愛犬の感電を防ぐには“だっこ” 「踏切の線路に流れている電流」について阪急電鉄に聞いてみた(1/2 ページ)
線路ってそんなに電気が流れてたのか……。
散歩中に踏切を渡ろうとした犬が線路に触れたら感電したらしく、踏切が苦手になってしまった……というツイートがTwitter上で3万件以上のリツイートを集める話題となっています。
この事案は、飼い主が愛犬・マリナちゃんとの散歩中、電車が通過した直後の踏切で発生したもの。足の裏が踏切に触れた瞬間にマリナちゃんが「ギャン!」と悲鳴を上げ、それ以来踏切嫌いになってしまったといいます。悲鳴は線路上の電気によるものだったのか? 飼い主はネットで調べてもはっきりしたことが分からなかったため、思い切って阪急電鉄にメールで質問を投げてみました。
すると阪急電鉄から線路を通じての感電が事実であり、現状は抜本的な解決が技術的に難しい……という丁寧な回答がありました。
回答では電車の通過直後は避け、少し待ってから通過したほうが感電しにくくなる、といった役立つアドバイスも。ねとらぼ編集部ではあらためて、阪急電鉄に取材。こうした現象が起こる理由と、注意点を聞いてみました。
阪急電鉄によると、電車が走る全ての線路には2種類の電流が流れているとのこと。
その電流の1つは、電車の動力であるモーターを動かしたり、空調を稼働させたりするための電流です。モーターを電池につなぐとき「電池の一方の極→モーター→電池のもう一方の極」という形になることから分かるように、電池から流れた電流がモーターに流れ、さらに電池に戻っていくことでモーターは回転します。同じように、電車は屋根に取り付けたパンタグラフから電流を取り込み、駆動用のモーターや空調などで使ったのち、使用した電気をレールを通して電力供給源である変電所に戻します。この変電所に戻る電流を「帰線電流」と呼びます。
もう1つの線路に流れる電流が、列車の位置に応じて信号機の制御を行うための電流。信号現示の制御には列車の位置情報を用いており、その検知のための電気が流れている……というわけです。ちなみに信号機を動かすための電流は線路上には流れていません。
このように、線路には「鉄道が走るための軌道」という役割だけでなく、「電気の通り道になる」という役割もあるのです。
阪急電鉄によれば、この常時流れている線路の電流はタイミングによって強くなる場合があります。帰線電流は列車の加減速などの運転状況や編成の両数、運行している列車の本数などさまざまな要因で変化します。例えば、列車が加速する際には普段よりも強い電流が流れるため、結果的に帰線電流は強くなります。
電車がモーターで動く以上、こういった電流の流れや強弱を完全にゼロにすることは難しく、阪急電鉄としてもいろいろと検討を重ねているものの、完璧な対策は難しいとのこと。線路の電流を弱めるための措置をとると列車の安全運行に影響が出る可能性もあり、即座に解決できない課題になっているということでした。
というわけで、ペットなどが安全に線路上を通過するためには、とにかく抱っこをするなどして「レールを踏ませないように通行する」というのがシンプルかつ即効性のある解決策。「大小はあるものの、線路には常にそれなりの電流が流れている」という点を忘れないようにしつつ、愛犬と楽しく安全に散歩をするのが大事……ということを教えてくれるツイートでした。
取材協力:阪急電鉄
関連記事
「水につかった車両は水が引いても使用しないで」 感電事故や車両火災のおそれあり、国交省が注意喚起
対処方法を説明しています。なぜ日本では「電線の地中化」が進んでいないのか?
いろいろ理由がある。ドイツの信号機は待ってる間にゲームで遊べるらしい
反対側で待ってる相手と対戦できます。これはエモい! 役目を終えた「信号機の墓場」が撮影される 異世界に迷い込んだような不思議空間
物語が始まりそう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「日本人だけが感じる絶望」 職場に置かれたドーナツ → “抹茶味”かと思いきや…… “まさかの事実”に反響「怖くて泣いちゃった」「笑いました」
「これはうれしい」 引っ越しのあいさつでもらった手土産、開封したら…… “センス抜群の中身”に「参考にしたい」
「多分日本で1位、2位を争う」 3児のママが書いた“通園経路図”がすごい! 「えーめちゃ最高ですね」「中高生だったら溜まり場」
40歳女性、“ネットで買って失敗した服”→似合わせアイデアを募集したら…… 驚きの結果が720万再生 「すごい!」
初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
「やばい髪形にされた」とショートが気に入らなかった女性→バッサリ切ったら…… 衝撃のビフォアフに「可愛い過ぎる」「半端ねぇな」と反響
ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
「この値段は信じられない」 ワークマンの“2500円防水バッグ”に高評価殺到 「即買い」「使い勝手最高」
これが駅前だって!? 世界最大級のデカすぎる重機が並ぶ景色が920万表示 「かっけぇぇぇ!」「どうやってここまで」
段ボールに切れ込みを4つ→“信じられない変形”をするライフハックに80万再生の反響 「今世紀最高の技だ」
- 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
- Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
- 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
- プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
- ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
- ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
- 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
- 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
- 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
- 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
- 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
- コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
- パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
- 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
- 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
- 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
- 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
- “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に