あす24日〜十年に一度の強烈寒波 大雪・猛吹雪で交通に大幅乱れも 今できる対策は

» 2023年01月23日 15時47分 公開
[日本気象協会 tenki.jp(http://www.tenki.jp/)]
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 きょう23日(月)は、低気圧の影響で四国から関東の太平洋側でも雨や雪の降っている所があります。あす24日(火)からは、十年に一度クラスの寒波が流入する見込みで、近年では最強の強烈な寒波が流れ込むでしょう。大雪や猛吹雪によって車が立ち往生したり、通行止めなどのおそれも。今できる対策を早めに取り組んでください。

あす24日〜流れ込む寒波レベル「近年で最強」「十年に一度クラス」

 きょう23日(月)は、低気圧の影響で四国から関東の太平洋側でも雨や雪の降っている所があります。

 あす24日(火)は、強い冬型の気圧配置となり、「十年に一度クラス」で「近年で最強」の強烈寒波が流れ込むでしょう。

 上の図は、あす24日(火)午後3時、上空1500メートル付近の寒気の図です。平地で雪が降る目安とされる寒気はマイナス6℃以下ですが、その線は本州の南まで下がり、西日本から東日本のほとんどのエリアで、「マイナス12℃以下」の寒気が流れ込んでいます。九州には、「マイナス18℃」の線も近づいています。福岡での上空1500メートル付近の気温の観測では、過去最低が1977年2月16日に観測されたマイナス17.3℃です。今回は、その記録に匹敵する寒気が流れ込む予想で、まさに「十年に一度」もしくは、「数十年に一度クラス」の寒気になりそうです。

 近年では、2016年1月24日に上空1500メートル付近でマイナス12℃以下の寒気が、西日本から東海地方まで南下した際、西日本で水道管破裂による断水が相次いで発生し、生活に大きな影響が出ました(850hPa 午前9時の気温 福岡マイナス14.8℃、松江マイナス16.6℃)。今回は、この時よりもさらに強烈な寒気が南下する見込みです。

 25日(水)頃が寒気のピークとなる見込みです。西日本や東日本は、マイナス12℃以下の寒気にすっぽりと覆われ、北日本は一部で「マイナス24℃以下」の非常に強い寒気が流れ込む所もあるでしょう。

北日本・東日本 あす24日〜大雪や猛吹雪よる道路の影響大きく

 あす24日(火)から26日(木)にかけては、西日本から北日本の広範囲で雪が降り、大雪や猛吹雪に警戒が必要です。

 道路影響予測では、北海道から関東甲信、東海の広い範囲で大きな影響が出る予測が出ています。雪の状況によって、高速道路の通行止めなどのおそれがあります。

 特に、日本海には風の収束線ができて、活発な雪雲がかかりやすくなり、北陸から山陰では、どこで記録的な大雪が降ってもおかしくない気象条件になるでしょう。東海など太平洋側の平地にも雪雲が流れ込み、大雪や積雪となるおそれがあります。

 雪道の運転に慣れていない方は、別の移動手段を考えるなど検討してください。時間に余裕を持った行動が必要です。

西日本ではきょう23日から影響 交通規制や通行止めの可能性も

 道路影響予測によると、きょう23日(月)午後から、中国、四国や九州の山沿い、内陸部などで、積雪や路面の凍結による影響が出る見込みです。

 あす24日(火)午後からは、普段はあまり大雪の降らない西日本の太平洋側でも雪が降り積もるおそれがあります。また、雪だけでなく、非常に強い風が吹き、猛吹雪となる所もあるでしょう。日本海側を中心に、車の運転はハンドルをとられるような危険な風が吹く所もある見込みです。

 大雪や猛吹雪によって車が立ち往生し、大幅な乱れがでることが考えられます。運転はできる限り控えて、やむを得ず、雪道運転をされる際には、車の中には防寒着や携帯カイロ、毛布など暖をとるものを準備しておくなどの対策が必要です。

雪道運転 万が一に備えての安心グッズ

 きょう23日(月)のうちに、大雪の対策をできる限り行っておきましょう。雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。

(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの

 暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。

(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯

 長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。

(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン

 バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。

(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ

 除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

 雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。

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