TikTokで「アナル日光浴」が流行 医者は「科学的・医学的な裏付けないトンデモ」と断言(1/2 ページ)
「アナル日光浴」は2019年にはすでに流行していました。
海外でTikTokの投稿をきっかけに、一部で「アナル日光浴(肛門日光浴/会陰日光浴)」が流行中です。すでに海外では肛門付近にひどい日焼けをした人もおり、危険性を訴える声が広がっています。この記事では「アナル日光浴」が流行するまでの流れや、その健康への影響について考えていきます。
「アナル日光浴」はその名のとおり、肛門を日光に当てるというもの。SNS上での投稿によると、地面に仰向けで寝転び、両足を広げるのがスタンダードな姿勢だとみられます。
「アナル日光浴」は2019年にはすでに流行していた
海外の研究資料によると、「アナル日光浴」が広まるきっかけとなったのは、2019年10月21日のInstagram上での投稿とみられます。ユーザーは「アナル日光浴」には集中力を高めたり、性欲を高めたりなどの効果があり、1日分の日光浴に相当するなどと主張。日焼け止めを使わないことを推奨していました。
該当投稿は2019年11月下旬にTwitterで拡散されました。12月には「ノーカントリー」や「ブッシュ」などで有名な俳優のジョシュ・ブローリンさんが実際に試したところ、肛門付近にひどい日焼けをしたことがメディアで取り上げられ、再び拡散されたといいます。
日本ではすでに2019年11月から12月にかけて、GIGAZINEやForbes JAPAN、Rolling Stone Japanが海外記事を翻訳する形で「アナル日光浴」について記事を掲載していました。ニュースサイト以外では、フジテレビがバラエティ番組「関ジャニ∞クロニクルF」、ABEMAが報道番組「ABEMA Prime」で「アナル日光浴」について取り扱っています。いずれも健康への影響については信憑性がない、という論調でした。
ところが、2022年に再びTikTokで「アナル日光浴」が流行する事態に。11月2日現在、「#perineumsunning(会陰日光浴)」は約300万回再生されるなど、大きな注目を浴びています。「アナル日光浴」を実践した様子の投稿だけではなく、行為について警鐘を鳴らす医師とみられる人物による投稿も確認できます。
「アナル日光浴」に科学的・医学的な裏付けは見つけられず
「アナル日光浴」にはどのような危険性があるのか。環境省が発表している「紫外線環境保健マニュアル2020」によると、一般論として紫外線を浴びすぎると、日焼け(サンバーン/サンタン)や免疫機能低下のほか、前がん症(日光角化症/悪性黒子)、皮膚がんなど健康への影響を与えると言われています。
特に肛門を日光を当てることに何か大きな問題はあるのか。ねとらぼ編集部では、総合診療医や美容皮膚科医など、複数の医師に取材を試みましたが、いずれも特殊な事例のため回答は得られませんでした。
一方で、2019年当時、“ニセ医学”に関する著書『“意識高い系"がハマる「ニセ医学」が危ない! 』の著者でもある、五本木クリニックの桑満おさむ院長は同院のブログのなかで、「日光浴によってビタミンDの合成を促進するために、わざわざ下半身あるいは全裸になって肛門をお日様に当てる合理的な理由はどう考えてもありません」として、「科学的・医学的な裏付けは無い、トンデモ」「健康法ではなく儀式」であると訴えていました。
前述の海外の研究資料では、「アナル日光浴」には集中力を高めたり、性欲を高めたりなどの効果があるという証拠はないと断言。短期的には日焼け、長期的には光老化、紫外線が誘発する腫瘍形成などの危険性があると解説されています。また、外科医のカラン・ラジ医師はVICEの取材に対して、「太陽光はやけどや炎症、皮膚がんのリスクを高める可能性があります」と話しています。
ちなみに、2022年にはアメリカでは一部の保守派が「アナル日光浴」に似た「睾丸日光浴」を提唱しています。「睾丸日光浴」は睾丸を日焼けさせるもので、提唱者らは「テストステロンを増加させる」などと主張しているようです。日本では5月ごろに同じくRolling Stone JapanとGIGAZINEが海外記事の翻訳した記事を掲載しており、いずれも提唱者らの主張には信憑性がないと報じています。
関連記事
- 「細い人は“ほぼ”肋骨取る手術やってる」ツイートが波紋 医者は「手術後、約数週間は呼吸するたびに痛み」など警鐘鳴らす
韓国のモデルは発端となったツイートに対して「デマ」だと主張しています。 - 「ファイザーが社屋からロゴを消して逃げた」デマ情報が拡散 日本法人「これまでと変わらず活動中」と否定
ファイザーに問い合わせました。 - 『月刊ムー』が反ワクチンめぐる陰謀論に苦言 「いきなりどうされました」「ムーが真顔で説教するレベル」と話題に
びっくりした。 - ダイエットや睡眠療法に全身麻酔薬が有効とする広告が物議 日本麻酔科学会「使用法は推奨しない」と見解示す
睡眠障害への効果は広く認められたものではないとのこと。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
大谷翔平、妻・真美子さん妊娠公表→エコー写真に“まさかの勘違い” 「デコピン妊娠?」「どう見てもデコピンで草」
-
チェジュ航空社長、日本語で謝罪 犠牲者は170人以上との報道 公式サイトは通常のオレンジからブラックに
-
大谷翔平の妻・真美子さん妊娠→現役時代に語っていた「将来の夢」に感動の声 「なんか泣けてくる」
-
母「昔は数十人もの男性の誘いを断った」→娘は信じられなかったが…… 当時の“想像を超える姿”が2800万再生「これは驚いた」【海外】
-
「スマホ入荷しました」 ハードオフ店舗がお知らせ→まさかの正体に大横転 「草しか生えない」
-
子どもがお店で“高額おもちゃ”を欲しがる→通りすがりの“五輪選手がまさかの理由”でプレゼント 「すごすぎる話」「今年一番感動」
-
大谷翔平と妻・真美子さん“家族ショット”に210万いいね 「素敵な1枚」「幸せな家族写真!」【“大谷家”の新たな一歩】
-
「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
-
ヤクルトが“投げ売り状態”かと思ったら…… 「大勘違い」引き起こしかねない光景に「さすがに飲めない」
-
毛糸で“お花をぷくぷく”編んでいくと…… 思わず笑顔になるアイテム完成に「なんて美しい」「母に編んであげよう」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
- 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
- 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
- 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
- “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
- 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
- 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
- トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
- “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」