ディズニー作品の日本語版「クソダサフォント」に批判の声 手作りクッキーのはずが無機質なフォントに(1/2 ページ)

確かに見ていて気になる。

» 2022年12月05日 14時35分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 ディズニー作品の日本ローカライズ版におけるフォント表現について、感動的なシーンが台無しになっているとTwitter上で批判が巻き起こっています。

 海外ゲームの日本語ローカライズで、フォントとしてやたら「MSゴシック」が採用されることへの批判から派生した話題。ディズニー作品の日本語ローカライズ版で、作中の文字表現が日本語に差し替えられる際に、しばしばオリジナルからかけ離れた「クソダサ」なフォントになっていることがあるとして、改善を求める声が相次いでいます。

 

 今回特に拡散されたのは、映画「シュガー・ラッシュ」(2012)において重要なアイテムとして登場する、ヴァネロペがラルフに贈った「ヒーローのメダル」。

 オリジナルでは筆記体で「You are my hero(あなたは私のヒーロー)」と書かれていますが、日本語ローカライズ版では無機質なフォントで「私のヒーロー」となっています。ここは2人の友情を描く上で重要なシーンなのですが、これではせっかくの手作りメダルが、どこかで買ってきた既製品のように見えかねません。

日本語ローカライズ版(画像は「シュガー・ラッシュ」より)
オリジナル版 ※色味の違いは再生環境の違いによるもの(画像は「シュガー・ラッシュ」より)

 ディズニー作品はこれまで映画館での上映時、字幕版ではオリジナルの文字表現を、吹替版では日本語ローカライズ版の文字表現を用意することがありました。また「シュガー・ラッシュ」も含め、Blu-ray化された際には字幕版と吹替版を切り替えることで、作中の文字表現がオリジナル版とローカライズ版に切り替えられるようになっている作品が多くありました。

 このように、せめて両方見比べられる環境があるのは、ファンとしてうれしいもの。ところが現在、同社は「Disney+」での配信事業に力を入れているものの、Disney+上ではローカライズ版が用意されている場合、字幕版と吹替版を切り替えてもローカライズ版でしか表示されないようです。

 ねとらぼ編集部ではウォルト・ディズニー・ジャパンに、同社のPR代理店を通じ「批判の声を把握しているか」「近年改善に取り組んでいる点はあるか」、そして「Disney+においてオリジナル版とローカライズ版を切り替える機能を用意する予定はあるのか」質問しましたが、期日までに回答を得ることができませんでした。

 文字表現のローカライズは、作品を幅広い年代に届けるための取り組みとしては有意義なものです。せっかく作品のために行っているのだからこそ、より良い内容に仕上げてほしいと願わずにはいられません。

 なお、2022年9月には、「Disney+」のメニュー画面に表示される作品ロゴのフォントが「クソダサ」だと紹介したブログ記事もネット上で話題になりました。その中でトップバッターとして紹介された「スパイダーマン&アメイジング・フレンズ」の「クソダサ」ロゴは、その後Disney+上でひっそりと修正されています。ディズニー側も案外、ユーザーのこうした声には敏感なのかも……? 今後の改善に期待したいところです。

現在のロゴは修正済み。英語版のオリジナルロゴに寄せたデザインとなっている(画像はDisney+より)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2409/14/news065.jpg 天皇皇后両陛下の那須静養、愛子さまが天皇陛下のため蚊を手で払う場面も…… “仲むつまじいショット”が約240万再生
  2. /nl/articles/2409/13/news079.jpg 「脳がおかしくなった」 新宿駅を出る→“まさかの光景”に思わず三度見 「意味わからん」「田舎者にはマジでダンジョン」
  3. /nl/articles/2409/14/news035.jpg 「変わりすぎやん!」 たった5年間で…… 梅田の町並みの“激変”に衝撃の声 「ここがこう!?」「再開発ってすごい」
  4. /nl/articles/2409/14/news006.jpg これは憧れる…… “1人暮らし歴5年”のこだわりがつまった“1K7畳”に反響 「なんておしゃれ」の声
  5. /nl/articles/2409/13/news194.jpg 「浮ついた気持ちあった」 “30万人が視聴”有名ストリーマー、セクシー女優との“不倫疑惑”を弁明
  6. /nl/articles/2409/14/news033.jpg 夫の弁当を8年間作る妻、寝起き5分で作り始める弁当をのぞくと…… “お互いストレスが少ない”秘密に「お店で売ってたら絶対買う」
  7. /nl/articles/2409/14/news009.jpg そうはならんやろ “バラの絵”を芸術的に描いたら……“まさかの結果”が200万再生 「予想を超えてきた」【海外】
  8. /nl/articles/2409/12/news004.jpg 雑草だらけの庭が“たった1台の草刈り機”で…… “見事な変化”に7000万再生 「よくやった」「まさにプロ」
  9. /nl/articles/2409/07/news027.jpg “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  10. /nl/articles/2409/10/news029.jpg 550円の“壊れたガンプラ詰め合わせ”を購入→ジャンク品を“大復活”させる職人技に脱帽 「ロマンを感じる」
先週の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  3. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  4. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声
  5. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  6. 猛毒ガエルをしゃぶった30分後、口がとんでもないことに…… 直視できない異常症状に「死なないで」「この人が苦しむってよっぽど」
  7. 33歳の「西郷どん」二神光さん、バイク転倒事故での急逝に衝撃 1年前の共演者は“願い”明かし「叶わないなんて」
  8. 「コレ入れると草が生えない」 外構工事のプロがやっている“究極の雑草対策”に注目
  9. 「へー知らんかった」 わずか7年で“消えた駅” 東京メトロが明かす“知れば納得の歴史” 「だからあんなに……」
  10. 秋葉原のトレカ店が“買い占め被害” 近隣店とその常連客が共謀し“全口購入の人員確保” 「大変遺憾で残念な限り」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」