京都の「ゴリラ尽くしのバナナジュース屋」がもはや異次元体験 店長はゴリラだし代金も“ゴリラ”で支払い(1/3 ページ)
ゴリラが営むシュールなお店に話を聞きました。
「うほ。」としか書かれてない看板を見かけてふと近づくと、そこはゴリラ尽くしのバナナジュース屋だった――。京都にあるシュールなお店の体験談がTwitterで話題です。何その不条理ギャグ漫画みたいなシチュエーション。
その店は、京都市中京区にある「ゴリラによる人間のためのバナナジュース」。投稿主のうちゃか(@sayakaiurani)さんは、「絶対入っちゃいけない臭漂ってた」と怪しみつつも、つい入ってしまったといいます。
入店するなり店員が「歴代の店長です」と指し示した壁には、びっしり並ぶゴリラの顔写真。わけの分からなさに「これはヤバい」と感じたうちゃかさんは、電話がかかってきたフリをして出ようとしますが、すかさず「そちらでゴリラお買い求め下さい。ゴリラで支払うことができます」と、さらなる不条理を浴びせられました。
どうやらこのお店で買い物するには、いったん円を専用通貨の「ゴリラの人形」に交換する必要がある様子。しかし、困惑しながらもバナナジュースとゴリラのクッキーを買ってみると、うちゃかさんはそのおいしさに驚かされることとなりました。
あまりにも奇妙な体験について、「『すごいよ!!マサルさん』の世界に入ったかと思った」「京都にもこういうクレイジーなバナナジュース屋さんがあるって知れてうれしくなった」と振り返るうちゃかさん。一連のツイートは拡散され、お店は「コンセプトが秀逸すぎる」「死ぬまでに行きたいお店の中の1つ」「京都の上品なイメージが良い意味で崩された」と注目を集めました。
「ゴリラによる人間のためのバナナジュース」は、ある大学生が朝食代わりのバナナジュース作りにハマるあまり、クラウドファンディングを活用して立ち上げたお店。全体のゴリラ要素は発起人がゴリラ似だったことに由来し、店名も「ゴリラとバナナ」をお題にSNSで募ったところ、大喜利状態を経て今の形に決まったのだそうです。
ゴリラの世界を徹底し、店員もゴリラになりきって営業するこのお店。編集部はその着想について話を聞きました。
―― 歴代店長がゴリラだったり通貨がゴリラだったり、ユニークなアイデアはどこから来ていますか
ゴリラによる人間のためのバナナジュース(以下ゴリラ) 全てのアイデアは、お客様に心から楽しんでいただきたい、楽しい思い出を提供したいという思いから生まれてます。「ゴリラによる人間のためのバナナジュース」という名前もそうなのですが、店内を見渡したときに「ゴリラが作ったお店」だと伝わるようにしたくて考え抜いた結果、「ゴリラが12代にわたってお店をやっている」という設定になりました。
通貨のゴリラは、神奈川県にある「呑りすけ」というお店の動画をTikTokで見たのがきっかけです。ガチャガチャから出てくるコインでお酒やおつまみを注文する仕組みが「すごく遊び心があって楽しそう!」と思い参考にしています。そこからは通貨をバナナにしようかな? ゴリラにしようかな? と迷った末にゴリラの人形を選びました。
―― 今の店長さんもゴリラなのでしょうか?
ゴリラ もちろんゴリラです。13代目を任されてます。
―― このシュールな世界に、お客さんからはどんな反応がありますか
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