「いきなり震度6来てたら死んでました」―― 地震で倒れたタンスが枕を直撃する衝撃写真が「ゾッとした」と話題に(1/2 ページ)
阪神淡路大震災を経験した人からの「寝室にはタンスを置かないように」など、多くの助言が届きました。
「もし就寝していて、直前の震度4が無くて、いきなり震度6来てたら、死んでました」――。地震で倒れたタンスの写真の投稿に注目が集まっています。
3月16日午後11時36分ごろ、宮城県と福島県で最大震度6強を観測する地震が発生。停電や断水に加え、家屋や工場、公共施設などの建物、道路や鉄道といったインフラにも被害が出ました。
投稿したマヒロッツォ(@ShizuAg)さんは宮城県仙台市在住。ツイートは3月17日の午前0時39分、地震発生から約1時間後のものでした。
タンスは布団上の枕の上を直撃。そこに寝ていたら頭がつぶされていたかもしれません。間一髪、難を逃れた様子が伝わる投稿。マヒロッツォさんはどのように危険を回避したのか、当時の状況をたずねました。
たまたま台所に行ったことが幸い
午後11時36分ごろに発生した地震の少し前、11時半過ぎにも震度4の揺れを感じたマヒロッツォさん。そのときはタンスのあった部屋で就寝する直前だったと言います。
「揺れを感じたときには久々に強い地震だなと思いました。部屋に置いていた電気ケトルと加湿器の中に水が入ったままで、その水がこぼれたら大変だと思い、2つを抱えて台所に向かいました。後々の掃除が大変になると思って寝室から離れたわけです」(マヒロッツォさん)
マヒロッツォさんは揺れが収まってもしばらく台所にいたようですが、その後、大きな揺れに襲われます。脳裏をよぎったのは、昨年(2021年)の2月13日に発生した最大震度6強の地震の記憶でした。
「昨年2月に起きた地震の際に、冷蔵庫上に置いていた炊飯器が吹っ飛んだことを思い出し、震度6で揺れている間はずっと炊飯器を抱いていました。初めて経験する揺れと長さでこのまま終わるのかなと恐怖でいっぱいでした」(マヒロッツォさん)
そして揺れが収まり部屋に戻ったマヒロッツォさんの目に飛び込んできたのが、写真のように倒れたタンスでした。無事だったのは、どうやら偶然のようです。高さ140センチ程度のタンスの中には、洋服や書類が入っていましたが、倒れた瞬間の音や衝撃は分からなかったといいます。
現在はこれまでタンスの下に敷いていた滑り止めに加え、地震の翌朝に購入した突っ張り棒で補強。また、重い書類が一番上の引き出しに入っていたこともタンスが倒れた原因と捉え、最下段に入れ直そうと考えているとのことです。
最後に、投稿や記事を見た読者へのメッセージをお願いしました。
「今回、私の対策不足でタンスが倒れました。突っ張り棒を使って倒れにくいようにする他、倒れてくる場合を考えて寝床を変え、部屋のレイアウトも考え直します。ホントに不幸中の幸いで死を免れました。死にそうになったやつがいる、と笑われても構わないのでみなさんの防災意識の向上に役立てればと思います。
ツイートには『無事で何より』とコメントをくださる方もいれば『東北にいながら認識が甘い』とお叱りの言葉も頂きました。また、防災対策の知識もいろいろ教えていただき、Twitterの醍醐味を味わえたと思います」(マヒロッツォさん)
恐怖の体験を自分だけでなく多くの人の地震対策に役立てばと、情報を発信するマヒロッツォさん。投稿には「無事でよかった」「ご無事でなによりです」など、マヒロッツォさんが助かったことを喜ぶ声が多くありました。
また、「タンスは固定するか低いものをお願いしますね」「『倒れないように』も大事ですが、それでも『倒れてきても』を考慮しておくことは必要」など安全対策についてのコメントも。さらに、「阪神大震災経験者です。どうか、寝室にはタンスを置かないように気を付けてください」との声もありました。
自分の部屋に起こったことを投稿したマヒロッツオさんに対して、「大変な中、ツイートを有難うございます。改めて、家の中の防災について考えさせられました」と感謝する人もいました。いつ発生するかわからない地震。他人事と思わず、家具の転倒を防ぐなどの地震対策を行いましょう(総務省消防庁 地震による家具の転倒を防ぐには)。
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