人生29年でいまさら「新世紀エヴァンゲリオン(TVアニメ版)」を見たらラスト2話で絶句した話 ……え?(1/4 ページ)

何を見せられているんだ……。

» 2022年06月17日 18時00分 公開
[ケンゾーねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

【※以下、いまさらですが「新世紀エヴァンゲリオン(TV版)」についてのネタバレが含まれます】

 人生29年、生まれて初めてエヴァンゲリオンのTVアニメ版を全部見ました。なお、最近まで映画館でやっていたものも含めて見たことはなく本当に初めてです。

エヴァンゲリオン (エヴァンゲリオンの公式サイトより)

 29年も生きてきて、なぜこんな超大作を見てこなかったのかと聞かれれば、もともとアニメはほとんど見ないし、話が陰鬱そうな感じがした(ファンの方すみません)ので、自分のようなタイプには刺さらないだろうな、という気持ちがあったからです。

 ところが実際見てみると、思っていた以上に衝撃的な展開と緻密な設定、キャラクターの深い心理描写が繰り広げられ、「えっ? 今のどういうこと?」「何で大人たち14歳のシンジくんにこんな当たり強いの?」「何で裸なの? 」などと思わず口に出してしまうほどハテナの連続。続きがどんどん気になっていき、ついに先日、TVアニメ版全26話を見終わりました。

 ここからは、筆者が「衝撃」という名のボディーブローを浴びに浴び続け、「残酷な天使のテーゼ」「魂のルフラン(Apple Musicにあった高橋洋子さんのシングルに残酷な天使のテーゼと一緒に入っていました)」をずっと聴き続けるまで脳に浸透された強烈なエヴァ視聴初体験をつづっていきたいと思います。

そもそも、なぜ見始めたのか

 そもそも、ほとんどアニメを見ない自分がなぜ突然「エヴァンゲリオン」を見始めたのか。それは、ねとらぼ編集部に配属されたことがきっかけでした。SNSで記事の材料となる情報を探したり編集部内のチャットを見たりしていると、エヴァネタが時々出てきます。電力が逼迫(ひっぱく)する中で国から節電要請が出されると、「ヤシマ作戦」というワードがTwitterのトレンドに上がり、エヴァの話であることはツイートで分かるものの意味があまりつかめませんでした。そんな日々が過ぎていくうち、

 「Web媒体で働いているうえで、エヴァンゲリオンは見ておいた方がいいのでは……?」

 と思うようになったのです。

第壱話、第弐話を見た衝撃

 視聴はNetflixでしました。エヴァンゲリオンは西暦2015年の話で、どうやら都市の一部が荒廃した世界のようです。第壱話冒頭、繰り広げられる軍隊と巨大な怪物「使徒」との戦いの迫力はすさまじく、早速見とれてしまいました。すげえ……。

新世紀エヴァンゲリオン 第壱話

 が、戦車やジェット機では、使徒には対抗できないようです。軍隊が破れ、戦いが一段落すると、主人公のシンジ君がミサトさんに“ネルフ本部”へ連れていかれます。

 そして、ここにきて待ちに待ったエヴァンゲリオンが登場……! しかし、ここで筆者、衝撃を受けます。

 

 「これ、ロボットじゃなくて人造人間だったんだ……」と。

 

 29年間、ずっとエヴァンゲリオンはロボットだと思っていました。だって、どう考えてもこのサイズ感とデザイン、人間じゃなくてロボットでしょ。乗り込むんだし。しかし、そんな衝撃を飲み込む間もなく、突然初対面の女性(あとで赤木リツコさんだと知る)からシンジ君は告げられます。

 「あなたが乗るのよ」

 えっ……? そんないきなりこの少年、ロボッ……間違えた人造人間に乗り込んで巨大な怪物と戦えって言われるの……? 酷すぎない? 教習場に通ったこともないのにいきなりF1出場しろって言われていけます? 死ぬでしょ?

 しかも、リツコさんや、息子を「予備」扱いするグラサン親父に畳みかけるように、さっきまで陽気だったミサトさんまで「乗りなさい」と言い出す始末。なんだこの大人たち……。

エヴァンゲリオン (「新世紀エヴァンゲリオン」第壱話より)

 自分が小さいころだったら違和感を覚えなかったかもしれませんが、大人になった今では、シンジ君かわいそうすぎないか……と思ってしまいました。「何でこの組織は、こんなことになる前にもっと対策しておかなかったのか」とフィクションに対して思わず突っ込んでしまいましたが、現実社会も案外こんなことばっかかも……と妙に納得してしまう部分も。なんか悲しい。

 しかも、この大人たちがズルいのは、シンジ君が乗れないと断った瞬間、代わりにけがだらけの少女をシンジくんの目の前で乗せようとするところです。そんなのないよ……。

エヴァンゲリオン そりゃシンジ君もこの表情になる(「新世紀エヴァンゲリオン」第壱話より)

 結局、シンジくんは乗ると決意したのですが(偉いよアンタ……)、やっぱりうまく操縦できるはずもなく、いきなりぶっ倒れました。そして、そこからは使徒にフルボッコ(これ、操縦者に直接ダメージ来る系なんだ……)。誰かシンジを助けて……。

 ただ、驚いたのはその後でした。エヴァンゲリオンが怪物みたいに暴走し始め、使徒をぶっ倒してしまったんです。「なんだこれは……」と目がかっぴらきました。漫画や特撮で暴走シーンが好きな自分は、ここでぐっと引き込まれます。しかも倒した後、頭の「兜」のようなものが取れ、中から生き物の「眼」が出てくるんです……。

 う、うおぇ……。こ、これはロボットじゃねえ……。ロボットアニメというより、怪獣特撮みたいな作品だな、これがエヴァか……。こういう作品を作ったから、庵野さんは「シン・ゴジラ」とか「シン・ウルトラマン」に関わるようになってくるのかなと思いました。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  2. /nl/articles/2412/20/news034.jpg 「博物館行きでもおかしくない」 ハードオフ店舗に入荷した“33万円商品”に思わず仰天 「これは凄い!!」
  3. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. /nl/articles/2412/20/news050.jpg 「マジかーーー!」 新札の番号が「000001」だった…… レア千円を入手した人が幸運すぎると話題 「555555」の人も現る「御利益ありそう」「これは相当幸運」
  5. /nl/articles/2412/20/news148.jpg 浅田真央、男性と“デート” 驚きの場所に「気づいた人いるかな?」
  6. /nl/articles/2412/20/news016.jpg 身内にも頼れず苦労ばかりの“金髪ギャルカップル”→10年後…… まさかまさかの“現在”に「素敵」「美男美女でみとれた」
  7. /nl/articles/2412/18/news144.jpg 海岸で大量に拾った“石ころ”→磨いたら…… 目を疑う大変貌に「すごい発見!」「石って本当にすてき」【カナダ】
  8. /nl/articles/2412/18/news047.jpg トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  9. /nl/articles/2412/15/news077.jpg 生後1カ月の保護子猫、後頭部を見るとあのアルファベットが……→9カ月の現在にびっくり 「プレミアム猫」「本当にPですね」
  10. /nl/articles/2412/19/news190.jpg 辻希美、17歳長女・希空に「ダサすぎるって」とツッコんだ格好 
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」