取材内容を元に、当事者の体験を一人称視点で描いた作品。子どものころから保護者が信仰する宗教を厳守するよう教えられることで、社会生活を送る上で直面するさまざまな苦悩を描いていました。作者は『酔うと化け物になる父がつらい』などで知られる菊池真理子さん。

 連載は2021年9月にスタートしましたが、2022年1月に掲載された第5話が2月10日に突然公開終了に。よみタイ編集部はこのとき第5話の取り下げ理由について「あたかも教団・教義の反社会性が主人公の苦悩の元凶であるかのような描き方をしている箇所がありました」として、結果的に特定の宗教や団体の信者を傷つけるものになっていたことを謝罪していました。

 その後、間もなく1〜4話も公開終了に。よみタイ編集部は連載再開のため作者と協議を重ねたものの、3月17日に「本来、制作段階にて編集部が行うべき事実確認や表現の検討が十分ではない箇所がございました」として、あらためて連載終了を発表しました。

 菊池さんも自身のTwitterアカウントで終了理由について説明。菊池さんは「まずはお話を聞かせてくださった方々、応援してくださった皆さまにお詫び申し上げます」と関係者や読者に謝罪した上で、集英社側が執筆段階での取材不足を理由に、取材対象者を増やしたり、教団側にも間違いがないか意見を聞くべきとの考えだったと説明。

 作者側としては、時代や場所によって教義が異なる場合や、教団側から反論が来ることも想定でき、その際に「嘘つきあつかいされて傷つくのは、お話を聞かせてくださった方です」と、集英社側と着地点が見つからなかったと告白。最終的には菊池さん側から連載を終了したいと申し出たことを明かしました。

 菊池さんの報告ツイートはこれまでに2500件以上のリツイート、3500件以上の“いいね”を集めており、Twitter上では「別媒体で是非公開してください!」「ワイも宗教二世。すごく分かる漫画だったのに……」「これこそ言論弾圧じゃないのか…」と作品を応援する声や、「この題材で両論併記はありえない」「出版社の甘さを作者に押し付けるのは酷すぎる話」と集英社の対応を批判する声が目立ちます。

 菊池さんは一連のツイートを「このままで終わろうとも思っていないので、もうちょっとあがきますね」と締めくくっており、引き続き作品の行方に注目が集まっています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2406/13/news123.jpg 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  2. /nl/articles/2406/13/news046.jpg 飼い主のことが好きすぎる超大型犬、最後は勢い余って…… 直視できないレベルの一撃に「何回見ても笑っちゃう」「襲われてる人がいます!!」
  3. /nl/articles/2406/13/news014.jpg これは知らなかった! 現役清掃員が教える“タバスコのびんの捨て方” 意外な盲点に「そうだったんだ」「タメになる」
  4. /nl/articles/2406/13/news151.jpg 「全ての瞬間がアウト」と物議 Mrs. GREEN APPLEが“差別的”と炎上のMVを削除&事務所謝罪…… 「深くお詫び」
  5. /nl/articles/2406/12/news050.jpg 「俺溶接うまいからな!」と調子に乗ったら…… “きれいな溶接”が続々集結し、Xが「うまい溶接博覧会」状態に
  6. /nl/articles/2406/12/news126.jpg 185センチ木村沙織、生放送で櫻坂46メンバーの横に立つと……朝8時51分に驚きの光景 「あれ? 子供が混じってる?」「親子すぎる」
  7. /nl/articles/2406/12/news033.jpg 「その手があったか!」 「シャア専用ズゴック」にモデラーが仕込んだ“まさかの仕掛け”に驚きの声
  8. /nl/articles/2406/11/news164.jpg 道路で死にかけていた巨大カメを保護、好物をあげると……? さらされていた危機的状況に「良かった〜!」「危なかった」
  9. /nl/articles/1611/04/news117.jpg 「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
  10. /nl/articles/2406/12/news176.jpg 「分かっててこんなに産んだ」にハァ〜? 8児の母・美奈子、弱音許さない“声”にイライラ 愚痴解禁で即号泣「こんだけ育児してきてるはずなのに」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「虎に翼」、共演俳優がプライベートで旅行へ “決別中”の2人に「ドラマではあまり見ることが出来ない全力笑顔」
  2. 「ハードオフには何でもある」 → 4万4000円で売られていた“とんでもないモノ”に「これは草www」「見てるだけでワクワクする」
  3. 釣りから帰宅、持ち帰った謎の“ニュルニュル”を水槽に入れてたら…… いつの間にか誕生した意外な生き物に「すごおー」「どこまで育つかな!?」
  4. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  5. 「さざれ石に苔のむすまで」何日かかる? 毎日欠かさず水やりし続けてまもなく1年、チャレンジの結果に「わびさび」「継続は力」
  6. 朝ドラとは雰囲気違う! 「虎に翼」留学生演じた俳優、おなかの脇がチラ見えな夏らしいショットに反響「とてもきれい」
  7. フードコートでふざけたパパ、1歳娘に怒られる→8年後の“再現”が1185万再生 笑えるのに涙が出る光景に「大きくなった!」「泣ける」
  8. 1歳妹「ん」だけで19歳兄をこきつかい…… 「あれで分かるにいに凄い」「ツンデレ可愛い」マイペースな妹にほんろうされる姿が280万再生
  9. 「ベランダは不要」の考えを激変させた“神建築”が200万表示 夢のような光景に「こんな家に帰りたい」「うっとり」
  10. 三重県沖であがった“巨大マンボウ”に漁港騒然…… 人間とサイズ比較した驚愕の光景に「でっか!!」「口から何か出てますね」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」