家に帰ったら玄関の前に「ヒプノシスマイク」が届いていて…… “ヒプマイ”ファンに送られたサプライズ満載の誕生日会に6万いいねとお祝いの声が集まる(1/2 ページ)

まさにサプライズ。

» 2022年05月25日 11時30分 公開
[三日月影狼ねとらぼ]

 誕生日に帰宅すると、家の前に「中王区」から「ヒプノシスマイク」が届いていた……。そんな「どういうことなの」と言いたくなるサプライズでバースデーを祝われた人の投稿が、Twitterで6万件を超える“いいね”を集め話題になっています。マイクを手にすると物語がどんどん展開していく様子は、まるでアニメや映画の主人公になったかのよう……!

 この投稿をしたのは、5月13日に誕生日を迎えたなかはらさん(@nakatehnopp)。誕生日当日に帰宅したところ、自宅の玄関前に音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」の「中王区」のロゴが入った謎の段ボールが置いてあったのだそうです。

 なかはらさんが段ボールを開封すると、そこには「ディビジョンラップバトル」をする際に使うヒプノシスマイク本体とバトルへの参加通知が封入されていました。一体どういうことなの……。

小包 中王区からのお届け物……だと……!?
ヒプノシスマイク 中身はまさかのヒプノシスマイク(合法)

 「ディビジョンバトルって何着てけばいいの」「今からラップの練習した方がいいんか?」と困惑するなかはらさんでしたが、その日はとりあえず就寝することに。翌日目が覚めても手元にマイクがあったため、これは夢ではないと判断。指定された場所に向かうことに決めたのでした。

 参加通知で示された場所にたどり着くと、ヒントを元に共にラップバトルを戦うメンバー2人を探せという指示が。残された謎をなかはらさんが解くと、1人目のメンバーは武装錬金に登場する「蝶野攻爵」、2人目のメンバーはアイドルマスターシンデレラガールズに登場する「大和亜季」だということが分かったのです。この2人はどちらもなかはらさんの推し。推しと共にラップバトルに挑むのでしょうか?

 そしてたどり着いた最終地点、それは最初にヒントを得た場所でした。扉を開けると、そこにはナカハラディビジョンのメンバーになった推し2人(のコスプレをした友人)の姿があったのです……!! この光景を見て、 なかはらさんはあまりのうれしさに思わず一旦逃走してしまったものの、強制的に連行され、盛大なお祝いを受けたのでした。

 この夢のようなサプライズは、友人である恭(@kyo81811)さんが企画してくれたのだそうです。誕生日という1年に1回しかない特別な日に、大好きな推しと友人たちにお祝いしてもらえるなんて最高ですね!

 ねとらぼでは今回、なかはらさんに一連のサプライズについてお話しを聞いてみました。

 ――お誕生日おめでとうございます! マイクを受け取ったときの正直な気持ちなど、今回のサプライズの感想を教えてください。

 なかはらさん:今は驚きと、友人に恵まれたことへの感謝の気持ちしかありませんが、マイクが届いたときはひたすらに動揺してしまい時が止まりました。

 「誰の犯行だ……? あいつかな……?」と今回企画してくれた友人(ヒプノシスマイクにはめた本人)の顔が真っ先に思い浮かびました。元々誕生日の翌日はその友人と遊ぶ約束をしていたので問い詰めてみたのですが、知らぬ存ぜぬを通されてしまい……。逆にラップバトルへの参加を強く応援されたので、誰の犯行かもわからないまま悶々とした気持ちでラップの練習をし、一夜を過ごしました。

 忘れずにマイクを持って、何故か家族にも応援されながら手紙にある部屋に向かったのですが、正直なところ、部屋に入ったら友達がクラッカーとお祝いの言葉で迎えてくれるんだろうな〜と予想していたんです。でも入った部屋にあるのはタブレットと謎の手紙だけ。完成度の高すぎる東方天乙統女様(に扮した友人)からのお言葉VTR。一気に「闇のゲーム」に参加するプレイヤーのような心情になり、ずっと一人で「何これ」「待って」「え?」とつぶやいていました。人間本当に動揺すると同じ言葉しか出てこなくなるものなんですね……。

