俳優の子役殴打、小林勇貴監督が謝罪 「心の傷を残すことになったことは間違いございません」(2/2 ページ)
小林勇貴さんの謝罪全文
【謝罪文】
映画『ヘドローバ』において、当時中学生だった住川龍珠さんが殴打されるアクションシーン、さらにそのことをメイキング映像内で軽率に語ったことに関して、Twitter上で児童虐待ではないかとのご指摘をいただいております。
本件に関しまして、住川龍珠さんおよび関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを謝罪いたします。誠に申し訳ございません。また、私の謝罪が遅くなったことについても重ねてお詫びいたします。
映画『ヘドローバ』の撮影に関しては、安全な環境での撮影を心がけておりましたが、演出プランにはなかったアクションが発生してしまいました。当該アクションの発生後、住川さんがむせて咳き込んでしまい、次のセリフが出てこないという状況を見て異常を感じ撮影を止めました。すぐに撮影を止められなかったことは自分の過失です。また、保護者にも事情を説明しご理解をいただいておりました。なお、メイキング映像で出てくる吐しゃ物はダミーの作り物であり、撮影時に住川さんが実際に吐いたり、大きな怪我をしたりすることはありませんでした。
しかしながら、当時未成年であった住川さんに対して心の傷を残すことになったことは間違いございません。俳優が児童であろうとなかろうと、今回の件はあってはならなかったこと、そして監督の仕事とは、あってはならない事態が発生することを防ぐのが最重要事項であることを改めて認識すると共に、住川さんおよび関係者の皆様に重ねてお詫び申し上げます。
また、メイキング映像やその他のインタビューにおいて今回のアクションシーンを正当化し美化するような軽率な言動を行ったことについても謝罪いたします。申し訳ございませんでした。
今回の件に関しては、今になってやっと過ちだと気付いたのではなく、ずっと心に残っていた過去の罪が、世に出たという思いです。今回の件が心の中にあり続けていたにも関わらず、きちんと謝罪をしないまま、その後の作品でクリーンに安全に撮影を進めていくことで、過去を清算し罪滅ぼしや成長ができたという気になっていました。このことは私を信頼してくれた人たちを騙し、被害者の存在を都合よく無視していたのと同じことだと思います。
今回の件以降、私が任される現場では労働環境の良い現場にしようと心掛けていたことに、嘘はございません。近年の私の作品に協力してくれた方々がそのためにご尽力くださったことにも、間違いございません。
当時耐えようのない恐ろしい思いをした住川さんには、改めて謝罪の意をお伝えし、ご了承いただきましたが、今後も住川さんに対する私の行為を深く反省すると共に、謝罪を続けて行きたいと思っております。
本当に、申し訳ございませんでした。
映画『ヘドローバ』に関しては、製作を担当したVICE MEDIA JAPAN株式会社を始め、関係者との間で今後の取り扱いについて協議の機会を持ちたいと考えております。どのように取り扱うかに関しては改めて発表させていただければと考えておりますので、お時間をいただければと存じます。
私の不適切な行為により傷ついた住川さんに対し改めて心よりお詫び申し上げます。また私の作品を観てくださるお客様、関係者の皆様にも、この度は多大なご迷惑、ご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。今後このようなことを繰り返さないことは勿論、映画製作現場における暴力行為やハラスメントを許さないように尽力してまいります。今後もご指導ご鞭撻の程よろしお願いいたします。
小林勇貴
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