スニーカーの裏に挟まった小石を“1年間”も集め続けた人が話題 「発想が天才」「すてきすぎる」とTwitter民絶賛(1/2 ページ)
始めた理由や研究結果についてインタビューもしました。
スニーカーで歩いていると、靴底の溝に小石が挟まることがありますよね。その小石をなぜか1年間にわたって集め続けた人がTwitterで話題になっています。なぜ集め始めたのか? 結果はどうだったのか? 投稿者にインタビューしました。
ツイートしたのはイラストレーターや漫画家として活動するネルノダイスキさん。ネルノダイスキさんは、2021年の6月21日から1年間かけて、3〜4日に1回のペースでスニーカーの裏の溝に挟まった小石を収集しました。
1年をかけて集まった小石は全部で212個で、内訳を見ると「小石」179個、「ガラス片」32個、「ナット」1個という結果に。収集した小石が方眼紙に丁寧に並べられた画像を見ると、どれも溝の大きさに合わせほぼ同じサイズとなっています。
Twitterでは「視点に発想、行動力が素晴らしい」「こういう発想本当スキ」とネルノダイスキさんの発想の豊かさを称賛する声が多数寄せられました。また、「このアイデア、小学校の夏休みに使いたかったな〜」という人も。
一体なぜスニーカーの裏に挟まった小石を集めようと思ったのか? 研究を行ったネルノダイスキさんにインタビューしました。
――スニーカーの裏の溝に挟まった小石を集めようと思った理由を教えてください。
ネルノダイスキさん: 新しく買ったスニーカーの裏の溝に挟まった小石を取り除いてるときに、なんとなくただ捨てるのがもったいないなと感じて、「これを集めたらなんか面白そう」と思ったのがきっかけです。
――スニーカーにはさまった小石を取り出すのは結構大変な作業だと思うのですが、コツはありますか?
ネルノダイスキさん: これは爪ようじをつかってほじくり出すようにして取ればさほど大変ではないのですが、うっかり勢いで小石を飛ばしてしまいそうになるので力を入れすぎずにゆっくりとほじくり出すのがコツでした。
――小石が挟まっていることが多いと感じたのはどんな道ですか?
ネルノダイスキさん: 特に家とコンビニの間の道は砂利道が多いので、おそらくここが一番挟まることが多いんだなと思いました。
――1年間小石収集をしてみて、意外に感じた発見や学びは何でしたか?
ネルノダイスキさん: やはり小石のサイズが大方そろっていたということですね。全部並べて見てみると、1個1個の形状は違うのですが、どれも大きさはスニーカーの溝に沿ったものになっていました。そして、これは靴の溝に挟まった小石に限らず、身の回りのさまざまな事象にもいえることなのではないかと思うんです。人が1回で運べる荷物の量や1日に使う水の量なども、統計を取っていくとそれぞれのサイズ感が似てくるのではないかという気がしました。
また、基本的に私は家で仕事をしているのですが、ここ1年はコロナ禍で都心に出かけたりすることがほとんどなかったので、今回集めた小石はほぼ地元の家周辺のものなんですね。きっと他の場所だとまた個数や石の傾向が違うのだろうなと思いますし、そこにすごく興味を感じます。
――これからも小石収集は続けていくのでしょうか? その際は、右と左を別々に毎日収集される予定ですか?
ネルノダイスキさん: とりあえず、しばらくはまた集めてみようかなと思います。あまり気張っても続かないので、そのくらいのゆるいスタンスです(笑)。左右の違いも非常に興味あるのですが、まだどうするかは正直あまり決めてません。集まった小石を見てもう少し何か面白い切り口がないか考えている最中でもあります。
純粋な好奇心から始まる趣味はとてもステキですね。ネルノダイスキさんの今後の研究に期待です。
※画像提供:ネルノダイスキさん(Twitter/note/Tumblr/TIS【東京イラストレーターズ・ソサエティ】)
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