ベッカム、“人権侵害”カタールW杯アンバサダーで批判の渦中に BTSメンバーや大御所も開会式パフォ巡り賛否(1/2 ページ)

同性愛者、労働者の人権が無視されていると批判されています。

» 2022年11月15日 16時43分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]

 FIFAワールドカップカタール2022が現地時間11月20日に開幕。しかし開催国カタールでの人権侵害を巡り、人気歌手が出演を公に否定したり、アンバサダーの英元代表デヴィッド・ベッカムが批判されたり、波紋を広げています。

デヴィッド・ベッカム 選手として3大会に出場したベッカム(画像はデヴィッド・ベッカム公式Instagramから)

 ベッカムを巡っては英コメディアンのジョー・ライセットが11月13日、Twitterにベッカムを糾弾する動画を投稿し、同時に「ベッカムへメッセージ」というWebサイトを公開。長らくゲイの権利支持者として活動してきたベッカムが、「同性愛は違法で処罰の対象となり、イスラム教徒であれば死刑の可能性すらある」カタール開催のW杯でアンバサダーを務めることを疑問視する声明を発表しています。

 ライセットの主張によると、アンバサダー就任にあたりベッカムは1000万ポンド(約16億円)もの報酬を受け取っているとされています。「ベッカムがカタールとの契約を破棄するのなら、ポケットマネーから1万ポンド(約160万円)をサッカー界のゲイ支援のため寄付する」と本人へ呼びかけ。20日に行われる開会式までに返答がなければ同額を「ゲイアイコンとしてのあなたの立場と同じように」シュレッダーにかけるとしました。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチは10月、カタールではW杯開催のため導入された大勢の外国人労働者が死亡したり、また賃金未払いが横行していると批判。国際サッカー連盟(FIFA)批判にも発展し、11月には開催地決定当時に会長だったゼップ・ブラッター氏がスイス紙に「(決定は)間違いだった」と答えるインタビューが掲載されました。

 そのためベッカムの関連投稿にも「カタールW杯のアンバサダーなんてさぞ名誉なことでしょうよ」「カタールの人権のため戦う機会をみすみす逃し、代わりに大金を受け取ることを選んだんだね」「カタールから金を受け取るなんて、恥を知れ」と批判コメントが投稿されています。

日本代表メンバー 日本代表メンバー(画像はJFA公式Instagramから)

 また、英歌手デュア・リパは13日、Instagramストーリーズを通じセレモニー出演のうわさを「パフォーマンスはしないし交渉もない」と真っ向から否定。大御所ロッド・スチュワートも同様に、多額でのオファーがあったことを認めながら「正しい選択ではない」と断ったことをSunday Times紙を通じて明言しています。

 一方で開会式でのパフォーマンスが予定されているBTSのメンバー、ジョングク(JUNGKOOK)についてはファンを中心に「大舞台頑張って」「私たちの誇り」と好意的な見方が多くSNSに投稿されている反面、視聴ボイコットを呼びかける層もあり、その反発を巻き込み一部で論争になっています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」