スイッチバックとループ橋がそろう「鉄道漫画の聖地」! 絶景「奥出雲」、熱烈スイッチバック鉄が企画した「鉄道マンガ展」に行ってきた月刊乗り鉄話題(2022年11月版)(3/5 ページ)

» 2022年11月15日 12時00分 公開
[杉山淳一ねとらぼ]
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必見! 三段式スイッチバックを再現した「木次線スイッチバックのジオラマ」

 第二会場もあります。ここは有料(300円)です。ちょっとおカネがかかった展示物があります。

 それは「木次線スイッチバックのジオラマ」! すごいすごい。Nゲージで三段式スイッチバックを再現しました。これは見ただけでキブンが上がります。自動運転システムまで組み込んでいます。江上さんが東京の自宅付近を散歩中に見つけた町工場がすごいレベルでびっくり、「壁にUFOが刺さってて、UFOの修理できますって看板があって、何だろうと思って訪ねたら仲良くなったんだよね」と、すてきな縁があったそうです。

 このジオラマを観るだけでも300円以上の価値はあるし、全国から新幹線や飛行機やサンライズ出雲に乗って来るべきかも。

第二会場には「木次線スイッチバックのジオラマ」! 第二会場には「木次線スイッチバックのジオラマ」!
ジオラマを正面から ジオラマを正面から
壁じゅうに鉄道漫画だ! 壁じゅうに鉄道漫画だ!
「鉄子の旅」作者・菊池直恵さんによる書き下ろし原画。江上さんの表情が面白い。ぜひ現地でご覧ください 「鉄子の旅」作者・菊池直恵さんによる書き下ろし原画。江上さんの表情が面白い。ぜひ現地でご覧ください

 周りの壁にも漫画の原画がたくさんあります。展示テーマは「木次線特集」でした。数ある漫画の中から、「木次線」や「出雲坂根のスイッチバック」が登場する場面を並べました。こんなにあるんですね。

 例えば、「鉄子の旅」「新・徹子の旅」「青春(あおはる)鉄道」「始発ちゃん」「おんな鉄道ひとり旅」「テツぼん」「駅弁ひとり旅」「ゆりてつ 私立百合ヶ咲女子高鉄道部」「ヒゴロ」、そして風景日本絵画・棚町宣弘氏の作品など。鉄道漫画ファンの皆さん、ここに来れば聖地巡礼が1回で済みますぞ(違うか)。

偶然出会って仲良くなった縁という町工場さんが作ったという自動運行システム。すごい 偶然出会って仲良くなった縁という町工場さんが作ったという自動運行システム。すごい
2列車同時運転。風景は未完成。クラウドファンディングの返礼品として「この山に樹木を設置する権利」がある。参加者が木を植えるときは「植樹祭」と呼ばれていた 2列車同時運転。風景は未完成。クラウドファンディングの返礼品として「この山に樹木を設置する権利」がある。参加者が木を植えるときは「植樹祭」と呼ばれていた

 それにしても出雲坂根スイッチバックの人気はすごいです。「鉄子の旅」の作中で江上さんが興奮する姿もありました。やっぱりここだけじゃもったいないなあ。大都市で開催して第二会場の作品やジオラマを展示したら、もっとたくさんの人に木次線や出雲坂根のスイッチバックを知ってもらえるんじゃないかしら。

出雲坂根駅、そっくり。延命水をくめるところも再現 出雲坂根駅、そっくり。延命水をくめるところも再現
出雲坂根駅は折返し構造。2つの列車が行き違える 出雲坂根駅は折返し構造。2つの列車が行き違える
SLも走る!! SLも走る!!
スイッチバック3段目から出雲坂根駅を見下ろすとこんな感じ スイッチバック3段目から出雲坂根駅を見下ろすとこんな感じ
クラウドファンディングの返礼品のひとつ、名刺大の金属ジオラマ。このほか、鉄道マンガ展関連グッズや書き下ろしマンガなどを道の駅おろちループで販売 クラウドファンディングの返礼品のひとつ、名刺大の金属ジオラマ。このほか、鉄道マンガ展関連グッズや書き下ろしマンガなどを道の駅おろちループで販売
スタッフのお父上が所蔵する機関車。これはもしや……1963年に販売された国産初のNゲージ製品「C50形蒸気機関車」では??? スタッフのお父上が所蔵するという機関車。これはもしや……1963年に販売された国産初のNゲージ製品「C50形蒸気機関車」では???

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