「無痛分娩」って痛みが無いんじゃないの……!? 絶対に痛みを感じたくない妊婦のハイテンション出産レポに「めちゃおもしろい」「勉強になる」(1/2 ページ)

臨場感あふれてる。

» 2022年10月26日 07時30分 公開
[Kamiharaねとらぼ]

 無痛分娩を選択した女性の出産レポート漫画がTwitterに投稿され、記事作成時点で3400件以上のリツイート、1万9000件の「いいね」を集めるなど話題になっています。厚生労働省によると、日本の無痛分娩の割合は近年増加傾向。しかし、その割合は全体の約5.3%と欧米諸国に比べるとまだ少ないのが現状です。経験者が教えてくれる、無痛分娩のリアルとは……? 編集部は作者の「いくじ」さんに話を聞きました。

参照:厚生労働省「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築について」

無痛分娩を選んだママの出産レポートの画像 無痛分娩を選んだママの出産レポート

 漫画の作者は、2歳の男の子を育てるいくじ(@ikgnoikg)さん。今回のお話は、息子くんを無痛分娩で出産したときのエピソードです。

出産にあたり、迷わず無痛分娩を選択

幼少期から出産は痛いと思い込んでいたの画像 幼少期から出産は死ぬほど痛いと思い込んでいたので、
迷わず無痛分娩を選択した画像 迷わず無痛分娩を選択しました

 幼少期から、「女性は将来絶対死ぬほど痛い思いをして子どもを産まなければいけない」と思い込んでいたいくじさん。大人になってから実際に出産するにあたっても、迷わず無痛分娩を選んだと言います。

余裕を持って過ごしていた画像 余裕を持って過ごしていたら
出産予定日の一週間前に陣痛が来た画像 出産予定日の一週間前に陣痛が来ました

 無痛分娩は、麻酔を使って陣痛の痛みをやわらげる出産方法。痛くないイメージのある無痛分娩を選んだことで、心に余裕を持って過ごしていたいくじさんですが、予想外のことが起きます。なんと、出産予定日の一週間前に陣痛が来てしまいまったのです!

無痛って言ってたのに、有痛!!

無痛って言ってたのに、有痛!!の画像 無痛って言ってたのに、有痛!!

 早朝、病院に電話をして陣痛を知らせるも、「(陣痛が)10分間隔ならまだ大丈夫だから、お風呂とか入ってリラックスしてね」という返事が。いくじさんの頭の中で「え……こんな痛いのにまだ病院に行かせてもらえへんの……?」「無痛って言ってたのに、有痛!!! 有痛!!!!」という思いをぐるぐるとめぐらせながら、しばらく陣痛に耐えることになりました。

 陣痛が5分間隔になったところで、いくじさんは痛みに耐えつつタクシーで病院に向かいます。しかし、病院の先生にあっさりと「まだ生まれないからもうちょっと家にいてね」と言われ、家に帰されてしまいます。

そしてやってきた本陣痛の画像 そしてやってきた本陣痛
早く打ってくれ麻酔!の画像 やっと麻酔を打てることになりました。早く打ってくれ麻酔!

 そしてやってきた本陣痛。いくじさんはさらに強い痛みに叫び声を上げながら、今度こそ……と病院に向かいました。ようやく「子宮口開いてますね。GOです」と言ってもらえたいくじさんは、「ヤッタァーッ。早く麻酔打ってくれ麻酔! 麻酔! 麻酔祭り!」と心の中で歓喜の声をあげます。

麻酔後、陣痛のない世界を手に入れる

麻酔後、ようやく陣痛のない世界を手に入れた画像 麻酔後、ようやく陣痛のない世界を手に入れました

 麻酔が効くまでの時間は地獄に思えたものの、いくじさんはついに望み通りの「痛みのない世界」に突入。子宮口がしっかり開くまでの時間を平穏にすごすことができました。

仮眠もとれた画像 痛みがなくなり、仮眠もとれました

 しかし、麻酔を打ってもらうまでの苦しみは相当なもの。いくじさんは、病院のスタッフに「昨日の夜中の1時に陣痛来てからずっと寝てないんで寝たいんですけど……」と伝え、仮眠をとることにしました。

あっという間の出産

子宮口から赤ちゃんの頭が見えてきた画像 子宮口から赤ちゃんの頭が見えてきました
すぐにお産が始まる画像 すぐにお産が始まり……
30分ほどであっという間に生まれた画像 30分ほどであっという間に生まれました

 その後しばらくして、助産師さんが子宮口から赤ちゃんの頭が見えてきたことを確認。すると、「はいじゃあいきんで〜」とすぐにお産が始まりました。いくじさんが「エッ嘘……嘘……嘘……」と思っている間にもお産は進み、あっという間に無事赤ちゃんが誕生!

