“仕事猫”グッズが現場に次々進出中 導入のきっかけや現場での評判を中災防に聞いてみた(1/2 ページ)

人気も効果もヨシ!

» 2022年08月07日 19時30分 公開
[コンタケねとらぼ]

 ここ数年、ネット上で「仕事猫のグッズやポスターを現場で見た」といった声をよく見かけるようになりました。まさに適材適所な起用ですが、どのような経緯で仕事猫は現場に現れるようになったのでしょうか。グッズを販売する中央労働災害防止協会(中防災)に話を聞いてみました。

 仕事猫は、イラストレーターのくまみねさん(@kumamine)による猫のキャラクター。工事現場などで「ヨシ!」と指さし確認をながら危険行為をするコラ画像「現場猫」を、元イラストの作者であるくまみねさんが逆輸入したものとなります。

 最近では労働災害防止の促進団体である中災防が「仕事猫」の公式グッズを販売しており、ついに現場に仕事猫がやってきたとたびたび話題になっていました。どのようにして仕事猫グッズは生まれ、現場ではどのように扱われているのか。話を聞いてみました。

―― 仕事猫グッズやポスターが現場に取り入れられ始めたのはいつごろからでしょうか。

中災防: 2019年から、仕事猫をあしらった安全衛生の冊子やポスターを制作しています。

―― 取り入れる事になったきっかけはなにかありましたか。

中災防: 当時ネットを中心に、指さし呼称をしている仕事猫のユニークな姿が話題になっていました。これを見た指さし呼称を提唱する団体が、仕事猫を起用することで、より多くの人に安全衛生への理解と関心を深めてもらえるのではないかと考えたことがきっかけです。

 労災を引き起こしがちというキャラ設定は、逆に反面教師として労災防止の意識啓発につながると考え作者であるくまみねさんにコラボを持ちかけました。

―― 現場からの評判や反応はいかがですか。

中災防: 大変ご好評をいただいております。特にポスターは発売以降、製造業などの企業に加え、安全衛生に縁がなかった一般個人の方による問い合わせ、ご注文も年々増えています。

 購入いただいた方からは「会社にポスターの掲示をお願いした」「家の中に貼って安全意識を高めている」「働いている友人にプレゼントした」といったコメントや、「従業員が積極的に安全衛生のことを話題にするようになった」「注意喚起に大変有効なポスターをありがとうございます」とお礼をいただくこともあります。

 労働災害を防止するためには、一人一人が安全衛生について自分事として捉え、自分自身の身を守る行動をとるよう、安全意識を高めることが大切です。仕事猫はそれに大きく貢献してくれています。

―― 特に人気、売れ筋の商品はありますか。

中災防:初代ポスターである「安全衛生ポスター(猫のフリ見て・ご安全に)」は販売当時から話題になり、今でもパロディー作品が生まれるほど人気があります。中災防の仕事猫は、緑十字マーク入りのヘルメットに、しっかりとあごひもをしめています

仕事猫

 「小冊子(仕事猫と学ぼう 不安全行動と労働災害)」は労働災害発生のメカニズムの解説は分かりやすい内容と捉えられているようで、安全衛生教育教材としても人気です。指さし呼称のやり方も掲載しています。

仕事猫
仕事猫

 「安全衛生ポスター(熱中症がねらう・仕事猫)」は熱中症になってしまった仕事猫の姿が話題となり、ネットやTVのニュースでも紹介されました。

仕事猫

 「クールタオル(仕事猫)」はタオルによる巻き込まれ災害の危険性を解説した商品説明書の注意書きが労働災害防止団体ならではと話題になっています。

仕事猫
仕事猫

 これらのほかにも、いろいろな仕事猫関連の安全衛生図書・ポスター用品を取りそろえております。ぜひ中災防 安全衛生図書・用品販売サイトをご覧ください。

画像出典:中央労働災害防止協会

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/07/news024.jpg 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  2. /nl/articles/2412/07/news039.jpg コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  3. /nl/articles/2412/05/news178.jpg イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  4. /nl/articles/2412/07/news020.jpg “ひっつき虫”を簡単に取るには…… 身近なアイテムでスッキリするライフハックに「これでイライラしないで取れる」「今度、やってみます」
  5. /nl/articles/2412/07/news018.jpg 赤い毛糸3玉をどんどん編んでいくと……? 完成した“冬のオシャレアイテム”に「わかりやすくて感謝」「編んでみたい!」
  6. /nl/articles/2412/07/news031.jpg マッチョなザクが「ガンプラコンテスト」で大賞受賞 内部に秘密の仕掛けがぎっしり 「誰もが納得の大賞」「これぞオラザク」
  7. /nl/articles/2410/19/news010.jpg 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  8. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  9. /nl/articles/2412/06/news205.jpg 辻希美、長女・希空の幼少期ショット初公開 赤ちゃんの弟を抱っこする、幼いにっこり笑顔がかわいい
  10. /nl/articles/2412/07/news004.jpg 「成長してる!」 小6→中2までドット絵を描き続けたら……? 3年間の変化に「かわいらしい」「うますぎ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」