「ウクライナ公式Twitterアカウント」は政府と無関係? Twitter社「現時点でも政府公式と確認」 在日ウクライナ大使館と主張食い違う(1/2 ページ)
Twitter社と在日ウクライナ大使館の主張が食い違う結果に。
在日ウクライナ大使館公式アカウントが、ウクライナ公式アカウント「@Ukraine」を「現在ではウクライナ政府と関係ない」と説明した件について、Twitter社に取材しました。すると、同アカウントが現時点でもウクライナ政府により運営されているとの回答が。在日ウクライナ大使館側と、Twitter社側で言い分が食い違う形になっています。
「@Ukraine」の動画炎上と、大使館の主張
問題のアカウント「@Ukraine」は4月1日にヒトラー、ムッソリーニ、昭和天皇の写真とともに「ファシズムとナチズムは1945年に打倒された」という文章を並べた動画を投稿。動画は23日ごろから日本で拡散し、反発を招きました。これを受け、同アカウントは動画を削除した上で、「以前のバージョンでのミスに心からおわびします。日本の友好的な人々を不快にさせる意図はありませんでした」と謝罪しました。
騒動はこれで一件落着に見えましたが、在日ウクライナ大使館がまさかの投稿。日本からの批判に対し謝罪した上で、「@Ukraine」について「現在ではウクライナ政府と関係がありません」と、非公式のアカウントであると説明しました。
気になるのは、在日ウクライナ大使館が「“現在では”ウクライナ政府と関係がありません」と、過去に政府アカウントだった可能性があるかのような言い回しを用いたこと。
とはいえ、ウクライナ政府公式サイトを確認すると、やはり「@Ukraine」へのリンクは見当たりません。また、在日ウクライナ大使館の最近のツイートを確認すると、ウクライナ外務省(@MFA_Ukraine)やウクライナ最高議会(@ua_parliament)といった政府公式アカウントに言及する投稿はしているものの、「@Ukraine」への言及はしていません。
もともとは「ファンアカウント」?
ITジャーナリスト・篠原修司さんが「Yahoo!ニュース個人」で掲載した記事では、「@Ukraine」について、もともと「ファンアカウント」だった可能性を指摘しています。これによると、「@Ukraine」は認証バッジがつく以前の2016年11月に、プロフィール名などから明確に「ファンアカウント」と分かるInstagramアカウントをフォローするよう呼びかける投稿をしていました。
また篠原さんは、「@Ukraine」が長期にわたりロシアに対し非常に攻撃的な投稿を繰り返していたことにも触れ、政府アカウントというよりは「個人が好き勝手に運用しているような印象」を受けると指摘しています。
Twitter社と大使館の食い違う回答
「@Ukraine」は現在、Twitter社による「政府および国家当局関係メディアアカウント」用のラベルを正式に受けたアカウントであり、フォロワー数は209万人以上にも上ります。
編集部がTwitter社に、このアカウントがウクライナ政府が運営するもので間違いないか確認したところ、同社から「ウクライナ政府により運営されていることをTwitter社の担当者が確認の上、認証バッジ等を付与しておりますが、現時点でも状況に変わりはないことを確認しております」との回答がありました。
ねとらぼ編集部では在日ウクライナ大使館にも取材を申し込んでいますが、現時点で回答は得られていません。
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「合成であると気がつくことができる写真でした」と謝罪しています。
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