 麻酔を打ってから出産までは2時間ほど。いくじさんは、「まじで麻酔きいてからはまじで楽だった。まじで手品だった」と振り返っています。

 出産時のリアルな心情を描いた漫画に、読者からは「めちゃおもしろい。結局痛いんかーいって」「死ぬほど笑って元気出ました」「めちゃくちゃおもしろくてめちゃくちゃ勉強になりました」などの声が。また、「無痛分娩有痛なんよまじで……」と、いくじさんの体験に共感する無痛分娩経験者の声も寄せられていました。

無痛分娩、想像していたものと違った? 作者に聞いた

 ねとらぼGirlSide編集部では、作者のいくじさんに詳しい話を聞きました。

――初めてのお産、そして無痛分娩の率直な感想を教えてください。イメージしていたお産と実際のお産との違いはありましたか?

いくじさん:完全に痛くなくて余裕なんだろうな〜と思ってましたが、現実は全然無痛じゃなくて麻酔が効くまではずっとキレ散らかしてました。それまで出産時のレポ漫画をよく読んでたんですが、わりと痛みについてはスルーしてる方が多かったのでこんな痛いならみんな描いといてよ! と謎のキレ方をしたのも覚えてます(笑)。

――これから出産を迎える方へのアドバイスがあれば教えてください。

いくじさん:自分がどれだけ痛みに弱いのかそれとも強いのか、不安を抱えるのが得意なのか不得意なのか、ちゃんと自分を理解してあげたうえで、最善の出産方法をパートナーの方と一緒に考えるといいと思います。

――漫画には多くの反響が寄せられています。感想やメッセージがありましたら聞かせてください。

いくじさん:無痛分娩という言葉が何となく世間の中でぼんやりとしか認知されていないことは何となく感じていて、その中で「無痛分娩を選んだのに無痛じゃなかった! 出産の現場のリアルはこんな感じ!」という声を伝えたくて描きました。無痛分娩に限らず女性の不安を少しでも減らせる選択肢が増える世の中になればいいなと思います。


 厚生労働省は、無痛分娩を検討する場合は最新の情報をもとに担当医師と相談し、出産する施設の体制をよく理解したうえで、メリットと考えられるリスクを考慮して分娩方法を選ぶよう呼びかけています。

 なお、いくじさんが出産する際には、子宮口が開いてから麻酔を打っていましたが、病院によっては陣痛が始まってすぐに麻酔を打つところもあるようです。

 無痛分娩時の痛みや麻酔を打つまでの時間は個人差があるだけでなく、出産する施設の方針によっても異なります。自分が望む出産方法をよく検討し、希望にあった施設を探すのが大切ですね。

 いくじさんはTwitter(@ikgnoikg名)やInstagram(@ikgnoikg)で、この他にもユーモアあふれる育児漫画を公開中です。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/03/news002.jpg 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  2. /nl/articles/2405/02/news023.jpg 【今日の計算】「2+7×9−3」を計算せよ
  3. /nl/articles/2405/02/news004.jpg 80代一人暮らし女性の“その都度が大事”なキッチンお掃除術 毎日少しずつ……の習慣に「尊敬しかない」「すごくやる気をもらえます」と称賛の声
  4. /nl/articles/2405/01/news013.jpg IKEAの新作カーテンが「家中これにしたい」ほどすてき!→どうやって付けているの? 垢抜けインテリア術に視線集中「すっごいかわいい」「色味が最高」
  5. /nl/articles/2402/15/news019.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  6. /nl/articles/2405/01/news131.jpg なんでそうなった? のこのしまアイランドパーク園内看板の名称が「俺は間に合わなかったがトイレはあっちだ君」に決定
  7. /nl/articles/2405/01/news128.jpg 「笑い止まんないw」 少女漫画風の顔をメイクで再現したら……? 衝撃の“おもしれー女”が爆誕 「笑うと怖!!」
  8. /nl/articles/2402/21/news158.jpg 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  9. /nl/articles/2405/02/news106.jpg 【今日の難読漢字】「鱸」←何と読む?
  10. /nl/articles/2405/01/news092.jpg “スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評