【ふるさと納税】微妙に余った寄付金額は“犬・猫の保護活動”に 殺処分ゼロを目指す各自治体と団体の取り組みを紹介(1/2 ページ)

ふるさと納税で応援しよう!

» 2022年11月19日 20時30分 公開
[あだちまる子ねとらぼ]

 おいしそうな特産品や、応援したい地域の返礼品をいくつか選び、微妙に余った“数千円”――。2022年度の「ふるさと納税」の寄付期限が迫り、返礼品を急いで選ぶ人が多いなか、この数千円の使い道に毎年悩まされている人も多いのではないでしょうか。

 寄付金額の上限ギリギリまで使えるよう返礼品を厳選し、パズルのように組み合わせる時間も楽しいけれど、今年はその余った数千円で、“動物の命を守る活動”に取り組む自治体や団体を応援してみるのもいいかもしれません。

 犬・猫の殺処分はいまや大きな社会問題。環境省Webサイト「動物の愛護と適切な管理」は、2020年4月1日〜2021年3月31日に殺処分された犬・猫の全国総数が2万3764匹と発表しています。

 昨今、国内では殺処分への否定的な意見と保護への関心が高まり、殺処分数は減少傾向を見せているものの、行き場をなくした犬・猫たちが命を失う悲劇はいまだに後を絶ちません。

 こうした背景から近年、ふるさと納税の支援制度を活用し、犬・猫の避妊手術や施設建設などの保護活動費に財源を充てる動きは広がりを見せ、これまでに約50自治体が参加、目標を大きく上回る寄付が寄せられた事例もあります。

 本記事ではふるさと納税の寄付を受け付けている各サイトから、犬・猫の殺処分減を目指す自治体や、地域と連携し保護活動に取り組む団体の返礼品やガバメントクラウドファンディング(※)を一部紹介。各自治体や団体によって資金の用途や返礼品の有無が異なるので、自身の考えに合ったプロジェクトを探してみるといいでしょう。

※政府(自治体)が行う寄付制度。自治体が抱える問題解決のため、寄付金の使い道をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した人たちから寄付を募る仕組み

ふるさとチョイス

広島県神石高原町/年間4059頭の犬が殺処分されています。日本の「殺処分ゼロ」をめざして

 広島県神石高原町×特定非営利活動法人「ピースウィンズ・ジャパン」のガバメントクラウドファンディング。同法人がこれまでに保護した犬は7000頭を超え、同県の殺処分機はこの6年間一度も稼働していないとのこと。寄付金は殺処分対象となった犬や譲渡が難しい高齢犬、障がい犬、病気の犬の受け入れ、殺処分をなくす仕組みの土台作りなどに活用される。寄付金額は任意。

高知県日高村/【お礼の品なし】里親募集型保護猫カフェの支援(動物愛護)

 寄付金の一部は保護猫のエサ代や手術代、高知県高岡郡日高村にある里親募集型保護猫カフェ「にゃんこメリー」の運用に活用。同カフェでは保健所より殺処分対象となった子猫の譲渡を受け、カフェを運営しながら子猫を育てている。寄付金額は5000円から、お礼の気持ちとして同カフェから手紙と保護猫の紹介のチラシを送付(返礼品なし)。

愛知県一宮市/【お礼の品なし】一宮市動物愛護事業

 愛知県一宮市の動物愛護事業への寄付。寄付金は飼い主のいない猫の避妊去勢手術費補助や、保護動物の身元確認に役立つマイクロチップ装着の普及啓発、保護された動物を安全に搬送するための車の購入費などに活用される。寄付金額は5000円から。

岐阜県岐阜市/動物避難所を全国に。ペット同行避難のための支援制度を創りたい。

 全国に散発的に発生している動物避難所の取り組みをネットワーク化し、社会的な認知を広げ、実際に災害時に人と動物を助けられる仕組み作りを目指すプロジェクト。寄付金はペットと飼い主が安心して避難できる動物避難所を全国に広めるとともに、ペットとともに避難する避難者を支援するための「動物避難基金(仮称)」の創設に活用される。寄付金額は任意。

楽天ふるさと納税

奈良県生駒市/【ふるさと納税】「猫等動物愛護・環境づくり」を応援(返礼品なし) 1000円 寄附のみ申込みの方

 猫の殺処分ゼロと、動物にやさしい環境づくりを目指すプロジェクト。「地域ねこ活動推進」「公園や農地などの環境保全」など、動物愛護や、人と自然が共生できる環境保護のために活用される。寄付金額は1000円から。

沖縄県八重瀬町/【ふるさと納税】【南の島の動物愛護活動】保護猫活動等をサポート(3千円)

 沖縄県八重瀬町内の動物愛護事業への寄付。温暖な気候の沖縄では野良猫が繁殖しやすく、多くは捕獲のうえ殺処分されてしまうのが現状。さくらねこ活動や、病気の野良猫を保護する施設の維持費や飼育費、里親探しの費用に充てるための資金を募集している。寄付金額は3000円から。

山形県遊佐町/【ふるさと納税】森の猫砂 庄内の天然木材100% 5L×2袋 合計10L

 寄付金の一部は、山形県遊佐町のNPO法人「庄内アニマル倶楽部」の保護活動費(避妊・去勢手術代、エサ代、ワクチン代など)に充てられる。返礼品は山形県の庄内地方で採れた黒松の間伐材から作られた森の猫砂。寄付金額は5000円から。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた