東京五輪銅メダリスト、禁止薬物の特例申請が間に合わずレース欠場決意 「クリーンスポーツとメンタルヘルスに必要なものを守る」(1/2 ページ)
どちらも大切。
6月9日(現地時間)、東京五輪女子マラソン銅メダリストの米陸上競技モリー・セイデル選手がInstagramを更新。現在服用しているの薬への許可が間に合わず、11日に開催されるニューヨークミニ10Kへの出場を取りやめる決定を、自身のメンタルヘルスについて述べた長文とともに発表しました。自身のメンタルヘルスを優先しつつ、クリーンスポーツを尊重する姿が称賛されてます。
かねてメンタルに問題を抱えていたセイデル選手は、抗うつ剤の1つである複数のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の服用によって「本当に暗い場所へ導かれた」と表現するほどひどい反応が出てから、しばらく薬を飲まずにセラピーのみで競技を続けながらメンタルヘルスを管理していました。
しかしセラピーだけでは「助けにはなるが、とても厳しい」として、また東京五輪後に困難な時期を経験したことでセラピストを変え、自身が混合型ADHD(不注意優勢型と多動性・衝動性優勢型が併存する)と診断を受けたといいます。
そして4月のボストンマラソンのあと、新たに処方されたアデロールが「人生を変えたと記述するのがふさわしい」とするほど自身に合った薬だと感じたそうです。「初めて、以前では激しい運動でしか成し遂げられたなかった静かで機能的な脳を日常で得られた」とし、また10代のころから付き合ってきた摂食障害をコントロールするのにも役立ったと言います。
しかし彼女にはこれほど効果のあるアデロールですが、WADA(世界ドーピング防止機構)からは競技中の使用が認められておらず、TUE(治療使用特例)を申請するも、許可が下りるのにはまだ時間がかかるとのことです。「メンタルヘルスへの深刻な影響なしに薬を中断することはできない」ために、今回のニューヨークミニ10Kへの出場を諦めることにしたと明かしています。
困難な数カ月を超え、レースへの準備が整いエキサイトしていた時期に出場を取りやめを決断することに「本当に打ちひしがれた」とセイデル選手。しかし、「私はクリーンスポーツとメンタルヘルスに必要なものを守ることを約束する」と自身の姿勢についてきっぱりと述べています。
この投稿に一般ユーザーやファンらは「クリーンスポーツとメンタルヘルス両方のリーダー」「シェアしてくれてありがとう。他人の経験を知ることで、自分の人生も前向きに捕えられるようになった」と彼女のオープンな姿勢やクリーンスポーツと自身のメンタルヘルスの両方を尊重する姿勢を讃えるコメントが並びました。
アスリートが自身のメンタルヘルスを尊重し、試合を棄権するなどの選択をすることには近年オープンに語られるようになっています。東京五輪では米女子体操のシモーン・バイルス選手が心の健康を理由に試合を棄権したり、女子テニスの大坂なおみ選手は試合後の会見がアスリートのメンタルヘルスを考慮していないとして全仏オープン2回戦を棄権するなど、自身のメンタルヘルスを尊重するアスリートが目立つようになりました。
一方で北京オリンピックでは、露フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手から禁止薬物が検出されるも、15歳という年齢から出場が続行の措置を受けたことが議論と批判の的になりました。セイデル選手は「薬を服用しつつ、クリーンスポーツを守ることの透明性を提供したい」「これが他のアスリートにとっても、メンタルヘルスの改善になることを願う」と投稿に添えたコメントで語っています。
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