 謎を解いた行く先々で久しぶりに会う友人たちに次の指示書を渡され、「どれだけの人間がこの壮大な計画に加担しているんだ」とドキドキが止まらなかったです。あと、コロナ禍で友人に会う機会も少なくなっていたので久しぶりに見る友人の顔に若干涙が出そうになっていました。しかも会社の友人まで計画に加担していて、発起人の友人の用意周到さには頭が上がらないです。

 「誕生日パーティーしたいな〜、誕生日を推したちに祝われたいな〜!」と秘かに憧れがありましたが、こんなに手の込んだ形で叶ってしまうだなんて今でも信じられません。愛すべき友人たちに感謝です。本当に最高の一日でした!

 ――マイクを受け取り、推しキャラとディビジョンを組んでいましたが、実際にラップバトルは行ったのでしょうか?

 なかはらさん:ラップコンテンツが好きといえども、私はラップについてはずぶの素人&ディビジョンを組んだ推しキャラに扮したコスプレイヤーの友人2人はヒプノシスマイクというジャンルに詳しくない、ということもあり、私 VS 企画してくれた波羅夷空却(のコスプレ)の友人でヒプノシスマイクの曲をパート毎に歌い合い、形式上のバトルは行いました。

 これを正式にラップバトルと言っていいのかはわかりませんが、結果的に私の勝利で終わりました。ヒプマイの最推し・波羅夷空却が目の前でラップをしてくれるという最高に贅沢な時間を味わい感無量です。

 ――普段から仲間内ではこのようなバースデーサプライズをしているのでしょうか?他にも面白いバースデー企画がありましたら教えてください。

 なかはらさん:そうですね、ままありますね! 2021年は今回蝶野攻爵をしてくれた友人がサプライズで推しのコスプレをして祝ってくれましたし、その2020年には発起人の友人が「アイドルマスターシンデレラガールズ」のガシャ画面を再現し、コスプレイヤーの友人たちが私の推しアイドルのコスプレをしてお祝いのメッセージをくれるというサプライズをしてくれました。毎年私のために趣向を凝らしてくれて、本当にありがたい限りです。今回の件は、私が毎年発起人の友人にしているバースデーサプライズのお返しとのことでした。

 これまでのサプライズ例は、「誕生日用の祭壇を作成」「友人の今までの写真をまとめてコスプレ写真集を作りプレゼント」「友人のアクリルスタンド、ポスター、ブロマイド、Tシャツなどを作り非公式オンリーイベントを開催し招待」「誕生日の旅行先に時間遡行軍をけしかける」「月の土地をプレゼント」などです。

 私自身、人の誕生日をお祝いするのがとても好きなので、今年はどんなサプライズを仕掛けようか計画していたところの「これ」でした。逆に盛大に祝われてしまい、嬉しさの気持ちの中に「やられた〜!」という悔しい気持ちがほんのちょっぴりだけあります(笑)

 企画者本人が「我ながら素晴らしい出来だと思う。このサプライズを超えられるものなら超えてみろ」と言っていたとおり、今回以上のお返しはできそうにないですが、きたる来月の彼女の誕生日になにかの形でお返しができればなあと思います! 現在、発起人が今回のサプライズの一連の流れを動画にしてまとめていると聞きました。おそらくTwitterにも上がるかなあと思うので、私も今から楽しみです。


 なかはらさんの周囲の人を楽しませたい! という明るい人柄と、周囲の友人たちの愛をひしひしと感じる一連のツイートを見ていると、こちらまで楽しい気持ちになってきます。誕生日を全力でお祝いして、それを全力で返せる関係の友人がいるなんてとっても素敵です。

 なかはらさんは北陸を中心にコスプレイベントなどに参加していて、人生の半分以上武装錬金の蝶野攻爵(パピヨン)を推し続けているとのこと。 Twitter(@nakatehnopp)には、コスプレ写真や友人たちと過ごす日々の様子が投稿されています。

三日月 影狼

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