「ジャニー氏に性被害受けた」元ジャニーズJr.の告発動画が波紋呼ぶ ジャニーズ事務所からは回答なし(1/2 ページ)
過去には、東京高裁でジャニー氏から受けた性被害が「真実」と認定されています。
※この記事には性被害に関する記述があります。読まれる際は注意してください
「(股間を)触られた。がっつりくわえられた」――。元ジャニーズJr.のアーティストによる、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏から性被害を受けたとする告発動画が波紋を呼んでいます。ねとらぼ編集部ではジャニーズ事務所に事実関係について問い合わせましたが、期日までに回答は得られませんでした。
性被害を受けたと主張しているのは、アーティストのKAUAN OKAMOTO(カウアン オカモト)さん。カウアンさんは暴露系YouTuberのガーシー議員(東谷義和氏)と対談し、ジャニー氏から受けたという性被害について明かしました。
カウアンさんが性被害に遭ったと主張しているのは、15歳か16歳のこと。当時出入りしていたジャニー氏の部屋にあるベッドで寝ていると、ジャニー氏がベッドにそっと入ってきて、添い寝して太もものマッサージを始めてきたと回顧。その後、少しずつ股間に手が伸びてきて、「(股間を)触られた。がっつりくわえられた」と話しています。
また、カウアンさんは大阪にあるホテルのスイートルームでも、同様の性被害にあったと主張。キングベッドでジャニー氏とカウアンさんともう1人のアイドルの3人で寝ていると、ジャニー氏が交互に性行為に及んだと振り返っています。
カウアンさんは当時について、「半泣き状態で堪えた」「寝ているふりをしている。(性行為を)断れないし、OKとも言えない」と戸惑いがあったと言及。「(性被害を受けたアイドルのなかには)そこ(性被害)が傷になっている人もいると思う」「本当にトラウマ(を抱えている)の人はいる。僕も長い間、親にも誰にも言えなかった」と語りました。
なお、カウアンさんはジャニーズ事務所を退所後に親にも性被害について告白し、現在は自身が性被害を受けている様子を撮影した動画を自身と親が所有していると主張しています。
東京高裁でジャニー氏から受けた性被害が「真実」と認定
ジャニー氏に性被害を受けたという告発は他にもあり、1960年代から1970年代にかけて活躍した「フォーリーブス」の北公次さんによる著書『光GENJIへ―元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』(1988年、データハウス出版)、元ジャニーズJr.で「光GENJI」のメンバー候補だったという木山将吾さんによる著書『SMAPへ - そして、すべてのジャニーズタレントへ』(2005年、鹿砦社出版)などの例があります。
加えて、ジャニー氏が死去した2019年以降、多くのメディアが追悼ムードのなか、一部週刊誌などがジャニー氏による性加害について報じました。みどり共同法律事務所の穂積剛弁護士は当時、公式サイトに掲載したコラムのなかで、「ジャニー喜多川による問題行動(セクハラ行為)についても、改めて指摘されて然るべきではないか」と問題提起し、2002年5月に東京高等裁判所が出した判決について言及しています。
報道や同コラムによると、この裁判は『週刊文春』が1999年11月〜12月に報じた記事に対して、ジャニー氏とジャニーズ事務所が名誉毀損訴訟で訴えたというもの。未成年の少年がジャニー氏に性被害を受けたという点についても争われた結果、東京高裁は「真実であることの証明があった」と認定しました。ジャニー氏とジャニーズ事務所は上告したものの、最高裁は棄却して高裁判決が事実認定されています。
ねとらぼ編集部ではジャニー氏から受けた性被害の告発が複数あることを踏まえ、ジャニーズ事務所にカウアンさんによる告発内容について把握しているかなど、事実関係について問い合わせましたが、期日までに回答は得られませんでした(※11月16日に問い合わせ、11月17日までを回答期限としました)。
※一部、誤字脱字を修正しました【11月19日22時45分】
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