「これで、母の味が残せます」こだわりのかつお節がつないだ奇跡の実話に14万人が涙(1/2 ページ)
あったかいお雑煮が食べたくなりました。
会社にかかってきた1本の電話。過去にやりとりした記録はあるものの、相手は初めて電話すると言っていて……? “母の思い出の味”がつないだ奇跡のエピソードが、Twitterで大きな話題になっています。投稿には記事執筆時点で3万4000件以上のリツイートと14万1000件を超える“いいね”が寄せられました。
投稿者は、かつお節コーディネーターの大塚 麻衣子(@AJIMAI3)さん。大塚さんが勤める東京都中央区のかつお節屋「タイコウ」では、土地柄や料理、好みに合わせてこだわりのかつお節を販売しています。
ある日、会社の電話が鳴りました。発信者の名前と番号が表示されたため、過去に取引があった人からだと思い電話に出た大塚さん。しかし、電話口の女性は「初めて注文する」と言うのです。
疑問に思い、既に登録されている電話番号であることを伝えると「それって〇〇〇〇で登録されているんですか?」とのこと。女性は自分が登録されている人物の娘であることを伝えると「こちらのかつお節だったんですね…」と言い、黙り込んでしまいました。しばらくすると、電話口から静かに鼻を啜る音が聞こえてきたといいます。驚いて声をかける大塚さん。しばらく泣いた女性は、落ち着いたあとで事情を話してくれました。
過去にかつお節を注文していたのは、2020年夏に急逝した女性の母親でした。毎年親戚が集まって新年を祝うときに、母親は10リットル近い出汁(だし)を用意してそばやお雑煮を作っており、それが家族や親戚の一番の楽しみだったといいます。
母親が急逝してから、女性や家族が母の遺したレシピを元にお雑煮やそばつゆを作ったものの、全く味が違いました。そこで「ひょっとしてかつお節が違うんじゃ無いか?」と思い付き、いろいろ試していたとのこと。ようやく母が使っていたかつお節を探し当てられた驚きと喜びで、涙ぐんでしまったのです。
大塚さんは、母親との過去のやりとりをよく覚えていました。実は生前最後の注文を受けていたのも大塚さんで、「毎年お宅のかつお節を頼むと、年の瀬って感じがするわぁ!」「お宅のは、普段はなかなか使えないんだけど、お雑煮だけはそちらの枯節じゃ無いと、主人が納得しないのよぉ」と楽しげに話していたのです。それを伝えると、女性はまた泣き声になり、お礼を言ってくれたのだとか。
ようやく母が愛用していたかつお節に出会えた女性。新たな注文を受けた大塚さんが出汁の引き方やかつお節の扱い方などを説明すると、女性は「これで、母の味が残せます」と言いました。この最後の言葉に、大塚さんも感極まり泣いてしまったそうです。
「家庭の味が脈々と受け継がれていく。文化というものは、結局は家庭で育まれてつながっていくもの。その一かけらにでもなれていることが、うれしかった。『お宅のかつお節でないと、この味にならないの!』は、かつお節屋にとって、最高の褒め言葉です」と大塚さん。失いかねなかった家族の味をこだわりのかつお節がつないだ、心あたたまるエピソードでした。
この投稿は多くの人の心に響き「とてもステキなお話ありがとうございます」「思い出と味覚は深く結び付いていると実感しました」「自分が好きな家族の味を、教えてもらえるうちに学ぼうと改めて思いました」といった声が寄せられています。
また、ツイートが話題になったことでタイコウのかつお節も「ぜひ食べてみたい!」と大きな注目を集めました。注文が殺到したためオンラインショップは一時休止中ですが、準備が整い次第再開予定とのこと。なお、かつお節の発送は2023年以降になる可能性があるそうです。タイコウの公式サイトには全国の販売店や取扱店も記載されているため、気になる人は合わせてチェックすると良さそうです。
大塚さんのもとへは「お雑煮の作り方を教えて」「味付けの仕方を教えて」といった問い合わせも届いているそうですが、お雑煮は地域によって全く味が違うもの。この機会に自分の地域や家庭の味の作り方や材料を調べてみるのも楽しそうですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
「博物館行きでもおかしくない」 ハードオフ店舗に入荷した“33万円商品”に思わず仰天 「これは凄い!!」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
「マジかーーー!」 新札の番号が「000001」だった…… レア千円を入手した人が幸運すぎると話題 「555555」の人も現る「御利益ありそう」「これは相当幸運」
-
浅田真央、男性と“デート” 驚きの場所に「気づいた人いるかな?」
-
身内にも頼れず苦労ばかりの“金髪ギャルカップル”→10年後…… まさかまさかの“現在”に「素敵」「美男美女でみとれた」
-
海岸で大量に拾った“石ころ”→磨いたら…… 目を疑う大変貌に「すごい発見!」「石って本当にすてき」【カナダ】
-
トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
-
生後1カ月の保護子猫、後頭部を見るとあのアルファベットが……→9カ月の現在にびっくり 「プレミアム猫」「本当にPですね」
-
辻希美、17歳長女・希空に「ダサすぎるって」とツッコんだ格好
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」