マルチ商法にハマった親友を救え! 20万円でウコンを買わされかけた実録漫画が怖いけどためになる(1/3 ページ)
世の中にはワナがいっぱい……。
久々に会った親友が持ちかけてきたのは、怪しげなもうけ話――。マルチ商法に勧誘された体験を描く漫画が、いたたまれない話でありつつ、自衛のために役立つと好評です。
漫画家のぬこー様ちゃん(@nukosama)さんが、2010年の冬ごろに体験した実話。小学校時代からの親友である桑原から久々に電話があり、大事な報告があるから会いたいと誘ってきたといいます。
親友のうれしそうな様子に、もしや結婚でもするのかと察した作者は、喜んで話を受けることに。しかし、桑原の車で連れていかれたファミレスで聞かされたのは、「ついに不労所得ってやつを手に入れたんじゃあ〜おめえもウコン20万で買わんか?」という、うさんくさいビジネスの誘いでした。
その仕組みは、「ウコンを20万円で買うとその販売権が手に入り、売れれば販売額の1割がもらえる」というもの。桑原は「これ売っただけで2万円の不労所得が手に入る」と興奮気味に話していますが、全然「不労」ではないですし、そもそもねずみ講のにおいがプンプンします。
その危うさを指摘しても、桑原は怒って聞く耳を持ってくれません。それどころか「何のために遠方のファミレス選んだとおもっとんな?(思ってるんだ)」と不敵に笑い、作者を強引にウコンビジネスの事務所へ連れ込みます。最初からカタにはめる気まんまんだったか……。
かくして作者は「代表の西尾」と名乗る男と対面することに。頭は帰りたい気持ちで一杯ですが、桑原の目を覚まし救ってやらねばと、西尾に真っ向から立ち向かいます。
「よく誤解されるんですが、我々が行っているのはネットワークビジネスでねずみ講とは別物」と話を切り出すと、「世界中に支社を持つグローバルな会社」「F-1のスポンサーも」「草野球チームも(持つほどの余裕がある)」などと西尾は誇らしげに語ります。しかし、作者は知っていました。信頼感を示そうと並べられた言葉の数々は、全てこの手の勧誘で用いられる手法であると。
西尾はなおも「このウコンを飲めば健康になって医療費がかかりにくくなるので、20万円以上の価値はあると断言できる」「さらに不労所得まで得られるんですから、始めないほうが不自然なくらい」と力説。彼の性根を見抜いた作者は、「そこまで言うなら始めてもいいですけど」と話に乗る素振りを見せつつ、「代表が今どのくらいもうかってるか教えてください」と聞き返します。
すると、あれほど雄弁だった西尾は、やましいことでもあるのか大いに動揺し、「プ……プライベートな部分ですのでちょっと……」としどろもどろに。そこを突いた厳しいツッコミの応酬で、作者たちはこの状況を逃れるのですが……その痛快にして衝撃的な結末は、ぜひ漫画本編でご覧ください。
思わず舌を巻いてしまう一連の撃退スキル。一体どのように知識を蓄えたのか、ねとらぼ編集部がぬこー様ちゃんさんに訪ねたところ、なんと「このとき以前にも、既に何件か(勧誘を)切り抜けていました!」とのこと。既に実戦経験があったため、スムーズな対応が可能だったようです。過去の勧誘については漫画化の予定があるそうなので、そちらにも期待が高まります。
ちなみに、桑原さんとのその後の関係も気になるところですが「ずっと定期的に連絡をとっていたのですが、携帯料金が払えなくなってしまったのか、気付いたらつながらなくなっていました。探してます」とのことでした。桑原さん……!
本作は『ぬこー様ちゃんとウコンの部屋』として、Amazon.co.jpでも無料配信中。ウコンビジネスの仕組みや代表のバックボーンなどが、あとがきで追記されています。
作品提供:ぬこー様ちゃん(@nukosama)さん
関連記事
- 店で急に話しかけてくる“なれなれしいオタク”は「逃げて正解」 アキバで勧誘に遭った漫画に「自分も出くわした」と反響
読者からも多くの体験談が寄せられています。 - 「どこ向かってんの?」「働かなくてよくなるところ」 知人のマルチ勧誘に捕まった実録漫画が怖い
私は大丈夫とか他人事だと笑ってはいられない。 - 「それ」はいったいなんだったのか……「もうひとりの自分がいた」としか考えられない、ある男性の恐怖体験を漫画化
お母さんは「何かが来た」のを知っていました。 - 「今の収入で満足?」「儲かる話、聞く?」 友人からマルチ商法に勧誘された体験漫画に心が痛む
その後、友人はどうなったのだろう……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
-
「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
-
“ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
-
高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
-
「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
-
「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
-
「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
-
“歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
-
黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた