「たすけてぇ!!」人気絵師がTwitter乗っ取り被害 Twitter買収のゴタゴタで「運営のなりすましを信じてしまった」(1/2 ページ)
アカウントは11月19日に、無事復活したとのこと。
人気イラストレーター、玖条イチソ(@kujouitiso)さんが、11月10日にTwitterアカウントを乗っ取られる被害に遭いました。それから9日後、アカウントは無事復活。編集部は玖条さんに事の経緯を聞きました。
事の起こりは、Twitterの運営を装ったスパムメール。イーロン・マスク氏によるTwitter買収で情報が錯綜(さくそう)していたこともあり、玖条さんはついメールに反応してしまったといいます。
その結果、アカウントは乗っ取られてしまい操作不能に。連携していたGoogleアカウント経由でログインこそできたものの、Twitter自体のメールアドレスやパスワードは犯人に変更されていて取り戻せません。
乗っ取った犯人は、英語で怪しい発言を繰り返していた様子(現在は削除済み)。玖条さんもツイートの投稿はできたため、「アカウントが完全復帰できるまで私は日本語でしかツイートしません。怪しい英語のツイートは自分ではありません」と事態を伝えますが、その都度犯人に削除されてしまいます。
それでもこの抵抗により、乗っ取りの事態はファンや知人の手で広く周知されることに。それも影響してか、玖条さんは11月19日にアカウントを無事取り戻すことができました。復帰にあたり、「皆さまのご協力のおかげで、乗っ取り犯による操作の停止が早い段階で行えました」と、謝意を述べています。
この一件を振り返り、「『〇〇になってしまうので個人情報を送ってください』という運営からのなりすましメールには絶対に返信しないように気をつけてください!!」と、注意を呼びかける玖条さん。編集部は被害のきっかけなど詳細を聞きました。
―― 「運営なりすましメールに返信してしまったのが事の始まり」とのことですが、いつごろにどのようなメールが来たのでしょうか
玖条イチソ:迷惑メールの処理をしてしまったので正確には分かりませんが、乗っ取られる数日前の11月7日か8日ごろだったと思います。「公式認証バッジが取り上げられますので、一度ログインしてください」といった内容のメールが送られてきました。
いつもならそんなメールを信じることはないのですが、Twitterのゴタゴタが話題になっていたこともあり、そのときに限っては信じてしまいました。
―― そこからどうやってアカウントを取り戻したのでしょう
玖条イチソ:スパムメールのリンク先でログインパスワードなどを入力したことで乗っ取られてしまったのですが、まずは、アカウントを取り戻すために、公式のヘルプにある通りサポートへ申告しました。
ただ、今回は私の乗っ取り被害がトレンドに入ったらしく、それを見たファンや知人の方々が協力してくださいました。おかげさまで、より早い段階で運営に状況が届いたのが幸いでした。
―― 今回の件で気付いたこと、ほかの人にも気を付けてほしいことなどあれば教えてください
玖条イチソ:スパムに反応しないなんて当たり前のことだとは思いますが、人間に「絶対」なんてことはありませんので、精神状態やそのときの状況次第で、誤って反応してしまうことはあると思います。
ですので、どんなときでもメールは内容だけではなく、送信元のアドレスやドメインなどは必ずチェックすべきだと思います。
協力・画像提供:玖条イチソ(@kujouitiso)さん
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